


「ナナメの関係」が子どもにもたらすものとは?
近年、子育てにおけるナナメの関係の重要さが指摘されています。ナナメとは、タテでもなくヨコでもないということです。
タテの関係は親や学校の先生との関係であり、ヨコの関係は友だちとの関係です。ナナメの関係はそれ以外の人たちです。
具体的には親戚の大人やお兄さんお姉さん・地域の大人やお兄さんお姉さん・友だちのお兄さんお姉さん・友だちの保護者・習い事の先生・塾の先生・家庭教師・スクールカウンセラー・児童館のスタッフ・学童保育や放課後児童クラブの指導員などです。
文部科学省のホームページにも、「社会全体で子どもを育て守るためには、親でも教師でもない第三者と子どもとの新しい関係=『ナナメの関係』をつくることが大切である」と記載されています。
ナナメの関係には多くのメリットがある
ナナメの関係には、子どもにとって多くのメリットがあります。例えば、多種多様な人の価値観・生き方・言葉遣いなどに触れることです。それは栄養そのものであり、子ども自身の幅が広がります。中高生の場合、その人たちの生き方が人生のロールモデルになることもあります。
親や学校の先生にはほめられないようなことでも、ほめてもらえることがあります。それによって自己肯定感が高まったり、やる気スイッチがはいったりすることもあります。
また、ナナメの関係が、子どもの「居場所」になることもあります。親や学校の先生は、「教育」や「しつけ」が優先になりがちです。そのため、普段から子どもの言葉や行動に目を光らせ注意することが多くなりがちです。
一方で、ナナメの相手は、「教育」や「しつけ」が優先ではないことがほとんどです。叱られる心配がないので、子どもは愚痴や本音も話しやすくなります。
つまり、ありのままの自分を出せてくつろげるわけです。そういう居場所だからこそ子どもがSOSを発信できるということもあります。
また、ナナメの相手は、親や先生のように頻繁に会う人でないことも多いです。そこで、子どもは話すときに自分の気持ちや考えが相手に伝わりやすいよう、自分なりに工夫しながら言葉を発する必要があります。これによって、コミュニケーションスキルも上がります。
他にもナナメの関係には、年上だけでなく年下の子との関係もあります。子どもがナナメ上の立場になり、年下の子と接するというのも貴重な経験の一つです。相手を思いやる心や責任感などが育まれ、成長のきっかけにもなります。
ナナメの関係で大人が気をつけるべきこと
次にナナメの関係である大人が関わる際に、気をつけるべきことを考えたいと思います。常に意識してほしいのは「共感」を最優先にすることです。
例えば、子どもが「今日は宿題が多くて嫌になっちゃう」と言ったときは、「そうなんだ、嫌だよね」と言ってあげましょう。そうすれば、子どもは「自分の大変さをわかってくれる。いい人だ。信頼できる」と感じます。
間違っても「何言ってんの。ちゃんとやらなきゃダメでしょ」と門前払いするのはやめたほうがいいです。
また、いきなり「早めに始めたほうがいいよ。がんばれ」などとアドバイスや励ましをするのもよくありません。これだと、子どもは「全然自分の話を聞いてくれない。“お説教”されるだけだ」と感じてしまう可能性があるからです。
どうしてもアドバイスや励ましをしたいとき、あるいはした方がいい場合は、共感的にたっぷり聞いてからにしましょう。この順番なら子どもも聞く耳が持てるようになります。
ときには自分の子どもの頃の話をしてあげるのもいいと思います。特に失敗談を話すと子どもは喜んで聞いてくれます。そして、こちらに親しみを感じてくれるようになります。
心理学的に言えば「自己開示」です。自己開示には返報性があり、子どもも同じ程度の自己開示をしたくなります。これが児童虐待やいじめの発見に繋がることもあります。
でも、気になることがあるとき、無理に聞き出そうとすると逆効果になることもあります。その場合は、「○○ちゃんの味方だよ」「いつでも話したくなったら言ってね」と伝えておきましょう。また、一緒にお菓子を食べたり何らかの共同作業をしたりしているときに、フッと心の内を漏らしてくれることもあります。
話してくれたときには、「話してくれてありがとう。聞けてよかった」「またいつでもお話ししてね」と伝えてあげてください。
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