勉強への集中力を高めるには?
勉強や作業をするときに、集中力があるかないかで効率は大きく違ってきます。たとえ同じ時間をついやしたとしても、集中して取り組めばより成果に結びつきやすいといえます。
みなさんは、集中力がありますか?
お子さんはどうでしょうか?
「15分」を目安に取り組んでみる
集中力について、よくいわれるのが「人間の集中力は15分が限界」という説です。
以前、東京大学の池谷裕二教授の監修による調査がベネッセで行われました。
この調査では、次の2つを比較しました。
- 休憩をはさみながら15分刻みで3回勉強し、全部で45分間勉強する
- 60分間続けて勉強する
調査の結果、前者の15分刻みで3回勉強する方が、事後のテストでよいスコアが出たということです。
集中力についてはほかにもいろいろな説がありますし、個人差も大きいとは思いますが、この「15分」という説は有力なようです。
私自身の集中力も15分くらいかなと感じています。
ですから、仕事をするときは15分刻みくらいでやる内容を変えながら取り組むことが多いです。
つまり、15分ある原稿を書いたら、次はメールの返信を15分、次はインスタグラムの原稿を15分考える、などという感じです。
もちろん厳密なものではなくて、あまりにもやる気が出ないときは、「5分だけやるぞ」という気持ちで取りかかる場合もあります。
このように気を楽にして取りかかると、やりはじめてからスイッチが入って、5分のつもりが30分できたこともあります。
自分なりの勉強法・時間管理を工夫しよう
前述したように、集中力には個人差がある上に、ものごとと本人の相性によるところも大きいと思います。
つまり、算数・数学が大好きな子なら、算数・数学の勉強を60分続けても集中できるかもしれません。でも、大嫌いな子なら10分ももたないと思います。
15分では長すぎるということなら、私のように5分でもいいと思います。
また、時間の経過が視覚的にわかるようアナログ時計を使ったり、タイマーやストップウォッチなどを利用して時間管理したりするのも効果的だと思います。
いろいろと試行錯誤しながら、本人に合った方法を見つけていくことが大事ですね。
また、そういう勉強法自体を研究するのもいいと思います。
大人でも仕事ができる人は、自分に合った勉強法や仕事術自体についてけっこう研究しています。
東大生の話を聞いたり読んだりすると、それぞれに自分なりの勉強法を持っている人が多いようです。
集中するためにはメンタルの安定が不可欠
集中力を高めるためには、次のようなことにも気をつける必要があります。
- ▼体調が整っていないと、集中するのは難しくなります。
- 特に、睡眠不足・脳の栄養不足・食べ過ぎのときは集中できません。
- ▼どうしても疲れや眠気が出るときは、仮眠をするのもいいでしょう。
- ただし、長すぎる仮眠はかえってよくないので、タイマーやアラームなどを活用しましょう。
- ▼近くに余計なモノがあると、気が散って集中できません。
- 例えば次のようなモノに注意しましょう。
スマホ、タブレット、フィギュア、マンガ、お菓子 など - ▼室温が高すぎると眠くなり、寒すぎると身体が緊張して集中できません。
- 子どもは室温を意識して自分で衣服を調節するのが苦手です。大人が配慮してあげる必要があります。
- ▼大人も子どもも、メンタルが不安定なときは集中できません。
- 子どもの場合、悩みがある・不安を感じている・心配ごとがある・叱られたストレスでモヤモヤしている、などのときは集中できません。
子どもにとっては特に、勉強のことで叱られて気分がくさくさしているときに、勉強に集中などできるはずがありませんよね。
日ごろから子どものことをよく観察すると同時に、否定的な言葉でとがめないこと、そして子どもの話を共感的に聞いてあげることが大切です。
親野先生 記事一覧
オススメ記事
記事一覧
お近くのTOMASを見学してみませんか?
マンツーマン授業のようすや教室の雰囲気を見学してみませんか?
校舎見学はいつでも大歓迎。お近くの校舎をお気軽にのぞいてみてくださいね。