左から
校長:細野智仁先生
講師:松田大作先生
2024年度の中学入試部門で1位の成績を上げた二子玉川校。御三家中に4名の合格者を輩出しました。また大学受験でも一橋大や医学部医学科など、難関校合格者を複数出しています。校長の細野先生は、2018年も同校の副校長としてインタビューにお答えいただきました。あれから二子玉川校はどのように進化したのか、その舞台裏を取材しました。
他の塾では「厳しい」と言われてしまうような志望校でも、「TOMAS二子玉川校ならめざせる」と思ってもらえるような塾をめざしています。
細野校長
――2024年度の中学入試では、二子玉川校はTOMAS全校の中で1位の合格実績でした。御三家中に合格した生徒の指導のポイントを教えください。
松田先生:
御三家中合格者4名のうち、3名の全教科を担当しました。
開成に合格した生徒は小5の4月に入会しました。当初の志望校は武蔵だったのですが、小5の夏ごろに本人の希望で、開成を第1志望に変更しました。しかし、武蔵と開成ではまったく異なる対策が必要です。例えば国語でいうと、武蔵は字数制限のない記述問題が多く出題されますが、開成は少ない文字数で端的に解答する力が求められます。こうした傾向の違いに最初は慣れない様子でしたが、粘り強くついてきてくれました。
細野校長:
生徒と保護者は松田先生のことをとても信頼しており、家庭学習もこちらが指示したことを忠実に実行してくれました。
開成の入試当日、本人は手ごたえがなかったようで号泣してしまったそうです。保護者がすぐにTOMASに電話をかけてくださり、松田先生が電話口で本人を激励し、持ち直すことができたそうです。最終的には開成含め全勝できました。
松田先生は指導歴20年以上のベテラン。中学受験の指導を専門とし、全教科を担当している。
――生徒のピンチに保護者からご連絡いただけるというのは、信頼の証ですね。桜蔭・女子学院の合格者はいかがでしたか。
松田先生:
桜蔭に合格した生徒は、小5の2月ごろに入会しました。並行して通っていた集団塾では常に最上位のクラスにいたのですが、桜蔭の傾向に合わせた対策に不安を抱えていました。特に桜蔭の国語は非常に高いレベルを求められますから、入会後は国語の対策に時間を掛けました。
また、過去問の模範解答を信頼しすぎるあまり、自分なりの答案を作ることができないという課題もありました。参考書などに記載されている模範解答が常に完璧とは限りません。「模範解答よりも良い解答をしてやる」という気持ちで臨むように指導しました。
女子学院に合格した生徒は小5の4月ごろに入会しました。模試ではあまり良い成績を出せない生徒だったのですが、女子学院の出題傾向に合った問題の正答率は高かったため、十分合格できると考えていました。女子学院の試験は出題形式や配点、試験時間などが特徴的ですので、確実に正答したい問題と手を付けなくてもよい問題を見極めることなど、戦略部分を重視して指導しました。
細野校長:
実力が模試の成績に反映されづらかったこともあり、女子学院に合格した生徒や保護者からたびたび「志望校のランクを下げた方がよいのではないか」という相談を受けました。しかし松田先生が言うように、女子学院の入試では十分に合格点を取れる根拠があったため、その点をよく説明したところ、最後まであきらめることなく立ち向かってくれました。
細野校長は二子玉川校着任10年目。2018年のインタビューから歩みを止めず、着々と合格実績を積み重ねてきた。
――細野校長は、2018年のインタビューで「医学部医学科の合格者をさらに増やしたい」とお話しされていました。2024年度入試では宣言どおり、医学部医学科にも複数の合格者を出していますが、印象に残っている生徒はいますか。
細野校長:
今年、国際医療福祉大(医)に合格した生徒は、小5から二子玉川校に通っていました。途中で少し離れた地域に引っ越したのですが、そのまま二子玉川校に通い続けてくれました。当初から医学部を志望していましたので、早め早めに準備を進めることができました。特に英語の伸びは目覚ましく、高1で英検準1級を取得していましたね。その生徒のきょうだい2人も二子玉川校に通い、それぞれ東京外語大、東京大(理Ⅲ)と、夢の志望校合格を叶えてきましたので、彼女の夢も叶えることができてほっとしています。
松田先生は受験の醍醐味を「自分の全力を出しても届くか届かないかわからない、そんな壁に全力で挑戦することに意味がある」と語り、細野校長も大きく同意する。
――こうした高い進学実績を出し続けられている要因はどこにあると思いますか。
細野校長:
合格実績を出すためには、松田先生をはじめとした優秀な講師の存在が何よりも大切だと考えています。そのため、講師の育成にはかなり力を入れています。松田先生が中心となり、講師への研修を頻繁に実施しています。
松田先生:
研修では、講師に実際に過去問を解いてもらい、その過去問についての模擬授業をさせることが多いです。授業の中で強調するべきポイントや効果的な板書方法などをレクチャするほか、連絡帳※にどのような情報を書けば保護者にもご安心いただけるかなど、授業以外の部分についても扱います。
※講師がその日の授業の振り返りを記入するノート。授業でのポイントや宿題の内容などを記入し、保護者にお渡ししている。
――最後に、今後の抱負を教えてください。
細野校長:
教育熱の高い二子玉川エリアにおいて、圧倒的な進学実績を出していきたいですね。また、他の塾では「この志望校は厳しい」と言われてしまうような学校でも、ここならめざせる、と思ってもらえるような塾として、引き続き生徒の夢の志望校合格を叶え続けます。