中学受験で子どもに言ってはいけない「NGワード」
普段の生活でもそうですが、中学受験に向けて勉強しているときは、特にそうです。
せめて、子どものやる気を損なうような言葉は言わないようにしたいものです。
皆さんは、次のような言葉をつい発していませんか?
勉強しないことを責める言葉
「勉強しなさい!」
「勉強しなきゃダメでしょ!」
「なんで勉強しないの?」
こういう言葉を浴びていると、子どもは無意識のうちに「勉強ってつまらないものだ」と思うようになります。
できないことを責める言葉
「何でこんな問題がわからないの?」
「この問題、この前やったばかりでしょ」
「何度、同じ間違いをすれば気がすむの?」
子どももできるようになりたいのは山々ですが、そう簡単にはいきません。
できないことを責められると、落ち込む以外ありません。
人格、性格、能力などを丸ごと否定する言葉
「あなたは口先ばっかりなんだから」
「怠け者だ」
「ウソつき」
「性格がずるい」
「情けない子だね」
「頭が悪い」
「根性がない」
「そもそもあなたには無理だったんだ」
人格、性格、能力などを丸ごと否定する言い方は、絶対にしてはいけません。
親が怒りにまかせて言ってしまうと、子どもはひどく傷つきます。
心的外傷、つまりトラウマになることもあります。
「どうせ自分はダメだ」「自分なんか何をやってもダメだ」「自分なんかいないほうがいいんだ」などという自己否定の気持ちを持つようになります。
同時に、親に対しても大きな不信感を持つようになります。
子どもが言ったことをいつまでもネタにして叱る言葉
「がんばるって言ったでしょ」
「勉強するって言ったよね。ウソだったの?」
「がんばってみたい」という気持ちはあっても、それが実行につながらないのが人間の常です。
大人でもそうなのですから、まして小学生では……。
特に、自己管理力がない“男の子脳”の子はそうです。
それを責めても仕方のないことです。
罰でおどす言葉
「成績が上がらないと○○はナシよ」
「勉強しないと○○はナシよ」
「来月のテストで偏差値60以下だったら、来月のお小遣いはナシだよ」
「特進コースに入れなかったら、家族旅行に連れて行かないよ」
罰でおどして言うことを聞かせる罰則型の親は結構います。
一時的に効果があるように見えるからです。
でも、長い目で見ると弊害が多くなります。
罰を実際に執行されると、子どもはものすごい反発心を持つようになります。
また、親の罰則型の言葉を子どもも身につけてしまい、兄弟や友達にも「○○しないと遊んでやらない」などと言うようになります。
お金や物で釣る言葉
「100点取ったらお小遣いあげる」
「今度の塾のテストで10番以内に入れたら、何でも好きな物を買ってあげる」
これも罰と同じく、一時的に効果があるように見えるので、親はつい言ってしまいます。
でも、長い目で見ると弊害の多い言葉です。
こういうやり方で、子どもが勉強を好きになることはありません。
エサがないときはがんばらなくなる可能性があります。
そして、より大きなエサを求めるようになります。
「○○したら何くれる?」「○○したら□□してくれる?」などと言うようになります。
結果ばかり気にする言葉
「こんなテストで70点じゃだめでしょ」
「順位がどんどん下がってきてるよ」
親が結果ばかり気にしていると、子どもはつらいものです。
がんばったこと、努力したこと、その子なりの成長、比較的よい部分、などをほめてあげてください。
人と比べる言葉
「○○君はもっとがんばっているよ」
「お姉ちゃんのときはもっと楽だったのに」
「○○さんは、毎朝5時に起きて勉強してるんだって」
「ママが子どものころはもっとやってたよ」
人と比べられるのは、本当に苦痛です。
「どうせ僕なんかダメだよ」と感じて、自己肯定感がボロボロになります。
比べられた相手によい感情を持てなくなります。
兄弟の場合は、不仲の原因にもなるのです。
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