子育てや教育で苦しいときを乗り越える方法
親はどうしても子どもの短所にばかり目がいき、長所やよいところが見えないものです。
そこで今回は、子どものよいところを見つける方法を一つ紹介します。
「勉強ができない」とは言っても…
身近な存在であればあるほど見えにくくなることがあるものです。
子どもに期待をかければこそ、「もっと〇〇できた方がいいのに」と将来の心配をしてしまうのです。
育児や教育で苦しいときには、今の目の前にいる子どものよいところを、あらためて見てほしいと思います。
名づけて「一歩下がり法」を、試してみてください。
これは、普段「できて当たり前」と思っていることを、親が一歩下がってみることで長所としてとらえ直す方法です。
たとえば、親はよく「うちの子は勉強ができなくて困る」と嘆きます。
でも、日本語を話せるし、読んだり書いたりもできるわけで、これはよく考えてみると実にすばらしいことです。
あるいは、「ピアノがちっとも上達しない」と嘆いているかもしれません。
でも、一応はピアノが弾けるわけで、これもすばらしいことです。
当然、手も動くし、音階をとらえられているのです。
これもまた本当にありがたいことです。
一歩下がって見てみよう
これらのことは、目の前の子どもが持っているすばらしさであり長所です。
「できて当たり前」と思っているから、そのありがたみがわからないだけです。
当たり前と思っていることでも、一歩下がって「もしそれがなかったら」と想像してみれば、そのありがたみがわかります。
親には、常に子どものありのままより一歩先に進んでしまうという困った習性があります。
それを「親の願い」と呼んでいますが、実は「親の欲」でもあるのです。
そして、何ごとにおいても欲は苦しみの種です。
親の欲が子どもを苦しめ、親自身をも苦しめます。
一歩下がり法とは、親が欲を出して勝手に進みすぎていた分を戻るだけのことです。
すると、当たり前のことが実にすばらしく、ありのままの子どもの姿が実にありがたいものだと気づきます。
「生きてるだけで丸儲け」という言葉
そのありがたさに気づいたとき、自然に感謝の気持ちが湧いてきます。
明石家さんまさんの「生きてるだけで丸儲け」という名言があります。
娘のIMALUさんは、この言葉にちなんで名づけられたと知られています。
逆境にあるときに響いてくる言葉です。
「〇〇だったらよかったのに」「もっと〇〇であれば」などという欲を捨てて、リラックスした安らかな気持ちになることで、苦しさや大変さも含めて、子どもとのかけがえのない日々を楽しみ味わうことができるようになります。
今苦しい状況にいる人も、開き直って今の苦しさや大変さを十分味わい尽くす、という覚悟と勇気を持つといいと思います。
そういう経験を味わい尽くすことで、人間として成長する部分がたくさんあるわけで、それが自分自身の成長にもつながります。
その過程そのものが人生だと言っても過言ではないでしょう。
現在、苦しい状況にいる人も多いと思いますけれども、そこで一歩下がってみて、「生きてるだけで丸儲け。だから味わい尽くしてやる」というように考えてみてはいかがでしょうか。
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