中学入試に出る理科実験

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近年、中学入試の理科では、身のまわりの物事の仕組みについて考え、もっている知識と相互に紐づけていく取り組みが求められています。「どうして?」という日常の素朴な疑問を大事にすること、実験・観察に関連した出題に対応できるような学習を進めておくことが大切です。
このコーナーでは、実際に中学入試で出題された問題に触れながら、ご家庭で取り組める簡単な実験を紹介します。

【中学入試に出る理科実験⑪】渋谷教育学園渋谷中で出題されたチョコレートに関する実験

【中学入試に出る理科実験⑪】渋谷教育学園渋谷中で出題されたチョコレートに関する実験

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渋谷教育学園渋谷中で、チョコレートをテーマとする出題がありました(2012年理科)。
今回は、チョコレートの結晶に関する実験を紹介します。

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実験 チョコレートをおいしくつくるひみつは結晶の型にあり!?

チョコレートは固まる温度によっていくつかの結晶の型があり、結晶の種類は温度によって変わります。

表1.結晶の型と固まる温度の関係
結晶の型とできる温度の関係

おいしい結晶とされる5型の結晶を作るのがおいしさのひみつです。通常、5型の結晶を作るにはテンパリングを行います。

[テンパリングのやり方]
1.チョコレートを湯煎で溶かす(約50度)。
2.溶かしたチョコレートを氷水で冷やす(約26度)。
3.再び湯煎につけ、チョコレートの温度を上げる(約32度)。
4.冷やし固める。

科学的根拠に基づく“超カンタン”レシピ紹介
①チョコレートをきざみます。
きざんだチョコレート

②チョコレートを溶かします。今回はドライヤーを使います。
ドライヤーの熱風でチョコを溶かしている

③溶かしたチョコにきざんだチョコを入れて混ぜます。
溶かしたチョコレートを混ぜている

④冷やし固めて完成です
溶かしたチョコレートを薄く伸ばし冷やしている

考えてみよう!
【問題】
このときの刻んだチョコレートのはたらきはなんでしょうか。

【解答】
市販の固形チョコレートの結晶は5型のため、刻んだチョコレートは5型結晶の核となる。

【まとめ】
テンパリングとは
チョコレートを湯煎で溶かし(約50度)、氷水で冷やす(約26度)と不安定な3型・4型の結晶ができます。再び湯煎につけ、チョコレートの温度が上がる(約32度)と3型・4型の結晶が融けると同時に安定な5型の結晶の核ができます。
市販の固形チョコレートは5型結晶でできているため、テンパリングをしなくても固形チョコレートに含まれている5型結晶を核として簡単に5型結晶のチョコレートを作ることができます。

関連実験「渋谷教育学園渋谷中で出題された パンケーキの粉の化学変化に関する実験」

これまでの実験はこちらから

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■実験監修

TOMASサイエンス教室 矢野 仁(やの ひとし)先生
TOMASの教室で理科実験プログラムを開催している。子どもたちの「なぜ?」「ふしぎ!」を引き出す問題発見型のプログラムに定評がある。
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