TOMAS自由が丘校

(左)講師:望月 則男先生
(右)副校長:和田 周先生
開校以来、21年連続で合格実績ナンバー1に輝き続けるTOMAS自由が丘校。2019年度も、大学受験、高校受験、中学受験それぞれで難関校へ多数の合格者を輩出しました。今回は、和田副校長および数学担当の望月先生にお話を伺いました。

(左)講師:望月 則男先生
(右)副校長:和田 周先生
開校以来、21年連続で合格実績ナンバー1に輝き続けるTOMAS自由が丘校。2019年度も、大学受験、高校受験、中学受験それぞれで難関校へ多数の合格者を輩出しました。今回は、和田副校長および数学担当の望月先生にお話を伺いました。
和田副校長: 2019年度入試において、中学受験では開成中、麻布中、桜蔭学園中、女子学院中を筆頭とする御三家中や慶應普通部・中等部、早稲田高等学院中などの早慶附属中、高校受験では学芸大附属高、慶應義塾高、慶應義塾志木高、早稲田大学本庄高などの難関高、大学受験では東大、国立医学部、早慶大などの難関大に、多数の合格者を輩出しました。TOMASでは開成・麻布・桜蔭・女子学院を中学受験重点校として、特に力を入れています。今年は重点校すべてで自由が丘校から合格者が出た初めての年でした。
和田副校長:
自由が丘校では中学受験生が100人を超え、過去最大のボリュームになりました。
大学入試改革や私大をはじめとする大学受験の難化傾向への不安を背景として、附属校の人気が高かったのが特徴です。平均的に受験生の学力は上がっていますね。
大学受験では都内の私大難関校が急激に難化しました。国は私学助成金交付の基準を上げ、私大の定員厳格化を図っています。ここ3年間で早稲田、明治は約3000人、立教、青学は2000人ほど定員を減らしています。2020年度入試からセンター試験がなくなり、大学入学共通テストになりますが、新試験への不安を感じるトップ層が浪人を嫌って、積極的に私大併願を行ったのも私大難化の原因です。
望月講師:
早慶大はすでにかなりの難関校となりつつあり、得意な1科目をとことん伸ばして合格最低点を突破するという戦略はいまや通用しません。得意科目を伸ばしつつ、全科目を高いレベルで仕上げないと合格できません。
「奇跡の大逆転」劇をお伝えできればよいのですが、2019年度の受験は受かるべき子が受かるべき学校に受かり、「奇跡の合格」はほとんど見られないシビアな受験でした。受験日時点で合格可能性が「五分五分」の子は受からない。
和田副校長:
今まで多くの受験生を勝たせてきたTOMASの勝ちパターンがありますから、それを愚直に、そしてどんどん前倒ししてやっていくというのが勝因です。入会すぐの生徒面談で、まず「夢の志望校」を決めます。それが一見「無謀」でも構いません。早い時期に本当に行きたい学校を決め、個人別カリキュラムに沿って、前倒しでやっていくことができれば、受験相応の実力が付きます。
ある生徒には高校3年生の夏までにセンター試験の過去問と模試を30年分やってもらいました。本番のセンター試験でも9割5分取れたので、早稲田大学の政治経済学部にセンター利用で合格できました。今年、早稲田大学は非常に厳しい入試でしたので、前倒しで準備していたからこその勝利だと思います。
望月先生のお話にもあったように、私大も難化し、1科目突破はできなくなっています。第1志望が国公立大か私大かに関わらず、早目に全科目を仕上げていかなければ、合格は厳しいでしょう。
望月講師:
数学についてお話します。高校1年生や高校2年生では『高校リード問題集』や数研出版の『4STEP』などの教科書レベルの問題集で基本的なテーマを反復することで、解法パターンを理解・定着させていきます。その後、『大学への数学』や、河合塾の『良問プラチカ』『チョイス』を使い、同じテーマをさまざまな類題を通して学ぶことで、より一層の理解・定着を図ります。同じ問題集を反復するのではなく、同一のテーマを様々な類題で学ぶことで理解は深まります。理解・定着できていない状態でも「できた」と生徒本人は勘違いしがちですが、オリジナルの確認テストを適宜やってもらい、本人が気づいていない弱点をあぶりだして、徹底的に定着を図ります。
しかし、これだけでは得点になりません。実際の入試問題は一つの問題に複数のテーマが絡んでいることが多く、パターンを見抜く分析力がなければ、解けません。この「分析力」に関しては、元々身についている生徒もいれば、なかなか身につかない生徒もいます。いわゆる数学のセンスといっていいでしょう。
センスのある生徒は、基本的な解法パターンを網羅した後は、スムーズに入試問題演習に入れる。では、センスのない生徒は数学を「捨てる」必要があるのか。そうではありません。分析ができなければ、複数のテーマが絡んだ問題をそのまま新たな解法パターンとして覚えればいい。数学の本質的な理解とは言えませんが、センスのない生徒でも得点力が身につく実戦的な勉強法です。
お伝えしたいのは、数学が得意な生徒でも苦手な生徒でも「伸ばせる」ということです。
最近、東大志望の新高校3年生に『チョイス』をやらせていたんですが、大した難問でもないのに解けていませんでした。「三角関数の合成を使えば簡単でしょう」と言ったら、ポカンとしている。「三角関数の合成」という基本的な知識がすっぽり抜けていたのですね。抜けているから、解答解説を見ても何をやっているのかわからない。数学が得意な生徒でさえ思いがけない穴があり、自分では気づけない。個別指導だから気づいてあげられる、伸ばしてあげられるということです。
和田副校長: 弱点を指摘されると大人でも嫌な気分になります。しかし、合格する生徒ほど素直に指摘を受け入れますね。生徒と信頼関係を築けているからこそ、先生は生徒をスムーズに指導できる。強い信頼関係に基づく指導は自由が丘校の強みです。
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