左から
講師:箕浦孝充先生
校長:師岡英之先生
講師:下澤正樹先生
千葉県北部に位置する柏校ですが、合格実績は千葉・茨城の学校だけではありません。2023年度入試では、開成中・高や早慶高などのトップ中・高、そして医学部の合格者も多数輩出しています。その秘密は、一人ひとりの違いを見るきめ細かな指導にありました。
目標はもちろん、生徒全員を夢の志望校に合格させること。
それ以外のことは考えていません。
師岡校長
2023年度入試では、開成中・高や麻布中、国立・私立医学部など、最難関に多数の合格者を出されました。ズバリ、その秘訣は何だとお考えですか。
師岡校長:
生徒一人ひとりの弱点を見つけ、潰していったことだと思います。一見できている生徒でも隠れた弱点があり、それをピックアップして対策していくことを、校舎全体として取り組んでいます。
具体的には、日々の確認テストや模試の結果などからできなかったところを探し、随時カリキュラムに落とし込んで修正していきます。また、本当は理解できていないのに「なんとなく」できてしまっている部分がないか、講師の発問によって確認しています。
下澤講師:
私は国語担当ということもあって、特に発問ややり取りを重視しています。一方的に教えることは簡単なのですが、それではなかなか定着しません。生徒自身で考え、答えを導けるようになるためにも、発問は重要です。
下澤講師は前職でも塾講師の経験があるが、一人ひとりの生徒に寄り添える環境を求めてTOMASへ。発問を重視した指導に定評がある。
「徹底的な弱点対策」と言うのは簡単ですが、なかなか難しいのではないかと思います。2023年度の合格者についてはいかがでしたか。
師岡校長:
まず開成中に合格した生徒は、小5の終わりごろに入会して、主に算数を受講していました。しっかり復習もこなし、模試の成績も一見順調に見えたのですが……過去問を解かせてみると意外なところに抜けや穴が見つかることもありました。とにかく過去問演習や模試の結果を徹底的に分析し、「こういうところが弱点なのではないか」と疑っていく形で指導を行いました。
また、その生徒は優秀な反面なかなかエンジンがかからないこともありました。1月の受験で不合格を経験しているのですが、そこから意識がかなり変わったように思います。本来、不合格は喜ばしくないことですが、彼にとっては受験を自分事にするために必要なことだったのかもしれません。
まさに「徹底的な弱点対策」によって合格を勝ち取られたのですね。大学受験での合格者はいかがでしょうか。
師岡校長:
高知大学医学部に合格した生徒が印象深いですね。中1の時から指導していたのですが、初めから「どうしても国立医学部に合格したい」という想いのある生徒だったので、私たちもそれに応えられるよう努めました。
具体的には、大学入試制度の改革を見据えて、数学だけでなく、国語に重点を置いたカリキュラムを作成しました。現在の共通テストを見ていてもそうですが、どの教科でも読解力・思考力がかなり重視されていますので、その対策ですね。
師岡校長は着任して7年。1年目の御三家中合格を皮切りに、2年目に早稲田系列高、3年目にして東大と、着々と合格実績を積み上げてきた。
実際の改革が始まる前から、もうそれを予測したカリキュラムを作成されていたのですね。
師岡校長:
もちろんです。ただ、これができるのは個別指導のTOMASならではかもしれません。その生徒は中2以降で英語や化学も受講していたのですが、初めの国語の強化が理解度にかなり影響したと感じています。
とは言ってもずっと順調だったわけではありません。中学の初めから大学入試を見据えていたのですが、中高一貫校に通っていたこともあって、中3の頃にどうしても中だるみしてしまっていました。そのときは、本人とご両親と私で四者面談をしたことをよく覚えています。ご両親と一緒に方針や勉強方法を再確認したことで、モチベーションを回復できたと思います。
ここからは柏校の特色についてお伺いできればと思います。
師岡校長:
柏校はTOMASの校舎の中でも北部に位置していますから、地元柏のみならず、茨城県からも通っている生徒が多くいます。
ですので、開成中・麻布中などの都内の難関中や、渋谷教育幕張中・市川中・東邦大東邦中といった千葉御三家中に加えて、江戸川学園取手中をはじめとする茨城県の学校にも合格者を輩出しています。
ターミナル駅にありますので、高校生が通いやすい立地だと思います。大学受験生にもぜひ来てほしいですね。
講師に関する特色は何かありますか。
師岡校長:
講師同士の情報共有が活発なのは、柏校の特徴だと思います。知識豊富なベテラン講師を中心に、「こういう指導をしたいのだが、類問はないか」「それなら〇〇中の過去問にある」といった会話が交わされているのも良く見られる光景です。
箕浦講師:
私は授業の題材として授業で扱う問題をかなり広範囲から探しており、主要な学校の問題はすべて把握していますので、自然と知識が身についているのかもしれません。
柏校一筋19年のベテラン数学講師、箕浦先生。主要な学校の過去問はすべて目を通しているという広範な知識で、生徒からの信頼を得ている。
最後に今後の柏校の抱負をお願いします。
師岡校長:
やはり「生徒全員を夢の志望校に合格させる」。これに尽きると思います。それ以外のことは考えられないですね。
今後も校舎一丸となって指導に励んでまいります。