


あなたは攻撃型? それとも共感型?
親の、子どもへの対応は2つのタイプに分けられる
子どもが何か失敗したとか、うまくいかないことがあったときなどに、あなたはどんな対応をしますか?
いろいろな場面が考えられるわけですが、単純化すると、親の対応は次の2つのタイプに分けることができます。
それは「攻撃型」と「共感型」です。
あなたはどちらでしょうか?
以下、いろいろな場面を挙げてみますので、自分はどちらに近いか考えてみてください。
あなたは、どちらのタイプですか?
例えば、子どもが道で転んだとき、あなたは何と言うでしょうか?
攻撃型の人は、「何やってるの?」と言います。
共感型の人は、「大丈夫?」と言います。
子どもがコップを落としたとします。
攻撃型の人は、「何やってるの?」と言います。
共感型の人は、「大丈夫?」と言います。
子どもが何かの発表会で失敗したり、試合で負けたりしたとします。
攻撃型の人は、「練習が足りないからだよ。もっと練習しなきゃ」と言います。
共感型の人は、まず「悔しかったね。残念だったね」と共感してから、「また練習がんばろう」と言います。
テストの成績が悪かったとします。
攻撃型の人は、「努力が足りないんだよ」と言います。
共感型の人は、「悔しかったね」と言います。
あるいは、「パパも子どものころ、国語のテストの点が悪くて落ち込んだことがあるよ。また、今度がんばろう」と共感してから励まします。
お兄ちゃんが、「弟が叩いた」と言ってきたとします。
攻撃型の人は、「あんたが悪いんでしょ。仲良くしなきゃダメ」と突き放します。
共感型の人は、まず「嫌だったね」と共感しながら愚痴を聞きます。
お兄ちゃんが愚痴をたっぷり吐き出して、気持ちがすっきりしたところで、「じゃあ、弟はなんで叩いたんだろう?」と聞いて、お兄ちゃんの振り返りを促します。
中学生の子どもが、「部活やめたい」と言ってきたとします。
攻撃型の人は、「何言ってるの? 最後までがんばらなきゃダメだよ」などと突き放してしまいます。
あるいは、「今までがんばってきたんだから、もうちょっとがんばりなよ。応援してるよ」と励ましてしまいます。
共感型の人は、まず「どうしたの?」と聞いて、子どもの話を共感的に聞き出します。
励ましやアドバイスをするにしても、子どもの話をたっぷり聞いてからです。
子どもが、「授業中に先生に叱られちゃった」と言ったとします。
攻撃型の人は、「ちゃんと話を聞いてないからでしょ。ちゃんと聞かなきゃダメ」と叱ります。
共感型の人は、「それは嫌だったね」と言います。
子どもに何かを伝えたとき、子どもがよく聞いていなかったり、内容を忘れてしまったりして、再度聞いてきたとします。
攻撃型の人は、「さっき言ったでしょ」と突き放します。
共感型の人は、にっこりしながらもう一度話してあげます。
子どもが、「赤い服を買いたい」と言い、親であるあなたは「白い服のほうが無難でいい」と思ったとします。
攻撃型の人は、「赤より白のほうがいいよ」と言います。
共感型の人は、子どもが欲しがる赤い服を買ってあげます。
習い事選びで、子どもが「○○をやりたい」と言い、親であるあなたは「□□のほうが役に立つ」と思ったとします。
攻撃型の人は、「○○でなく□□をやりなさい」と言います。
共感型の人は、子どもが望む○○をやらせてあげます。
子どもが何か失敗をしたとします。
攻撃型の人は、自分のことは棚に上げて子どもを叱ります。
共感型の人は許します。
共感力を高めて、共感型の人になりましょう
以上のように、攻撃型の人と共感型の人ではいろいろな場面で対応が大きく違います。
あなたは、どちらの人と人生の多くの時間を過ごしたいと思いますか?
共感型の人と一緒にいると、余分なストレスを感じなくて済みます。
安らかな気持ちで、明るく楽しく生活できます。
そもそも、共感型の人は、自分自身が幸せです。
というのも、共感型の人は自分自身に対しても共感的であり、自分のことを許しているからです。
ということで、共感力を高めて、共感型の人になりましょう。
意識していればできます。
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