左から
副校長:宮永政先生
講師:楠山林太郎先生
2023年度入試では、TOMAS全校舎中3位の成績を収めた新浦安校。特に中学入試での躍進は目覚ましく、開成中・麻布中・女子学院中・雙葉中にそれぞれ合格者を輩出しました。今回は副校長の宮永先生と講師の楠山先生に、合格の舞台裏を取材しました。
保護者にとっては「ここに通わせてよかった」と思えるような校舎に。
生徒にとっては「ここで勉強していけばきっと成績がよくなるはず」と信じられるような校舎に。
宮永副校長
――新浦安校は2023年度入試で、TOMAS全校舎中3位の成績を収められました。その要因はどこにあったと思われますか。
宮永副校長:
新浦安校の強みの一つは、指導歴の長いベテラン講師が多数在籍していることです。それが地域の評判にもつながり、「難関校をめざすならTOMAS」と評価してくださった保護者や生徒が多数入塾されています。
また、そういった生徒たちの期待に沿う形で、講師の先生方がしっかりとしたカリキュラムを作り、それにのっとって生徒の力を引き上げる授業をしていく。これができていることが合格実績につながっているものと思います。
宮永副校長は、ベテラン講師と、彼らが積み重ねてきた実績・ノウハウそのものが新浦安校の強みだと語る。
――2023年度入試での合格者についてお聞かせください。
楠山先生:
今年開成中に合格した生徒は、小5の11月に入会して、算数と理科を受講していました。
かなり優秀な生徒で、通っていた集団塾の内容がしっかり理解できているかというフォローからスタートしました。ただ本人から、「このままいって大丈夫か不安」という声があったこともあり、早め早めに弱点補強、過去問演習、そしてより実戦的な問題に取り組みました。
一部を切り取る形でしたが、過去問にも小6の4月くらいから取り組んでいました。算数では、場合の数や整数問題は大学受験の問題を取り上げたりもしていましたね。
中学受験の算数・理科から、大学受験の数学までを担当している楠山先生。学ぶことの楽しさや大切さを意識させる授業を心掛けている。
――新浦安校では今年、女子学院中に合格した生徒もいましたね。この生徒はいかがでしょうか。
楠山先生:
女子学院中に合格した生徒は小5の2月ごろに入会しました。とてもまじめな生徒だったのですが、ミスが目立ち、点数が伸び悩むこともありました。この対策としては、まずは反復練習。そして、ミスで簡単な部分を落としてしまう反面、難しい後半の部分は解けていることも多かったので、できている部分をほめてあげて、「あとはミスをなくすだけ」という声かけをしていました。
――ここからは校舎全体についてお聞きします。進学実績を出すために、教室として意識していることはありますか。
宮永副校長:
TOMASでは科目ごとに専任で講師がついています。それぞれが担当している科目の成績を上げるのは当然なのですが、それ以外の科目についても気を遣って指導していることが大きいと思います。
例えば今年麻布中に合格した生徒については、それまでは一部科目のみの受講だったのを、受験直前期に4科目すべて受講したことで合格につなげることができました。これはベテラン講師中心に、担当の科目以外がどのような成績なのか情報共有しているところが大きいと思います。
――講師同士の情報共有を密に取っているのですね。そのほかに気を付けていることはありますか。
宮永副校長:
夢の志望校が決まった後、どのような併願戦略で進めるのかに気を付けています。第1志望校の試験日をどのような気持ちで迎えられるようにするのか、という観点で考えています。
併願校の合格を重ねていくことで波に乗り、「次の学校も受かるはず」と自信が芽生えることで、第1志望校の入試本番で100%の力を発揮できるようになります。ですので、「どの学校で合格を取りに行くか」というところまで考えて、併願戦略を提案しています。
――併願戦略については、講師の先生も交えて、じっくり練っていくのでしょうか。
宮永副校長:
そうです。まず生徒や保護者が考える第1志望校や併願校をヒアリングして、「第1志望校のこういうところが好きなのなら、同じような設備のあるこの学校もどうか」など、少しずつ幅を広げていきます。
また、過去問演習をしながら、同じ偏差値帯でも傾向の違う別の学校の問題の方が得意そうだな、というのが見えてくることもあります。講師との連携も重要ですね。
楠山先生:
今年の場合ですと、先ほどの開成中・女子学院中の生徒の場合は最初からしっかり受験プランが決まっていて、あまり修正を加えることはありませんでした。中堅校を志望しているケースですと、宮永副校長が言うような提案や修正を加えることで合格の可能性が高まります。
――新浦安校ならではの特徴などがあれば教えてください。
宮永副校長:
立地的な特徴として、ほかの塾が多く入っているビルの中に校舎があります。そのため、集団塾にも通っているという生徒が多いので、集団塾のカリキュラムや教材などのフォローにも対応しています。
集団塾と並行してやっていくうちに、最終的にTOMAS一本に絞るケースも多くあります。実際今年も、TOMAS一本に切り替えて、偏差値が下位だったにも関わらず上位中堅校に合格できた生徒が数名います。
――今後の抱負をお聞かせください。
宮永副校長:
まず、講師たちにとっては「生徒を合格させる喜び」をきちんと味わえる校舎にしたいです。この仕事というのはやはり生徒が受かって、感謝してもらえたときが一番嬉しいものです。そして、保護者にとっては「ここに通わせてよかった」と思えるような校舎に、生徒にとっては「ここで勉強していけば成績がよくなるはず」と信じられるような校舎に、それぞれしていきたいと思います。
楠山先生:
すべての生徒を第一志望に合格させることが目標です。