(左)講師:千島 伸之先生
(右)校長:水野 哲也先生
開校7年目を迎える千葉校が今年、東大京大W合格という快挙を達成した。さらに中学受験でも、最難関の一つである女子学院中に3年連続で合格者を輩出。そのほか(県)千葉高や渋谷教育幕張中などにも例年合格者を出しており、近年安定して高い合格実績を出し続けている。今回は東大京大W合格の指導を担当した千島先生と、責任者の水野校長、長年千葉校を支えてきた齊藤室長に話を伺った。
−−東大・京大W合格の快挙、おめでとうございます。まずは二人への指導についてお聞きします。
千島先生:
先に京都大学に受かったIさんから振り返っていきましょうか。
入会は高3春で、化学が苦手とのことだったので夏までに基礎を固め直し、夏から過去問演習に入れるようにカリキュラムを組みました。
彼の場合、一見大丈夫そうに見える分野でも、問答を通じて深堀りしていくと実はきちんと理解していない、ということがありました。そこで、何がわかっていて、何がわかっていないのか、一つひとつ見極めながら苦手箇所をつぶしていきました。
生徒に説明をさせて、理解できているかを確認しながら授業を進められるのは個別指導ならではの強みです。特に彼のようにハイレベルな受験生が抱えている「僅かな弱点」を埋めるには、授業内での問答が非常に有効です。
最難関大を狙うなら千島先生。東大、京大、医学部など大学受験の最高峰へ多くの合格実績をもつ。
−−東京大学に合格したHさんには文系数学を指導されたそうですね。
千島先生:
彼は中3からTOMASに通っていたのですが、私が担当したのは最後の1年だけです。高2のうちに数学の全範囲を固めておけるように早めのカリキュラムで進めてくれていたので、担当になった時点で割と学力は仕上がっていました。
〜ここで別件の面談を終えた斎藤室長もインタビューに同席。〜
斎藤室長:
Hさんの担任を務めていた斎藤です。
彼は高1秋から高2秋にかけて留学が決まっていたので、その前に高校数学の全範囲を一度終わらせたいということで、先に全範囲を速習させました。帰国後は全範囲の復習をして、受験学年を迎えるタイミングで千島先生にお願いしました。
千島先生とはとても相性が良く、メンタル面も含めてうまく導いていただきました。
千島先生:
他の科目も早めに仕上がっていて、模試の成績もよかったですからね。天狗にならないように、今の実力でギリギリ解けるかどうかくらいの問題を選んで解かせることもありました。
不安にさせ過ぎず、でも常にちょっと不安を抱えているくらいが一番頑張れる性格だったので、ほどほどにきびしく接していました。
−−続いて女子学院中に合格した生徒についてもお聞きします。
水野校長:
この生徒は小3から集団塾と併用しており、TOMASでは主に苦手だった算数を受講していました。模試の判定は合格率20%などかなり厳しい状況が続いていましたが、最後まであきらめずについてきてくれました。過去問演習では10年分を2周以上解くなどかなり頑張っていましたね。
その甲斐あってか本番では実力を出し切ることができたようです。
新浦安校勤務を経て2018年より千葉校へ赴任、責任者を務めている。一人でも多くの生徒を第一志望に合格させるべく、教室全体のさらなる指導力UPをめざす。
−−安定して最難関校への合格実績を出し続けている千葉校、その強みとは?
水野校長:
指導力も人柄も申し分ない優秀な講師を十分に確保できていることが大きな強みです。
千葉校より東、南にはTOMASがなく、そのほかの進学塾もほとんどないため、優秀な指導力をもつ講師を十分に確保できています。
講師が多くいると2つの大きなメリットがあります。
1つは生徒の性格に合った講師を選ぶことができること。科目や志望校レベルだけでなく、性格面の適性も考慮して、相性の良い講師をつけることで、生徒はTOMASに通うのが楽しくなりますからね。
もう1つはその生徒の志望校出身者や、同じ学校出身の講師をつけることができること。
例えば千葉大附属小から渋幕をめざす生徒には千葉附属小から渋幕に進学した経験のある講師、市川高から千葉大をめざす生徒には同じく市川高・千葉大出身の講師をあてるなど、同じ経験をした講師を担当させることが可能になります。
学校行事や定期テスト、さらには入試問題などにも詳しく、個々の生徒の事情を汲むことができるので、指導の質が高まっています。
齊藤室長:
そんな評判を聞きつけてか、千葉市の東側、南側からは1時間以上かけて通ってきてくれる生徒も多く、なかには鴨川や成田、香取などから通っている生徒もいますよ。
−−遠方から通ってくれる生徒はどういったところを志望する生徒が多いですか?
水野校長:
医学部をはじめとする最難関大志望の生徒が多いですね。千葉市より奥に行くと、個人塾や補習塾が中心になるため、受験に特化した指導を受けるためにTOMASまで通ってくれています。
夢を叶えるために、遠くから時間をかけて通ってくれているので、なんとしても第一志望校に合格させてあげたいですね。
千島先生:
もちろん全力で期待に応えていきます。
−−千島先生は受験学年を受け持つことが多いと伺いました。「勝負の年」が毎年続く仕事の大変さや魅力とは?
千島先生:
この仕事は毎年冬になると受験という大勝負がやってきます。受験学年を担当することが多いこともあり、目標達成までのスパンが1年しかありません。なので、オンオフのオフがなく、ずっとオンで緊張感をもって走り続けている感覚で働いています。
最後に大きな喜びがあって、3月にようやくちょっとオフ、そしてまた走り続ける。そんな毎日にはやりがいしかありません。
−−お二人は担任の仕事のどんなところにやりがいを感じますか?
水野校長:
私は受験学年に限らず、生徒の成長を長い期間見ていられるところがこの仕事の魅力だと感じています。最初は勉強嫌いで目標も持てずにいた生徒が、数年後には夢を見つけて全力で取り組むようになったり、頼りなかった小学生がいつのまにか部活動でキャプテンを務める高校生に成長していたり、そういう人としての大きな成長をそばで見届けられるのは嬉しいですね。
齊藤室長:
TOMASでは生徒、ご家庭、講師、担任の4者が1つのチームのように一致団結して受験勉強に取り組んでいきます。皆で取り組んできた分、努力が実を結んだときの喜びも大きいところが魅力ですね。
Hさんを担任としてサポートし東大合格へ導いた齋藤室長。千葉校には開校2年目から務めており、校舎成長の立役者。
−−最後にTOMAS千葉校の今後の目標をお願いします。
水野校長:
今年は東大、京大両方へ合格者を出すことができましたが、これに慢心せず引き続き教室全体の指導力を高めていき、生徒全員が第一志望に合格できる校舎にしていきたいと思います。