TOMASたまプラーザ校

左から
講師:小森茂明先生
校長:備海公太先生
2024年度の中学入試では、TOMAS全校舎中2位の成績を収めたたまプラーザ校。筑駒中・開成中・桜蔭中・雙葉中にそれぞれ合格者を輩出しました。今回は校長の備海先生と講師の小森先生に、合格の舞台裏を取材しました。
志望校を変えようかと不安になったときに、
目標をあきらめないよう、生徒・保護者を勇気づけています。
備海校長
左から
講師:小森茂明先生
校長:備海公太先生
2024年度の中学入試では、TOMAS全校舎中2位の成績を収めたたまプラーザ校。筑駒中・開成中・桜蔭中・雙葉中にそれぞれ合格者を輩出しました。今回は校長の備海先生と講師の小森先生に、合格の舞台裏を取材しました。
志望校を変えようかと不安になったときに、
目標をあきらめないよう、生徒・保護者を勇気づけています。
備海校長
小森先生:
今年開成中に合格した生徒は小6の初めに入会し、4科目すべてを私が担当していました。全科目を指導するとそれぞれの得点力がわかるので、学校や科目ごとの問題傾向に合わせてトータルで合格点をとる計画を立て、そこから逆算してカリキュラムを作成しました。
その生徒は、自分で納得したことには一生懸命取り組める生徒だったので、学習の目的や理由を都度説明したうえで授業を進めていきました。授業で取り組んだのは、「この科目であと5点上乗せするためにはどうするべきか」という個別指導だからこそできる細かい作業です。過去問を扱う場合も、丸つけ・解き直しをしたあとに、なぜこの結果になったのかということを一緒に考え、少しでも点数を上げるためには何をするべきなのかということを一問単位で細かく追及しました。
小森先生: そうですね。この生徒は、併願校である聖光学院中の算数に苦戦していました。そこで、秋に目の前で過去問を1年分解いてもらい、その様子を観察して、「何分何秒で何をやっていた」と細かくメモをとりました。解き終えたあと、私が気になった箇所について生徒とやり取りを行い、直すべき箇所をリストアップしたものを渡しました。後日、指摘した箇所がきちんと修正できているかをあらためてチェックしたところ、きちんと修正できており、徐々に聖光学院中の算数の得点が安定するようになりました。
小森先生: もちろんありました。1学期のころは、算数の答案をぐちゃぐちゃに書いていて、注意をしても面倒くさがってなかなか直さずにいました。しかし、夏休みの前くらいにチャンスだと思える瞬間があり、改めて話をしたところ、私の話が身にしみたようで、それから書く答案が変わりました。生徒の気持ちは日々変わっていくので、それをキャッチすることを常に心がけています。
小森先生: 私は「合格できる」とはあまり言いません。大丈夫だと思っていても小さなことで失点してしまうので、絶対に油断はせず、より完全に合格させようと考えて指導しています。その生徒は開成中の国語に苦戦しており、当日の問題の相性によっては…という緊張感はありました。
備海校長: そこが小森先生の強みです。大丈夫だろうという安心感を絶対にもたず、詰められるものをすべて詰めて当日生徒を送り出そうという気持ちを常にもっているので、合否ラインぎりぎりの生徒を合格させることができるのだと思います。
小森先生: 試験は一発勝負なので、どれだけ勉強面での準備をしても、当日に不安や焦り、プレッシャーに負けて力が発揮できないこともあります。過去に担当していた生徒も、当日真っ青な顔で試験に行って、思うような結果が得られなかったことがありました。そのため私は、生徒が力を出し切れる精神状態になるための仕掛けを直前期に必ずするようにしています。具体的な仕掛けの内容は企業秘密なので言えませんが、一人ひとりの様子を見ながら、最適だと感じたタイミングでそうした精神状態にもっていくようにしています。授業スケジュールについても、どの生徒をどのタイミングでどう仕上げていくかと逆算したうえで、いつ誰の授業をするかを決めています。
備海校長: 御三家中や筑駒中など最難関校をめざすご家庭は、生徒も保護者も毎月のように「志望校を変えた方がいいのではないか」と不安になります。しかし、私たちの仕事は、生徒を本当に行きたい「夢の志望校」に導くことです。そのため、いかに目標を下げさせずに受験させるかということにこだわりをもつようにしています。模試や過去問の点数は、誰しも浮き沈みがあるものです。生徒が沈んでいるときこそ、私たちが自信をもって「志望校を変えずにこのままいきましょう」と勇気づけることが大切で、そのことを常に心がけて生徒・保護者と接しています。
備海校長: 生徒面談が強みです。私たちは、子どもの意志でどれだけ早めに志望校を決められるかが、合格への一番の近道だと考えています。志望校が決まらないと目標も決まらず逆算で動けないため、本当に行きたい学校はどこかを生徒面談を通して決めています。
備海校長: 小学生と高校生が多いです。中学受験をして私立の中高一貫校に進学し、大学受験をする方が多いエリアです。
備海校長: 究極の目標なのですが、やはり「生徒全員を第一志望校に合格させる」というところは、常に突き詰めなければいけないと考えています。結果的にそうはならなくとも、私たちがそういう気持ちで接して行動していかないと結果は出ないと思っています。今年は中学受験の合格実績がTOMAS全校中2位だったため、頂点をとれるように取り組んでいきたいです。
小森先生: 私の目標は、「全員全勝」です。達成したことはまだ一度もないですが、13、14年くらい前に1人を除いて全勝した年があり、その経験から視野が広がり「全員全勝」が目標だと気づきました。もう少し具体的に言えば、講師として毎年成長していくことです。教材作りや入試情報収集など技術的な部分はもちろん、生徒を安心させることのできる「幅」のある先生をめざしたいと考えています。
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