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【慶應義塾普通部】偏差値や入試情報、過去問対策について徹底解説!
慶應義塾普通部に入りたい! 学校の基本情報と入試対策を徹底解説!
慶應義塾の一貫教育が受けられる男子伝統校の慶應義塾普通部。
多くの中学受験生が夢の志望校として合格をめざしています。
この記事では、慶應義塾普通部の基本情報をふまえた上で、入試対策としての過去問の使い方について解説します。
現在の実力と志望校のレベルに差がある場合でも、過去問を正しく活用して志望校の出題傾向に沿った対策を進めれば、入試本番までに合格力をつけることは十分に可能です。
夢の慶應義塾普通部合格に向かって、最後まであきらめることなく対策を進めていきましょう!
記事作成日:2023年10月10日
記事執筆者:TOMAS
【 目 次 】
- 慶應義塾普通部について
- 慶應義塾普通部の特徴
- 慶應義塾普通部の教育理念
- 慶應義塾普通部の授業カリキュラム
- 慶應義塾普通部の学費
- 慶應義塾普通部の入試について
- 慶應義塾普通部の偏差値と入試難易度
- 慶應義塾普通部の入試日程
- 慶應義塾普通部入試の受験者数と合格者数・実倍率
- 慶應義塾普通部入試の受験教科 科目別配点と試験時間
- 慶應義塾普通部入試の攻略方法
- 慶應義塾普通部入試の過去問
- 慶應義塾普通部を受験するならTOMAS
- TOMASは、個別なのに進学塾
- TOMASは、本物の個別指導の力を証明!
- 慶應義塾普通部に合格したTOMAS生の声
- まとめ
慶應義塾普通部について
慶應義塾の一貫教育を受けられる、125年以上の伝統を誇る名門男子校。
普通部の由来は、「普(あまね)く、通ずる」。基本的、普遍的な力を養う。
知識偏重型ではなく、実際に手を動かして学ぶことを重視しており、特に生徒自らテーマを決めて一つの作品を一から完成させていく9月の労作展は有名。
- ◎ 住所
- 〒223-0062 神奈川県横浜市港北区日吉本町1丁目45-1
- ◎ 最寄り駅
- 日吉駅(東急東横線、東急目黒線、横浜市営地下鉄グリーンライン) 徒歩5分
- ◎ 慶應義塾普通部をめざす受験生へ 荒川昭部長先生からのメッセージ
-
(※TOMAS会員誌『スカラ』2018年6月発行号より抜粋)
個人として成長するには、他者からの刺激が不可欠です。仲間とお互いに評価し合い、心を通わせ、一生ものの関係性を育てていく機会が普通部にはあります。学ぶ意欲、成長意欲の高い受験生からの挑戦をお待ちしています。(談)
慶應義塾普通部の特徴
“独立自尊”を重んじる校風
自他を尊重する精神、自ら考えて行動する力を養う教育が行われています。
高い進学実績
中学校の全過程を終え、推薦を得ると、4つの高校(慶應義塾高等学校、慶應義塾志木高等学校、慶應義塾湘南藤沢高等部、慶應義塾ニューヨーク学院)の中から選択して進学できます。なお、2019年度の入学生より、湘南藤沢高等部への推薦が受けられる人数は若干名となります。高校から大学への進学については、推薦により慶應義塾大学のいずれかの学部に進学することができます。
慶應義塾普通部の教育理念
普通部は、慶應義塾の基本精神である「独立自尊」を基盤に、時間を惜しまず、自分の心身を思う存分に活動させて、その中で自ら考え、自主的な選択や決定ができるようにする「労作教育」を行っています。
慶應義塾普通部の授業カリキュラム
国語科
豊かな言葉の使い手になること、適切な方法で表現できるようになることを目指し、読む、書く、聞く、話す、それぞれを3年間でバランスよく習得します。
社会科
地理は、1年生で世界地理、2年生で日本地理を学びます。地図でのまとめや発表も行い。生徒の自主性を伸ばしています。
歴史は、身の回りの事象との結びつきや土器や石器などの実物を用いての学習から始めて、次第に高度な歴史資料を扱えるようにします。
公民は、時事的な問題にも関心をはらい、それを学術的なことがらと関連させながら理解できるようにしています。
数学科
各学年ともに普通部独自のカリキュラムで授業を行っています。内容によって数学Ⅰ(代数、確率・統計)、数学Ⅱ(幾何)に分け、1年生では24人学級での細かな指導を行っています。ときには教科書を離れて、パズルのような問題で柔軟な思考力を養ったり、実際に立体を作ったりします。
英語科
1年生は24人学級で、2・3年生は40人学級を2分割して授業を行っています。Eラーニング教材や学習マネジメントシステムを利用したり、タブレットで授業支援アプリを使ってプレゼンテーションやスピーキングを行ったり、多読、暗唱など様々な言語活動を行います。
美術科
与えられた知識をただ覚えるのではなく、自分自身で問題解決していく力をつけていきます。
技術・家庭科
楽しみながら挫折しながら粘り強くしなやかな対応ができる。そんな普通部生の育成と重ねて「道具を使って作る」という人間に与えられた基本的特性を大切に伝承していくことを目指しています。
音楽科
「自ら音楽表現すること」を大切にして、音楽の授業を展開しています。授業は実技演奏中心で行われ、その中で音楽理論・音楽鑑賞会等も行います。
書道科
書道の幅広い活動を通して、文字のもつ「美しさ」を自分らしく表現することを大切に授業を展開しています。
保健体育科
丈夫で逞しい身体づくりを念頭に心身ともに健全な男子中学生の育成を目指しています。
コンピュータ科
1年生は週に1時間必修の授業があり、コンピュータ教室でパソコンを1人1台使って授業を行っています。ロボット制御の授業では、ロボットを組み立て、プログラムを転送して、自分の考えている通りに動かします。そして、センサーを利用して、ロボットが自分で障害物を避けて動くプログラムを作ります。
慶應義塾普通部の学費
慶應義塾普通部の公式ホームページによれば、2024年度の学費等は次の通りです。
(1) 入学金 | 340,000 円 |
---|---|
(2) 授業料(年額) | 880,000 円 |
(3) 教育充実費(年額) | 200,000 円 |
(4) 普通部会費(年額) | 15,000 円 |
慶應義塾普通部の入試について
慶應義塾普通部の偏差値と入試難易度
慶應義塾普通部の2023年度偏差値は63です(森上教育研究所調べによる)。中学入試における最難関校のひとつです。
慶應義塾普通部の入試日程(2023年度)
①出願情報入力・入学検定料支払
2023 年 12 月 11 日(月) ~ 2024年 1 月 12 日(金) 〈インターネット出願〉
②入学試験日
2024年2月1日(木)
③合格発表日
2024年2月3日(土)普通部本館およびウェブ上で発表
④入学手続き期間
2024年2月5日(月)9:30~11:30、13:00~15:00
⑤中学校説明会
2023年9月9日(土)・10日(日)
慶應義塾普通部入試の受験者数と合格者数・実倍率
慶應義塾普通部の受験者数と合格者数・実倍率は下記の通りです。
定員数 | 偏差値 | 偏差値 前年差 |
受験者 | 受験者 前年差 |
合格者 | 合格者 前年差 |
実倍率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
180 | 63 | ▲2 | 557 | ▲18 | 195 | ▲10 | 2.86 |
※2023年2月時点 |
慶應義塾普通部入試の受験教科 科目別配点と試験時間
慶應義塾普通部の受験教科 科目別配点と試験時間は下記の通りです。
科目 | 満点 | 試験時間 |
---|---|---|
国語 | 100点 | 40分 |
算数 | 100点 | 40分 |
理科 | 100点 | 30分 |
社会 | 100点 | 30分 |
慶應義塾普通部入試の攻略方法
慶應義塾普通部の国語で合格点をとるポイント
正確な処理力が必要
開成中学校の国語は、大問3~4題構成で、読解問題2~3題と漢字の独立題1題からなります。設問は記号選択問題と抜き出し問題中心で、短い字数制限つきの記述問題も出題されます。40分という短い試験時間に対応するために、素早く正確に解くことが求められます。
多岐にわたる分野の理解が大切
出題分野は、物語文・随筆文・論説文から、詩・短歌・俳句等の韻文まで多岐にわたるので、日頃から韻文も含めてさまざまな文章に触れておく必要があります。その際には、正確に内容を理解するように心がけましょう。
慶應義塾普通部の算数で合格点をとるポイント
標準~やや難の定番問題を素早く解く訓練を
慶應義塾普通部の算数は、例年大問数8題程度で総問数14問程度、全問記述式で40分の試験です。文章題と図形題の両方が含まれる小問集合を、時間制限をつけて多数解きましょう。記述式なので、途中式を書く練習も行いましょう。
「和と差・割合・速さ」「図形」「場合の数」は頻出
難易度は標準的なものが多いですが、やや手の込んだ問題も出題されます。「場合の数」は丁寧で効果的な調べ作業を行いましょう。
慶應義塾普通部の理科で合格点をとるポイント
幅広い教養と基礎知識の徹底
慶應義塾普通部の理科は、例年4分野からまんべんなく出題されています。「すべて選ぶ」完答形式が多いため、消去法が使えないので正確な知識が必要です。日常に絡めた問題も出題されるので、日々の生活の中で理科的な視点・興味を広げて教養を身につけましょう。
慶應義塾普通部の社会で合格点をとるポイント
広く深い知識と考える力を身につける
慶應義塾普通部の社会は、全分野から出題されています。幅広く正確な知識が必要です。知識の暗記だけにととまらず、ニュースの背景や影響について、自分なりの考えをもつ姿勢が大切です。
慶應義塾普通部の入試の過去問
過去問は何年分、いつから解く?
過去問演習は小6の9月から本格的に始めるのが一般的です。
とはいえ、単元学習が終わっていないのに焦って過去問に取り組んでも、自信を失うだけになりかねません。11月でも決して遅くはありませんので、基礎をしっかりと固めてから取り組むことをおすすめします。
逆に基礎がほぼ完成している場合や、難関校を志望している受験生であれば、夏休みから過去問に挑戦してみましょう。志望校の出題傾向を早目に把握することで、秋からの対策を有利に進めることができるだけでなく、志望校のレベルと現在の力のギャップを知ることで目標が明確になり、学習のモチベーションにもつながります。
初めて過去問に取り組む際は、第二志望校から始めるとよいでしょう。慶應義塾普通部が第一志望なら、ほかの大学附属校や栄東中などから取り組み、段階的にレベルアップしていきます。
解く年数の目安は10年分です。慶應義塾普通部をねらうなら、ライバルを圧倒するほどやり込んで差をつけたいところです。特に重要なのが算数の過去問演習です。難関中入試は算数で大きく差がつき、算数が合否を分けると言っても過言ではありません。算数の過去問は遅くても9月から始め、第一志望校は10年分、第二志望校は5年分、第三志望校以降は3年分を目安に解きましょう。国語も同様に第一志望校は10年分が目安です。
社会については、時事問題などは古い年度になると参考にならないため、5年分が目安になります。理科も5年分を目安に解きましょう。
過去問の復習法はどうする?
過去問演習で大切なのは、「やりっぱなしにしない」ことに尽きます。
間違えた問題は、なぜ間違えたのかを分析するところまでやるということです。ミスの原因が知識不足であれば、その単元の知識をチェックし直します。思考系の問題であれば、どの過程でミスがあったのかを確認し、条件の読み飛ばし、計算ミス、途中式の書き方など、失点原因別の対策が必要です。
近年はグラフや作図など、書かせる問題が増える傾向があります。自分ではきちんと書いたつもりでも採点官が点をつけられない答案になっていることが多々あります。「わかっている」ことを採点官にそのまま伝えられる答案づくりを心がけましょう。
とはいえ、記述答案の採点・添削指導は、集団指導の塾ではなかなか対応が難しいものです。過去問演習においては、個別指導塾などの力を借りるのも一つの方法です。
もう一つ大切なのは、過去問の解き直しをする際は、「振り返りノート」を作ること。模試も含めて、間違えた問題を時系列でノートに貼っていき、自分の解答や間違えたポイントなどをまとめます。
努力しているにもかかわらず、なかなか点数に反映されないという受験生は、どこに何があるのか整理できていないことが原因になっているケースが多くあります。振り返りノートをまとめることで、「大切なことはすべてこのノートに集約されている状態」を作ることができます。復習の効率が格段に上がるだけでなく、ノートを見直すことが精神的な支えにもなるでしょう。
過去問がなかなか解けないときは?
なぜ解けないのか、原因を分析しましょう。単元学習が十分にできておらず、知識が足りないために解けないのであれば、その単元に戻って復習し直すことが必要です。失点が目立っているようなら、どの過程でミスがあったのかを確認します。前段でも述べましたが、失点の原因が計算ミスなのか、条件の読み飛ばしなのか、あるいは途中式の書き方なのを見極め、原因別に弱点を補強することで、徐々に得点が安定してきます。
合格したお子さんも、最初に解いたときの得点率は5割以下というのが珍しくありません。解けないからといって焦らず、数を重ねて復習をしっかりと行うことで、12~1月には手応えが得られるはずです。
また、難問揃いの過去問を解いていると、簡単な問題を難しく考えてしまい、ミスが目立ってくるケースもあります。過去問演習と並行して、計算や漢字などの基礎も毎日欠かさず継続してください。
慶應義塾普通部を受験するならTOMAS
TOMASは、個別なのに進学塾
個別指導というと、学校や塾でわからなかったことを教えてもらう「補習塾」のイメージが強いのではないでしょうか。 しかしTOMASは、個別指導でありながらハイレベルな進学指導を行い、難関校への高い合格実績を出しています。 個別なのに進学塾は、TOMASだけ。
TOMASは、本物の個別指導の力を証明!
開成14名、筑駒2名、麻布15名、駒場東邦22名、桜蔭4名、女子学院10名など難関合格者を2023年度も多数輩出し、TOMASの「本物の個別指導」の力を証明しました。
2023年度の合格実績
慶應義塾普通部に合格したTOMAS生の声
■ 和光市立第三小出身
TOMAS 成増校
■ 中央区立明石小出身
TOMAS 月島校
■ 昭島市立武蔵野小出身
TOMAS 立川校
まとめ
繰り返しになりますが、保護者の皆さんに心掛けていただきたいのは、点数に一喜一憂しないこと。最大の目的である「志望校の出題傾向を理解・体得すること」を忘れずに、いつどの年度を解くか、過去問演習スケジュールを綿密に組んでみましょう。第3志望校まで解き切るためには、保護者の皆さんのスケジュール管理が非常に重要になってきます。
また、お子さんが過去問を解く際には、ストップウォッチなどを用意し、時間をきっちり計って挑ませてください。入試本番では4科目タテに続けて受験します。途中で息切れしないように集中力を持続させる訓練も必要です。日曜日などに4科目続けて過去問に取り組んでみるとよいでしょう。
入試当日はわずか12歳にして一人で戦わなければなりません。普段から本番同様の環境で解く体験を積むことで徐々に自信をつけ、さらに1月入試で実戦を経験し、2月の本命校入試につなげていきましょう。
TOMASは、御三家・最難関中に強い完全1対1の進学個別指導塾です。一人ひとりの過去問演習カリキュラムや併願戦略を作成し、難関中合格へ導きます。
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