週末おでかけ情報
【週末おでかけ情報】ほほえみの御仏展~東京国立博物館~
schola編集部おすすめ!学習に役立つおでかけスポットをご紹介します。
東京国立博物館
日韓国交正常化50周年記念
特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」
上の写真のように、片足を膝に乗せ、手を頬に添えてじっと物思いにふける仏像のことを「半跏思惟像(はんかしゆいぞう)」といいます。
上野・東京国立博物館では、6/21(火)~7/10(日)にかけて、二体の半跏思惟像が展示される特別展が開催されます。一体は奈良県中宮寺門跡所蔵の日本で作られた7世紀の木像、もう一体は韓国国立博物館所蔵の三国時代の朝鮮半島で作られた6世紀の銅像です。いずれも両国の国宝に指定されています。
二体の仏像がとてもよく似ているのは、インドから中国を経て、朝鮮半島、日本へ仏教と仏像製作の技術が伝播していったことを示しており、当時の日本が積極的に大陸の文化を取り入れようとしていたことがわかる一例といえます。
また、木の仏像は日本特有で、大陸ではあまり見ることができません。ここから当時の日本では、銅像を作るための材料が不足していたこと(日本初の銅鉱の発見・開発は7世紀末~8世紀初)、法隆寺などの木造建築にも通じる木の加工技術が独自に発達していたことなどの事情を推測することもできます。
この二体の仏像が示しているように、当時の政治情勢や国際関係、文化や宗教といった事情に目を向けて考えてみると、一つの事柄からさまざまな情報を関連づけて知ることができます。“歴史の面白さ”を知ることができる特別展に、ご家族で足を運んでみませんか?
東京国立博物館 日韓国交正常化50周年記念
特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」
開催期間:2016.6/21(火)~7/10(日)
観覧料:■一般 1,000円 ■大学生700円 ■高校生400円 ■中学生以下無料
東京国立博物館 ウェブサイト http://www.tnm.jp/
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