(左)副校長:竹内宏典先生
(右)チーフ講師:若林和明先生
TOMASの80余の校舎の中でも老舗といえる成増校。二十数年の歴史の中で、その実績から、地域でのNo.1進学個別指導校の定評を深めています。2019年度入試では、女子学院2名、私大医学部3名、開成中1名など、難関校合格者を輩出しました。今回は、竹内副校長、算数・数学を担当するチーフ講師の若林先生に、女子学院中合格の舞台裏のお話を伺いました。
−−女子学院中への2名の合格、おめでとうございます。この理由をどう分析されていますか?
竹内副校長:
TOMASは合格逆算カリキュラムにこだわっています。その精度を上げ、単元学習をより早く仕上げるようなカリキュラムを組んだことが勝因だと思います。特に上位難関校を受ける場合は、志望校対策により早く入れるようにカリキュラムを組んでいます。
若林講師:
6年生の夏に過去問を一度体験させ、志望校への合格に向け、できていること、足りないことを本人に意識させるようにしています。できていることに自信をもたせながらも、これから足りないところをしっかり意識させることで、入試までの目標や不安の原因が明確になり、集中して学習に取り組むことができます。
−−女子学院中の合格者2名は、初めから女子学院中を目指していたのでしょうか?
竹内副校長:
二人ともどうしても女子学院中に行きたいということで6年生の夏に入会しました。
一人は、地頭はいいけど、学習の精度にムラがある、もう一人は、コツコツ頑張っているけれども、合格には今一歩頑張らないと難しい、というタイプの違う二人でした。
−−そんなお二人に、どんなカリキュラムを組んだのですか?
竹内副校長:
女子学院中合格のために足りないものは何かを講師と打ち合わせ、合格逆算カリキュラムを組みました。一人は、最初は算数、国語の2科目での入会でしたが、最終的には4科目受講しました。もう一人は、必要な回数だけフレキシブルに受講するかたちで、12月以降は毎日どころか一日算数だけで4コマ(90分×4)という日も。このようなカリキュラムが組めるのは、完全個別指導で、個人別カリキュラムを組むTOMASならでは。これで追い上げて合格できたのだと思います。
−−合格者のお二人はタイプが違うということですが、共通点はありましたか?
竹内副校長:
集中力がある点です。わき目も振らず問題に集中すること、質問を積極的にする点も共通していますね。自分に不足しているところがわかっていて、それを埋めたいという気持ちが前面に出ていました。
−−お二人がTOMASを選ばれたきっかけは何ですか?
竹内副校長:
両名とも集団塾に通っていましたが、成績が伸び悩み、現状のままでは合格が危ういと思っていたところ、お知り合いから紹介されてTOMASに入会しました。お二人とも集団塾との掛け持ちでしたが、一人は最後の方は実質TOMASだけというかたちになりました。
集団塾では、単元学習の段階で不得意単元ができてしまうと、受験学年になってから克服するのは至難です。TOMASの完全個別指導でわかるまでやって、不得意を埋めたという自信があれば、その単元が出題されたら逆に「やった、しめた!」と思えるようになります。その差は大きいと思います。
このように上位校を狙う力がもともとあるなら、6年生夏からの対応でも、不得意単元を埋めていく対応は、TOMASなら十分可能です。実力がそれほどでもない方、不得意が多い方でも、取捨選択をして合格に必要な要素を身につけていくことができます。
−−女子学院中の指導で特に注意されることはありますか?
竹内副校長:
女子学院中は試験時間の割に問題が多いので、正確に速く解くという練習が必要です。見直しに時間をかけられないので、短時間で出題者の意図を読み取らなければなりません。どの教科であれ、一発で解けるように、問題文の正確で深い読み取りは欠かせません。
若林講師:
例えば算数では、具体例を挙げてそこから規則性を見出していく問題がよく見られるようになりました。このような問題は慣れていないと対応できません。また、年々、このような問題の難度が上がってきています。ですから、今まで以上に過去問に触れ、傾向対策をしていくことが求められるようになりました。
−−家庭学習のご指導もされていますか?
竹内副校長:
できない量を無理に与えるようなことがないよう、量や内容は個々で対応しています。
若林講師:
宿題はできなくてもよいから、何ができなかったかを明確にしてくるように指導しています。量も大事ですが、「考える」ことが非常に重要です。考えるべき問題は、じっくり考えて自分で答えを出す練習を時間無制限でさせます。
−−女子学院中をはじめとした難関校に合格するために最も重要なことは何でしょうか?
竹内副校長:
入試問題には、学校が求めるメッセージが出ます。つまり、学校の傾向に合わせた対策をしていかないと難関校合格は実現できません。併願校に対しても、第三志望くらいまで志望校対策をしっかりと行います。
−−「夢の志望校」にこだわるTOMASの指導は、生徒にとってどのような意味(効果)がありますか?
竹内副校長:
成績を引き上げるという意味でも、志望校の選択の幅を広げるという意味でも、生徒に夢を与えるという意味でも、大きな効果があると考えています。今の成績からは言えないような志望校を、こちらが提示することもあります。偏差値ではなく、この学校に行きたい、行かせたいという希望が志望校選択のベースになるのです。将来の夢につながる、本当に「行きたい」学校を目指すのですから、勉強への意欲も自然と変わってきます。
−−中学受験にはご家庭のご協力が欠かせないと思いますが、保護者の方にアドバイスすることはありますか?
竹内副校長:
ご家庭の方が感情的にならなければ、勉強の指導をされるのはとても良いと思います。でも、感情的になる場合は、TOMASにお任せください(笑)。
机上の勉強ばかりが勉強ではありませんので、テレビを見ながら意見を交わしたり、スーパーでの買い物の際にほうれん草の産地を確認したりすることなど、家庭でしかできない勉強もあります。上位校ほど、そうした日常に即した問題が入試に出たりします。
−−感情的になってしまう親御さんへのアドバイスはありますか?
竹内副校長:
いい意味で他人であるTOMASがガス抜きになれたらいいと思っています。不安を聞くことはもちろんですが、その不安の原因を明らかにして、解決の道筋を提示します。その道筋をTOMASが一緒に歩みますから、安心してほしいと思います。
−−成増校ならではの強みは何でしょうか?
竹内副校長:
場所柄、女子は女子学院・豊島岡・桜蔭、男子は開成・海城・城北・本郷・巣鴨中を志望する生徒が多く、開校20年以上の歴史の中で、年々その指導には自信を深めています。特に女子学院中は、地域のみなさんにも「女子学院に行きたいなら、TOMAS」という感覚をもっていただいているようです。
先生に関して言うと、手前味噌ですが、とにかく子どもたちの面倒見がよいのです。だから、生徒も本当に先生を慕ってくれている。教室全体で、一人の生徒を育てている感じです。板橋は人情味あふれる地域柄ですから、校舎としても人間味のある校舎でありたいと思っています。
柔和な印象の竹内副校長。「成増の先生はとにかく子どもたちの面倒見がよい」との言葉には熱がこもる。
−−最後に、受験生にアドバイスがあればお願いいたします。
若林講師:
上位校に受かる生徒とは、「自律」して学習できる子だと思います。集団塾ではライバルを意識することがメリットでもありますが、それでだめになる子もいます。TOMASは周りを気にすることがない分、自分でやるべきことを明確にして、自分で計画してやらなければなりません。そのような「自律」した学習ができれば確かな実力がつき、合格が自然と近づいてくると思います。
それから、中学受験はあくまで予選、通過点に過ぎないので、合格不合格で浮かれることなく、将来の夢に向かってコツコツと努力していってほしいですね。
大学受験の数学指導を得意とする若林講師。中学受験指導での合格実績も高く、今では中学受験指導のほうが多い。目先の算数・数学や受験だけでなく、将来を見据えて指導している。