緊急事態宣言下での中学受験
気を付けるポイントを考える
中学受験も本番を迎え、各地で入試が始まりました。
2月1日の東京・神奈川の入試も目前です。
ご承知のように、今年はコロナ禍、しかも緊急事態宣言下での入試本番となりました。
保護者の皆様のご心痛はいかばかりかとお察し申し上げます。
今回はエールの気持ちも込めまして、例年とは違う状況になった今年の、入試直前の注意事項をお伝えしたいと思います。
1.入試カレンダーで、入試スケジュールの確認
入試カレンダーの作成はもうお済みだと思いますが、今年は特別な入試。今一度、間違いや漏れがないかを確認してみてください。
もちろん、必要な情報はすべて、持参するスマートフォンなどに保存しておくことは鉄則ですが、重要情報を頭に叩き込む意味で、手書きでカレンダーを作ることをお勧めします。これが「確認作業」になって親のケアレスミスを防ぎ、安心感に繋がります。
入試カレンダーに書くべき項目は、受験日の集合時間、解散時刻、合格発表日時、入学手続き締切日時など。さらに、家族メンバーのそれぞれの任務(下のきょうだいのめんどうをみる担当者、当日の付き添い担当者など)も一目でわかるようにしておきましょう。
2.入試の机上シミュレーションを行う
今年はコロナ禍ということで、受験校を厳選した上での短期決戦が予想されています。そのためW出願(同じ日時に入試が行われる2つの異なる学校に出願しておくこと。その日の体調や状況をみて、どちらか1校を受験する)に代表される「合格発表を見て翌日の受験校を決定」ということが増えるでしょう。
シミュレーションの例としては、
- A中学に合格(不合格)した場合、翌日はB中学・C中学のどちらを受験するのか?
- 安全校であったはずの学校を落とすという「まさか」が起こったときにどうするのか?
など、「まさか」を想定した受験シミュレーションは必須です。
受験は予想外のことが起こりやすいものです。冷静な今の内に「こうなったら、こうする」という先を読んだ動きを想定しておいてください。
3.受験校別ファイルの作成
東京・神奈川の入試は2月1日から午前、午後と連戦になります。
昼食会場や保護者控室を用意していない学校もありますので、ランチ先、親の待機場所なども事前に調べておいてください。
さらに、各学校によって持ち物が違いますので、学校別ファイルを作って、混乱のないようにしておきましょう。今年はマスクの予備、除菌スプレー、使用済みティッシュなどを入れるゴミ袋(学校がコロナ対策でゴミ箱を撤去しているケースもあります)も必要となるかもしれませんので、各校別の持ち物リストの作成をお勧めします。
また、例年あることですが、連日に渡って入試が続く場合、受験票を取り違えやすいので十分に注意してください。
今はWEB出願が主流ですので、受験票を自宅で印刷して持参するケースが増えています。受験票は子どもが持つものですので、少し厚めの用紙を使用してください。
自宅で印刷する場合は複数枚、用意しておきましょう。1枚は子ども、1枚は付き添いの保護者、さらに携帯にも保存できるといいでしょう。
これは万が一、忘れた、紛失したというトラブルが起こったときに、スムーズに手続きできるようにするための「お守り」です。
4.入学手続きの締切時間に注意する
合格の喜びに気を取られ、肝心な入学手続きを失念したという例は毎年、見られるものです。
「家に帰るまでが遠足です」というのと同じで、「入学金を支払い、入学手続きをすませるまで」が「合格」です。
実際に手続きする学校の優先順位は決めておきましょう。手続き日、手続き時間も学校ごとに違いますので、その場で悩む余裕はないと思っていてください。
特にネット対応の場合は、1分でも過ぎると受け付けてもらえないということになりますので、手続きの締切時刻は確認しておいてください。
5.アクシデントがあっても慌てない
学校の連絡先電話番号は、電車遅延などの万が一の事態に備えて、手帳にも控えておきましょう。学校は不測の事態にも慣れていますので、遅刻になってしまう場合でも慌てず、諦めず、学校に連絡して指示を仰ぎましょう。
午前入試校の分散退出などの影響を受け、午後入試に間に合わないというケースも考えられますので、そうなったときも同様です。
時間を繰り下げて受験可能という対応を取っている学校も多数あります。焦ってパニックになりがちですが、まずは受験校に連絡を入れてから、落ち着いて向かいましょう。
今年は大変な緊張感のなかで実施される受験には違いないのですが、親の役割はただひとつ。子どもがベストパフォーマンスを発揮できるように、やるべきことを淡々とこなしていくだけです。
心にほんの少しの余裕を持てるように、上記のことを参考にしながら、準備を整えていってください。
頑張れ、中学受験生の母! 応援しています!
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