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中学受験塾の選び方を考える

中学受験塾の選び方を考える

鳥居りんこ

今年度の中学入試が終了し、早くも新年度がスタートしました。
現在、中学受験のために塾通いを始めるのは小学校3年生の2月からが最も多く、受験生の約半数は3年間の受験塾生活を経験するといわれています。残りの約3割がそれ以前から通塾を始めているケース、約2割が5年生以降に通塾を始めるケースです。
もちろん、塾や家庭教師、補習塾に頼らず中学入試に挑戦する子どもたちもいますが、かなり稀でしょう。

なぜなら、中学入試の内容は小学校の学習指導要領の範囲を超えないように設定されてはいるものの、実際には中学生レベルの問題を出題することが珍しくないからです。
解くためには、持てる知識を駆使して試行錯誤しなければなりません。
要は、難易度の高い学校では、小学校の授業レベルでは太刀打ちできない高度な問題が出題されるということです。
それゆえ、相応の対策に秀でた「塾の出番」ということになるのですね。

どんな種類の塾があるのか

「塾の出番」とひと口に言っても、塾にはさまざまな種類があります。大きく分けると次の二つになるでしょう。

  • 私国立中高一貫校を目指す塾
  • 公立中高一貫校を目指す塾

何といっても中学受験界では、私国立中高一貫校受験に特化した塾の存在が大きく、関東では日能研、サピックス、四谷大塚が大手の中学受験専門塾に当たります。ほかの大手塾としては早稲田アカデミー、栄光ゼミナール、市進学院などが有名です。こちらは高校受験も手がける塾になります。

さらに、TOMASを代表とする個別塾、寺小屋のような存在の個人塾、「この学校に強い!」という定評がある中小塾などが挙げられるでしょう。

公立中高一貫校では、「適性検査型入試」というものを取り入れています。
この入試では、国語、算数、理科、社会での一問一答方式とは異なり、教科横断型の問題が出題されます。解答は、思考力・判断力・表現力を駆使した記述式がメインです。
公立中高一貫校は私立と比べて学費が安く、大学合格実績も好調のため人気があり、入試は激戦です。
それゆえ、この受験に特化した学習を行う塾が選ばれやすいのです。
大手でも、例えば、栄光ゼミナールや市進学院のように、早くから公立中高一貫校対策に力を入れてきた塾もあります。

最近では、適性検査型入試が私立中高一貫校でも取り入れられ、徐々に広がりを見せ始めています。
公立中高一貫校の受け皿的存在になることを狙って導入されたものですが、これによって、公立と私立両方に対応できるようなカリキュラムを組んでいる塾もあります。

ここでは、我が子に中学受験を体験させ、中高一貫校に進ませようと決意したと仮定して、塾選びのポイントをお話ししましょう。

1.私国立中高一貫校か、公立中高一貫校か、またはその両方狙いなのかをはっきりさせる

先述したとおり、それぞれの塾で得意分野が違います。我が家が望む方向性を決めたうえで、そのコーチとして秀でていると確信できる塾を選びましょう。

2.通塾が可能か?

大手塾の多くは、5年生から週3回の講義を実施しています。週末は模試や振り返りテストなどでスケジュールは目一杯になるでしょう。
これが日常になりますので、まずは塾に無理なく通えるかという距離の問題が出てきます。
平日は、学校が終わった後の夕方から講義が行われますから、送り迎えの有無、お弁当の必要なども考慮に入れなければなりません。

3.大手塾か中小塾か

大手塾の良さは何といっても膨大な情報量にあります。難関校合格者の多くは大手塾出身者という事実もあります。
しかし、生徒もたくさんいるので、必ずしも面倒見が良いとは限りません。同じ塾でも、校舎や校舎長によって微妙に雰囲気が違います。
さらに、力のある校舎長や指導者がいると評判だったとしても、途中で転勤する場合があります。

一方、中小塾は、決まった先生が受験の最終日までサポートしていくことが「ウリ」でもありますので、途中でコーチが変わる心配はあまりなく、生徒の人数も比較的少ないので、面倒見の良さも期待できます。
もうひとつ付け加えるならば、寺小屋的な地域密着塾の先生は、子どもが中学生や高校生になっても相談しやすい存在で、子どもにとっては安心できる居場所になります。

いずれも一長一短、ご家庭との相性もありますので、じっくり吟味してください。

4.難関校に強い塾が良いのか、中堅校に強い塾が良いのかを見極める

新4年生の段階で志望校を決めるのは難しいですが、各塾の合格実績を参考にしてみてください。
我が子に最難関校が合っていると思うならば、それ相応の合格実績を出している塾のほうが、対策がしっかりしていると判断できます。
なお、合格実績を見るときは、塾全体ではなく、通塾する可能性のある校舎別で見ることをお勧めします。中学受験は地域性が大きいからです。
一方で、難関校に強い塾が我が子に合っているとは限りません。毎週のように成績順で座席やクラスが変えられてしまうのが合わない子もいるでしょう。

 

このように、塾(校舎)の合格実績、指導方法、特性、校舎の雰囲気などをトータルで見て、「ここならば楽しく通えて、学力も伸びそうだ」と確信できる塾を選ぶことです。

以上、簡単に塾の選び方のポイントをお伝えしました。塾選びは本当に大切です。
ぜひ、通える範囲の塾を実際に見学したうえで、受験のためのパートナーを決めてください。

著者プロフィール

鳥居りんこ
鳥居りんこ
とりいりんこ

エッセイスト、教育・子育てアドバイザー&介護アドバイザー。執筆・講演活動を軸に悩める女性たちを応援している。特にその講演は「笑って泣けるデトックス講演」としての評価が高い。 著作としては「偏差値30からの中学受験シリーズ」(学研)、「ノープロブレム 答えのない子育て」(学研)、「主婦が仕事を探すということ」(東洋経済新報社共著)「鳥居りんこの親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ」(ダイヤモンド社)などがある。最新刊は「中学受験 わが子を合格させる父親道」(ダイヤモンド社)。ブログ「湘南オバちゃんクラブ」では、中学受験、大学受験、子どもと自分の就職、子育て、夫婦問題、老人介護問題、その他あらゆる女性が抱える難しくも、素敵な日々を絶賛発信中。

公式ブログ『湘南オバちゃんクラブ』

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