【開催レポート】「2016高校入試分析報告会」2
高校入試は「計算」「英単語」の基礎力で差がつく!
~TOMAS主催 「2016高校入試分析報告会」レポート~
それぞれの学校の出題傾向を掴むために、
過去問は夏からスタート
第2部は、早慶・難関私立・東京・千葉・神奈川・埼玉の5か所に分かれて、今年度の入試分析報告。5会場に分かれたものの、ほとんどの来場者が第1部と同会場だった難関私立に残っていました。
英検2級レベルの
英語力が問われる難関国私立
早慶・都内私立高の分析報告。今年難関校で実際に出題された問題を例に解説。
難関私立の分析報告では、英語と数学の2教科についてポイント解説がありました。
英語では、語彙力・文法・長文読解の3つがポイントで、難関私立を受験するなら、それぞれ英検準2級から2級レベルの英語力が必要とのことです。
具体的な対策として、まず語彙力は、4つの英単語教材のうち、3冊丸ごと覚える必要があり、だいたい1冊3カ月くらいで完全マスターし、秋の終わりまでに3冊すべてを完了することが望ましいそう。新中1・中2生はその分余裕があるので、早くから着手することで有利に進めることができるので、早めにスタートすることが大切だそうです。第1部に登壇したA君は、小6から高校受験を見据えてTOMASでコツコツやっていたので、中3の夏まで部活に打ち込むことができたと話していました。
次に文法は、発展レベルの教材について、『シリウス21 発展編』を例に挙げ、どこを問われても即答できるレベルまでに完全にマスターすることが必須だそうです。
最後に長文読解では、大学入試と違って、高校入試では傾向として説明文よりも物語文の方が多いという分析をもとに、論理的に読み進めることよりも、英語感覚でおおまかな大意をつかむ力が必要という。
続いて、各難関校の出題形式を3つにわけ、それぞれの対策を紹介されました。
以下はその形式と主な出題校と対策。
①分散型(設問ごとにテーマ設定。大問1・文法問題、大問2・単語問題…など)
◆主な出題校:開成・慶應義塾・慶應志木・早稲田実業 ほか
◆対策:文法は文法、単語は単語とテーマが決まっているため、対策をしやすい。
②総合型(長文に文法問題を含めるなど、長文読解を通して英語の総合力を見る)
◆主な出題校:学大附・筑附・慶應女子・早高院・早大本庄 ほか
◆対策:早めに傾向を掴んで、練習をしておくとよい。遅くとも秋には着手したい。
③分析・思考型(自分の言葉で記述させる。今年の例として、「カナダにいる友だちに英語で手紙を書く」という問題が筑駒で出題された)
◆主な出題校:筑駒・お茶の水女子 ほか
◆対策:実際に書いてみて、第三者に添削を受けるのが肝要。夏頃には対策をスタートさせないと間に合わない。
教科書レベルを他人に説明できるまでに
掘り下げることが最難関合格への道
伸びる生徒・伸びない生徒の勉強時間を比較した表。
数字は1週間の勉強時間を示している。中3では週30時間でも足りないとのこと!
続いて数学では、今年度の傾向分析から①計算が重要な問題。②解法の知識を問う問題。③読解力を問う問題。④「基礎」の正確な理解が必要な問題。⑤頭より先に手が動くことが必要な問題 の5つのポイントが紹介されました。
最難関校対策としては、中学レベルの単元学習(教科書をよく読むこと)、次に最難関特有の単元学習 そして入試レベルの問題演習、この3つをいつでもアウトプットできるようにすることが前提。ただしこれはMARCHレベル、偏差値60までの勉強であり、本当に最難関校をめざす人は、最後に基礎の掘り下げを行うことが重要とのこと。つまりひとつの公式について、なぜそれがそうなるのか、自分の力で説明ができる、人に教えることができる、一般化する力が必要になります。
最後に伸びる生徒・成績が落ちる生徒の勉強時間について。勉強時間を基礎に充てることがとにかく重要だそうです。第1部でも触れていたが、基礎力がスピードアップにつながり、1カ月かかっていた内容が、半分に減ることで、より多くの時間を志望校対策に費やすことができ、そのことが結果、合格につながります。
ガイダンスを終え、多くの参加者は基礎の重要性を身をもって体感することができたようです。来年の受験生にとって多くの示唆を得ることができる貴重な機会になりました。
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