(右)室長:小池拓人先生
(左)チーフ講師:田代政夫先生
例年、御三家中や難関国公立大への合格実績に定評のある練馬校。2018年度入試では東大1名、麻布中2名、武蔵中1名、豊島岡女子中2名、早実中1名、慶應中等部1名など多くの合格実績をあげました。高い進学実績を出す秘訣は早め早めの準備や、科目の垣根を超えた生徒の状況共有にあるといいます。
−−2018年度入試では東大1名、麻布中2名、武蔵中1名、豊島岡女子中2名などすばらしい実績をあげました。1年を振り返り率直なお気持ちをお聞かせください。
小池室長:
難関校に挑む生徒が多かったので、「なんとかして第一志望に合格させたい!」という気持ちで生徒たちと向き合ってきました。
田代講師:
入試当日に合格点を取れるように! とにかくそれだけを意識して指導にあたっていました。入試当日から逆算して、夏にはこの段階、秋にはこの段階に、という時期ごとに到達しておきたい段階を意識して指導していました。多少のスランプや志望校変更などがあっても大丈夫なように早め早めの準備をする。それが万事うまくいったことが結果につながりました。
−−早め早めの準備を進めるために、特に意識していたことはありますか?
小池室長:
各科目担当の先生方と密に連絡をとり、科目ごとの進捗共有はこまめにするようにしていました。例えば国公立理系を受ける生徒であれば、高3になると理系科目に追われるケースが多いので、早めに文系科目を仕上げておくことが重要です。今年東大に合格した生徒については「英語は高2夏の時点で東大の過去問に取り組めるくらいに仕上げ、国語も高3春までに固めておこう」という話を講師・担任間でしていました。その後の進捗共有もほぼ毎週行っていましたね。
田代講師:
彼の場合ずっと順調に来ていましたが、高3秋にセンター形式の模試で思うように得点できなくなるという、軽度のスランプに陥りました。しかし、早めの準備を進めていたので、焦ることはありませんでした。
−−中学受験では御三家の指導に定評がありますね。
小池室長:
今年麻布中に合格した生徒は11月末に志望校の変更がありました。 理由を聞くと「今の志望校よりも麻布の方が校風が自分に合っていると思う」というポジティブなものだったので、担当講師陣・担任一丸となってその選択を応援しようと一致団結しました。
田代講師:
入試対策については、元の志望校と問題の傾向が近かったことや、夏の段階で灘や開成などの過去問にも取り組ませて力がついていので、特に問題はありませんでしたね。
小池室長:
秋以降一時的に体調を崩す時期があり、ご家庭と相談し授業のペースを調整したこともありました。受験生である以上そういった事態も当然想定されます。早め早めの準備を進めていたおかげで無事乗り切ることができました。練馬校の講師陣は難関校に合格させてきた経験が豊富なので、いつまでにどれくらい仕上げていれば良いかの基準を持っています。教室としてノウハウを蓄積しているのが私たち練馬校の強みです。
前倒しの学習計画を立て、余裕をもって学習することの大切さを説く小池室長。多くの合格者を出してきた小池室長の言葉には、強い説得力がある。
−−難関校をめざす上で1番大事なことは何だと思いますか?
田代講師:
なるべく早く、そして強い意志をもって第一志望校を決めさせることです。東大に合格した生徒は高2から「志望校は東大!理科Ⅱ類!」とハッキリしていました。よく「MARCHにいけたらいいな」と言っている受験生を見かけます。しかし、MARCHのどこか、学部は何学部か尋ねても「う~ん、まだ決まってないです。」などと言った曖昧な回答しかできない状態では、そもそも勉強のモチベーションも上がりません。
小池室長:
そこをしっかりとサポートするのが、まさに私たち担任の仕事であると考えています。ご両親や本人とじっくり話し込み、夢の志望校を明確にしていきます。中高生だと進路に迷うケースも多いので、将来やりたいことを想像させながら、「そういうことがやりたいならこの進学先がいいんじゃないかな?」と提案・検討しながら一緒に決めていくのです。
田代講師:
目標が明確であれば、モチベーションも上がります。早めに志望校が決まることで、早め早めの準備にもつながりますからね。
練馬校で生徒を教えて18年になる田代講師。自身は文系科目の担当だが、理系科目の講師とも密に連携をとり、生徒の状況を細かく把握しながら指導を行うようにしている。
−−最後に、来年の入試に向けての意気込みをお願いします。
田代講師:
やはり第一志望に合格させたい、これに尽きます。ご家庭からの期待も大きいので、しっかりと期待に応えたいと思います。
小池室長:
中学受験ではここ数年、毎年御三家に合格者を出しています。来年度入試でも志望している生徒たちがいるので受からせてあげたい。あとは、受験で第一志望校に合格するのも大事なことですが、その先の将来も見据えないといけません。まずは志望校合格という人生の通過点を乗り越えさせ、生徒たちが夢に向かって突き進む手助けができればと思います。