「勉強しないと叱られる」
VS
「勉強すると叱られる」
なぜ、「勉強すると叱られる」と感じるのか?
子どもたちの中には、「勉強すると叱られる」と感じている子が結構います。
そう聞くと、みなさんは驚くかもしれません。
「勉強しなければ叱られる」と思っている子は多いはずだけど、「勉強すると叱られる」と思っている子などいるはずがない、と思っている人が多いと思います。
しかし、実は「勉強すると叱られる」と感じている子は意外と多いのです。
もしかしたら、みなさんのお子さんもそうかもしれません。
なぜかというと、子どもが勉強したノートやドリルを見るなり、「なんなのこれ。ここ違うでしょ。この前も教えたでしょ」とか、「もっとしっかりやらなきゃダメ。直しなさい」などと、いきなり叱ってしまう親がけっこういるからです。
これでやる気の出る子などいるはずがありません。
こういう親の否定的な言葉が、子どもを勉強嫌いにさせている例が実に多いのです。
それに気づかないで、「宿題を進んでやらない」「通信教材や問題集を続けられない」と嘆き続けるのはとても残念なことです。
「部分」に注目すれば、必ずほめられる
大切なのは、肯定的な言葉がけです。
子どもが勉強したらできるだけ早く見て、まずはとにかくほめてあげましょう。
やったこと自体をほめ、次にほめられる部分を見つけ出して、ほめてあげてください。
ほめるためには、「部分」に注目することが大切です。
全体的にはまずくても、部分に注目すれば、必ずほめられるところが見つかります。
子どもの字をほめてもいいのです。
中には偶然上手に書けている字もありますから。
間違っているところは「惜しかったね。難しかったね」と言って、一部でもできている部分をほめます。
解こうとしたことだけでも立派なものです。
がんばって試行錯誤したところがあれば、それもほめます。
計算は違っていても、式が合っていれば、それもほめます。
丸つけでほめる
丸つけにしても、「丸つけでほめる」という気持ちで臨みましょう。
地味な丸でなく派手で楽しい丸にします。
一重丸ではさみしいです。
けちけちしないで一つずつ花丸をつけてあげてください。
しかも、見るだけで楽しくなる花丸がお勧めです。
筆記具も地味な赤ボールペンではなく、明るく華やかで太めの水性ペンや赤鉛筆がお勧めです。
間違えたところは小さなレ点で十分です。
大きなバツをつける必要はありません。
全体の印象が大事です。
同じ点数でも丸つけの仕方で受ける印象は全く違ってきます。
華やかな花丸が目立つようになっていれば、それだけでうれしく楽しい気持ちになるものです。
それが次のやる気につながります。
ただし、高学年になるとこういう派手な丸を嫌がる子もいますので、その場合はやめてください。
言葉は順番が大事
どうしても直させたいところは、いい部分をたくさんほめた後で直させてください。
そうすれば、子どもも素直に直すものです。
言葉は順番が大事です。
とにかく大事なのは、親が否定的な言葉を極力控えて、肯定的な言葉を掛け続けることです。
そうすれば、子どもも勉強に対してよい印象を持つようになり、それがやる気に繋がります。
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