TOMAS立川校

(右)校長:森本 淳先生
(左)SP講師:川名裕之先生
例年、中学受験に強い教室として知られる立川校。今年度も桜蔭中2名、麻布中1名、桐朋中5名をはじめ、指導した生徒全員を第1志望・第2志望に導きました。その実績は、蓄積された優れた指導ノウハウはもちろんのこと、新たな試みにも挑戦された成果だったようです。そして、その挑戦を支えたのは“人と人の絆”だったのです。

(右)校長:森本 淳先生
(左)SP講師:川名裕之先生
例年、中学受験に強い教室として知られる立川校。今年度も桜蔭中2名、麻布中1名、桐朋中5名をはじめ、指導した生徒全員を第1志望・第2志望に導きました。その実績は、蓄積された優れた指導ノウハウはもちろんのこと、新たな試みにも挑戦された成果だったようです。そして、その挑戦を支えたのは“人と人の絆”だったのです。
森本校長: そういうわけではありません。もともと優秀で成績が特出した生徒に頼るのではなく、生徒全員が第1志望か第2志望に合格できた結果です。1人ひとりが夢を叶えてくれた。それに尽きます。
森本校長: 講師の先生方が熱いことでしょうか。例えば、保護者の方が目に入れば、先生方は積極的に話しかけ、その日の授業や生徒の様子、「こんな難しい問題もできたんですよ!」などと話し合っています。生徒に対して深い想いがあるからこそ、保護者の方にも自発的に話したくなるのでしょうね。
川名講師: それはありますね。生徒や保護者の方だけでなく、講師同士も生徒について話し合う機会が多い。立川校には、講師同士が気楽に集まれるスペースが用意されていて、みんな休み時間ごとに顔を出しています。そこでも、生徒の話題になりますから、自分の教えていない教科についても頭に入っている。その子について知れば知るほど、気持ちも入ります。
森本校長: 生徒の様子や現状は1教科を教えているだけではなかなか把握しきれない。情報共有は重要です。それに、一番大切なのは1教科の出来不出来ではなく、集大成としての合格ですから。
川名講師: 実際、こんなことがありました。桐朋中を目指して順調に指導してきた生徒が、突然「暁星中も受ける」と言い出したんです。ところが、暁星中は問題の個性が強く、試験まで残り1~2日。もう速攻で対策を講じました。「明日、先生を集めて会議して……」なんて余裕はないですし、全員が全教科の状況を把握していたからこそ、その1~2日で対策を仕上げられたのです。
森本校長: はい。最難関校に合格した生徒も、他塾で悩みを抱え、TOMASなら解決できると頼ってくださった生徒です。
川名講師: 私が見た生徒は、国語に悩みを抱えていました。ただ、本人やご家庭が考えていた悩みと、その子が抱える本当の問題点は別でした。本人は「説明文が苦手」と言っていましたが、よくよく答案を見てみると、ある形式の問題だけが取れないだけ。むしろ、得意だと思っていた物語文の弱点の方が深刻。読み、解くスピードが遅く、最後の長い記述が丸々空欄になりがち。集団塾で「最後の問題に10分残せ」と指導されたそうですが、急いだら、今度はその前の問題が荒く、バツだらけになってしまった。成績の波が激しい生徒は、おおよそこうしたことが原因なのです。
川名講師: それがTOMASの良さだと思います。また、特に今年は生徒との雑談を多くするようにしました。というのも、小学生に「なにか困ってることはある?」と訊いても、答えてくれないからです。言わないのではなく、実は本人も困っていると気づいていない。中高生なら自分の問題点を意識できますが、小学生はそこまで成熟していません。そこで、こちらから雑談をして見つけ出すことにしたのです。
川名講師: 例えば、ある生徒が「○○ちゃんに勝ちたい」とポロッとこぼしたことがありました。仲の良い友だちなのに、勝ちたい。それは本心だと思いますが、生徒自身は幼いながらも“友だちを出し抜きたい自分”に罪悪感を持っていたようです。今までは「一緒に合格しようね」と話していましたが、今年は「じゃあ、勝つためにこの勉強をしよう」と、その生徒の本心を真正面から受け止めることにしました。
川名講師: ちょっと違います。例えば、テニス部をイメージしてください。相手がいないと練習になりませんし、自分より上手い同級生がいれば、「あいつに勝ちたい」となりますよね。そして、最後には大会で他校と戦って「俺たちがんばったよな!」となる。受験とは言え、せっかく全力で取り組む機会なのですから、その醍醐味を味わってほしかった。実際、その生徒も、友だちも「私たち、精一杯やったもんね」と話し合っていました。合否もさることながら、精神的に大人になってくれたことが嬉しかったです。
川名講師: もちろんです。最初は言われた通りに勉強していた子が、「何をしたらもっと点が取れますか?」「どうしたらもっと早く解けますか?」と自分から訊いてくるようになる。夢にこだわるからこそ、心も可能性も伸びていく。1人ひとりの成長に寄り添える、最高の仕事だと感じています。
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