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【早稲田実業学校中等部】偏差値や入試情報、過去問対策について徹底解説!
早稲田実業学校中等部に入りたい! 学校の基本情報と入試対策を徹底解説!
「豊かな学識と表現力を持つ次世代のタフなリーダー」を育てる早稲田大学系属早稲田実業学校中等部。
多くの中学受験生が夢の志望校として合格をめざしています。
この記事では、早稲田実業学校中等部の基本情報をふまえた上で、入試対策としての過去問の使い方について解説します。
現在の実力と志望校のレベルに差がある場合でも、過去問を正しく活用して志望校の出題傾向に沿った対策を進めれば、入試本番までに合格力をつけることは十分に可能です。
夢の早稲田実業学校中等部合格に向かって、最後まであきらめることなく対策を進めていきましょう!
記事作成日:2023年1月9日
記事執筆者:TOMAS
【 目 次 】
- 早稲田実業学校中等部・高等部について
- 早稲田実業学校中等部・高等部の特徴
- 早稲田実業学校中等部・高等部の教育理念
- 早稲田実業学校中等部・高等部の授業カリキュラム
- 早稲田実業学校中等部・高等部の学費
- 早稲田実業学校中等部・高等部の進学実績
- 早稲田実業学校中等部の入試について
- 早稲田実業学校中等部の偏差値と入試難易度
- 早稲田実業学校中等部の入試日程
- 早稲田実業学校中等部入試の受験者数と合格者数・実倍率
- 早稲田実業学校中等部入試の受験教科 科目別配点と試験時間
- 早稲田実業学校中等部入試の攻略方法
- 早稲田実業学校中等部入試の過去問
- 早稲田実業学校中等部を受験するならTOMAS
- TOMASは、個別なのに進学塾
- TOMASは、本物の個別指導の力を証明!
- まとめ
早稲田実業学校中等部・高等部について
「三敬主義」を校訓とした早稲田大学系属の名門共学校。
「三敬主義」とは、天野為之(早稲田実業学校第二代校長・早稲田大学第二代学長)が唱えたもので、「他を敬し、己を敬し、事物を敬す」という意味。
困難を乗り越える強い心と、豊かな個性、高い知性を育む教育を行っている。学業と課外活動の両立に力を入れており、広大な敷地はスポーツ系の課外活動や部活動に最適。八王子市南大沢にもグラウンドがある。
- ◎ 住所
- 〒185-8505 東京都国分寺市本町1-2-1
- ◎ 最寄り駅
- 国分寺駅(JR・西武線)徒歩7分
- ◎ 早稲田実業学校中等部をめざす受験生へ 村上公一校長先生からのメッセージ
-
(※TOMAS会員誌『スカラ』2018年10月発行号より抜粋)
早実の使命は、新しい時代を切り拓くことができる豊かな人間性と、確かな学力を身につけさせることです。そして、早稲田大学の中核となり、伝統を継承して新たな価値を作り出していける人材の育成です。そのような早実の使命に共感し、一緒にやっていきたいという意欲を持ったお子さんに、ぜひ来てほしいと思います。人格や心が大事ですから、勉強だけではなく精神的にたくましいお子さんを、ぜひ中学受験までに育ててほしいと思います。(談)
早稲田実業学校中等部・高等部の特徴
「文武両道」を重んじる校風
アイススケート部、ボート部、馬術部、考古学部など多彩な部活動があり、スポーツや様々な活動など勉強以外の別の軸をもち、豊かに成長できる環境があります。
高い進学実績
卒業生のほとんどが系属の早稲田大学に進学します。
早稲田実業学校中等部・高等部の教育理念
「去華就実」を校是、「三敬主義」を校訓としています。この校是、校訓のもと、「豊かな学識と表現力」「次世代のタフなリーダー」「伝統の継承」を3つの柱とするSOJITSU PRIDEを持った若者の育成を目指しています。
早稲田実業学校中等部・高等部の授業カリキュラム
国語科
中1では「言葉の習得」に重点を置き、口語文法や漢字の学習も中1から始めます。また、本校では「古典文化に触れ、興味を持つ」ために古典の内容にも中1から触れていきます。
中2では「言葉を利活用する」機会を増やしていきます。「書く(文章作成)」こと「話す(プレゼンテーション、ディベートなど)」ことを中心とした授業を設置し、中3の「総合」の時間で取り組む「卒業研究」に必要なスキルを学びます。
中3では「考える」機会を増やすためにレベルの高い「読解」「表現」を求めていきます。「論理的思考」の鍛錬、「(文学)研究」的な演習を意識した授業を採り入れながら「高校国語への橋渡し」を行います。
高1:【論理】2単位(現代の国語)、【文学】2単位(言語文化)
高2:【論理】1or2単位(論理国語)、【文学】3or4単位(文学国語、古典探究など)
高3:【論理】2単位(論理国語)、【文学】0~5単位(文学国語、古典演習)
高校では、理系に進んだ生徒に対しても「教養として文学を学びたい」という希望があれば、文系同様に「古典演習」の授業が受講できるように選択科目を用意しています。
社会科
中1~中3の歴史分野では、日本の歴史を中心に学び、学びの基本となる歴史的知識の習得を目指すと共に、出来事をより深く掘り下げて考える試みを行っています。中1・中2の地理分野では、中1で世界各州についてテーマを決めて探究します。図表や主題図の読図・作成を通して理解を深め、テーマに対して考察をしていきます。また、地理・歴史分野では、学校周辺の地理・歴史を授業に組み込みながら、中1の総合的な学習の時間で行われるフィールドワーク(国分寺巡検)と連携していきます。中3の公民分野では、1年間で社会の仕組みやその成り立ちについて、政治的視点と経済的視点から丁寧に学んでいきます。
高等部の地歴・公民科では、地歴・公民に関する幅広い知識・技能、思考力・判断力・表現力の習得を目指します。高1では「歴史総合」と「地理総合」を、高2では「公共」を、文理必修科目として全員が履修します。それに加えて文系コースでは、高2に選択必修科目として「日本史探究」「世界史探究」「地理探究」の各探究科目が設置されています。高3においても同科目を選択することで、2年間にわたって、より発展的で深い学びとなる探究学習を行うことができます。また、高3は探究科目に加えて、「倫理」「政治・経済」から一つを選択し、履修します。
数学科
中等部では代数分野と幾何分野に分けて授業を実施しています。問題集を使用し、数学の概念や法則を理解するのはもちろんのこと、計算力と論理的思考力の向上も主眼において授業を行っています。補習や追試を実施し、基礎力の定着を図っています。また、発展的な問題を扱ったり、興味深い数学の話題について触れたりして生徒が数学に興味を持つような指導もしています。3年次の後半には高等部で学習する内容の先取り学習をしています。
高等部では、早稲田大学進学に向けて更なる計算力と論理的思考力の向上を目的として、教科書だけでなく問題集や参考書を併用した授業を実施しています。高2で文系、理系に分かれますが、文系でも大学で経済学や社会学を学ぶために必要な微分・積分(数学Ⅲ)等の授業を高3で実施しています。また高2から始まる早実セミナーに関して、多くの数学科の教員が今まで学習してきた数学的・論理的思考を用いて、具体・個別的に様々な数理問題や社会問題を設定し、生徒と共にセミナーを行って探究学習を行っています。
理科
中等部の理科では、まず第1に基本的知識の理解を徹底して行います。また可能な限り実験を行い、そこで得られた実験結果を分析・検証していくことで科学的思考力の育成と基本的知識の定着を図ります。その上で中学から高校への接続を意識したより発展的な内容も扱い、高校進学後の学習が円滑に行えるように授業を展開します。
高等部の理科では、グローバル化する急速な社会の発達に対して、時代の流れを捉える科学的思考力を養うことを目的としています。そのために、高1・2は理科の各分野の基礎知識を横断的に学び、幅広い視野を養います。そして、高2・3は大学への接続を意識して、より専門的な内容の授業を展開します。また、高3の選択授業として希望する進路に応じた4分野(物・化・生・地)の実験講座を設定しています。これらの講座では、基本的な器具から大学でも用いられる高度な実験装置まで幅広い実験器具を駆使して、さまざまな実験・観察技術を身につけます。そして、大学の理系学部・学科で必要となる実験結果の分析、データの処理方法や実験報告書の作成方法を習得すると共に、科学的な現象を論理的に考察する力を養います。
芸術
実技を通して個性豊かな表現力を磨くとともに、幅広い鑑賞を通して、生涯にわたり芸術を愛好する豊かな心を育てます。
美術… 目に見える自然の造形や目には見えない心の世界、時には社会との関わりを題材にして、それを創造的に表現する力と豊かな感性を養います。
音楽…「音で表現すること」と「鑑賞すること」を楽しみ、音楽の尊さを体感できることと、個性を活かした表現活動ができることを目標に、活動を行います。
書道…「書は人なり」という言葉があるように、文字に自分らしさを表現することを学びます。
工芸… 先人たちが築き上げてきた知恵や技術、心の造形を「ものづくり」を通して学びます。
保健体育
中1では、陸上競技、体操、マット運動といった個人種目を行い、個人の体力向上に努めます。中2・3においては武道、ダンス及び各種団体球技を段階的に取り組みます。武道においては個人の体力の向上とともに礼法を身につけ、ダンスの授業を通して身体活動を用いて様々なことを表現することを学びます。
高1・2においては各3単位の授業の中で、陸上競技、マット運動、テニス、ダンス、武道といった個人種目を行い、個人の体力向上に努めるとともに礼法について学びます。また、バスケットボール、バレーボール、サッカー、ソフトボールといった集団種目では、運動技能の習得とともに、集団の中で協力して物事に取り組む能力と態度を育てます。高3では2単位の授業展開で選択球技を実施し、自らの興味関心に基づいた種目を実践することを通じて、意欲的に運動に親しむ能力と態度を育てます。
技術・家庭
中等部では、技術・家庭(技術分野)の授業は、生産労働の世界、とりわけ工業と農業の基礎について学ぶ教科です。技術・家庭科(家庭分野)では、「自立と共生」をテーマに、よりよい生活を営む力を育むことを目標にしています。
高校の家庭科は、自立に必要な衣食住や育児・介護についての知識や技能を身につけるとともに、自分の人生をデザインし、マネジメントするために必要な力を養う人生の主要教科です。18歳成人を控え、まもなく大人になる自分自身と向き合い、自立や将来について具体的に考えていきます。
英語
中1では、特に、音声・伝達重視の言語活動を多く取り入れます。また、英語基礎学力定着の徹底を図るため「繰り返し」を大切にし、学習の習慣化を身に付けさせ、自律的(自己で問題解決が出来る)学習者の養成に全力を挙げます。そのために、継続的な辞書指導、教科書以外の読み物を使っての多読指導を実施します。中2は、「聞く、読む、話す、書く」の4技能のバランスの取れた習得を目指すと共に、言語や異文化についての関心や理解を深め、英語を使って積極的にコミュニケーションを取る姿勢を養います。更に、中3では外国人講師との協同授業を取り入れ、英語を実際に使用する機会を増やします。
高等部では、外国人講師との協同授業、CALL教室でのICTを活用した授業、継続的な辞書指導(英和辞典及び英英辞典)、教科書以外の読み物を使っての多読指導などを授業に取り入れます。更に、パラグラフ・ライティングやプレゼンテーションに取り組ませることで、英語を実際に使用する機会を増やします。また、外部英語試験(英検、TOEIC、TOEFL、GTECなど)に無理なく取り組めるよう授業でも指導し、定期的に受験させ、一人一人が客観的に自分の英語力を分析・確認し、効果的な学習方法を見つけさせる機会を提供します。
情報
高等部の教科「情報」では、2003(平成15)年度から始まった新しい教科です。本校では、一人一台のPC環境を生かして、「知識」と「操作」の二点を大きな柱として授業を進めています。「知識」の分野では、日進月歩の世界ですので、基礎となる変化の少ない事項を集中的に、原理の学習に力を注いでいます。「操作」については、やはり今後学ぶ機会が少なくなる一方で需要が増えていく、事務用オフィスソフトの学習を行っています。授業内容は、文・理区別することなく、高2で、全員が同一カリキュラム内容を履修し、試験・評価も同一基準で行っています。
学校設定科目(商業)
実業学校の伝統である商業科目として、簿記検定につながる学習を取り入れている「選択初級会計学」、経済学・法学の基礎知識を身につける「選択経済と法」が、高3文系の選択科目として設置されています。
早稲田実業学校中等部・高等部の学費
早稲田実業学校中等部・高等部の公式ホームページによれば、2023年度の学費等は次の通りです。
(1) 入学金 | 300,000 円 |
---|---|
(2) 授業料(年額) | 612,000 円 |
(3) 施設設備資金(年額) | 252,000 円 |
(4) 教育充実費(年額) | 36,000 円 |
(5) 生徒会費(年額) | 9,600 円 |
(6) 父母の会費(年額) | 12,000 円 |
(7) 父母の会入会金 | 2,000 円 |
(1) 入学金 | 300,000 円 |
---|---|
(2) 授業料(年額) | 552,000 円 |
(3) 施設設備資金(年額) | 252,000 円 |
(4) 教育充実費(年額) | 36,000 円 |
(5) 生徒会費(年額) | 9,600 円 |
(6) 父母の会費(年額) | 12,000 円 |
(7) 父母の会入会金 | 2,000 円 |
※学費等は、諸般の事情により、在学中に改定されることもあります。
※入学手続金以外の学費等は、4月と10月の2期に分けて納入していただきます。
※その他、制服、運動着、校外学校行事等の費用がかかります。
早稲田実業学校中等部・高等部の大学進学実績
早稲田実業学校中等部・高等部は卒業する生徒のほとんどが、早稲田大学各学部に推薦され入学しています。推薦は、生徒本人の志望する学部、学科と、在学時におさめた成績、人物評価などを総合的に判断したうえで実施されます。2023年3月の卒業生総数394名中、375名が早稲田大学へ推薦入学しました。指定校推薦で日本医科大学に3名が進学。他大学進学者は東大2名や京大、東京医科歯科大などに進学しました。
早稲田実業学校中等部の入試について
早稲田実業学校中等部の偏差値と入試難易度
早稲田実業学校中等部の2023年度偏差値は63~67です(森上教育研究所調べによる)。中学入試における最難関校のひとつです。
早稲田実業学校中等部の入試日程(2024年度)
①出願情報入力・入学検定料支払
2023年12月20日(水)~2024年1月10日(水) 〈インターネット出願〉
書類郵送受付期間:2024年1月10日(水)~2024年1月12日(金) [期間内郵送必着]
②入学試験日
2024年2月1日(木)
③合格発表日
2024年2月3日(土) 13:00 ~(合格発表サイト)
④入学手続き期間
2024年2月3日(土) 13:00 ~ 2月5日(月)13:00
・入学手続き金振込(入学手続き金決済サイト)
2024年2月3日(土) 13:00 ~ 2月5日(月)13:00
・施設設備資金振込(入学手続き金決済サイト)
⑤中学校説明会
対面説明会:2023年10月21日(土)、10月22日(日)
Web説明会:2023年10月23日(月) 10:00〜2024年1月10日(水) 16:00
※要視聴申込(申込期間:2023年10月23日(月)10:00 ~ 2024年1月10日(水)12:00)
早稲田実業学校中等部入試の受験者数と合格者数・実倍率
早稲田実業学校中等部の受験者数と合格者数・実倍率は下記の通りです。
定員数 | 偏差値 | 偏差値 前年差 |
受験者 | 受験者 前年差 |
合格者 | 合格者 前年差 |
実倍率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
男子 | 70 | 63 | 0 | 295 | ▲13 | 82 | ▲4 | 3.60 |
女子 | 40 | 67 | ▲1 | 188 | ▲4 | 48 | ▲1 | 3.92 |
※2023年2月時点 |
早稲田実業学校中等部入試の受験教科 科目別配点と試験時間
早稲田実業学校中等部の受験教科 科目別配点と試験時間は下記の通りです。
科目 | 満点 | 試験時間 |
---|---|---|
国語 | 100点 | 60分 |
算数 | 100点 | 60分 |
理科 | 50点 | 30分 |
社会 | 50点 | 30分 |
早稲田実業学校中等部入試の攻略方法
早稲田実業学校中等部の国語で合格点をとるポイント
精度の高い読みの訓練が必須
早稲田実業学校中等部の国語は、文学的文章と説明的文章、漢字や知識の構成。選択肢問題と書き抜き、空欄補充が大半で、記述問題が近年増加しつつありますが変動もあります。古い過去問を解くときには傾向が変わりつつあることを念頭におきましょう。
早稲田実業学校中等部の算数で合格点をとるポイント
「平面図形」「規則・場合の数」「和と差・割合と比・速さ」を徹底的に対策
早稲田実業学校中等部の算数は、例年、大問5題で小問17題程度。一定数は標準問題なので、確実に正解する必要があります。「規則・場合の数」や「平面図形」では作業が必要な問題を対策しましょう。
早稲田実業学校中等部の理科で合格点をとるポイント
自然科学の幅広い知識と十分な演習が必要
早稲田実業学校中等部の理科は、例年、大問数は3~4題で、各分野から幅広く出題されます。時事的な内容を含むかなり高度な知識を要求する出題が多いです。ニュースや身の回りの自然、科学に興味をもつことによって知識の幅を広げておきましょう。
早稲田実業学校中等部の社会で合格点をとるポイント
基礎を徹底し練習量を積む
早稲田実業学校中等部の社会は、例年、大問3問の構成で、地理・歴史・公民の各分社について出題されます。知識問題が中心なので、まずはテキストレベルの知識事項を徹底しておく必要があります。次に、古い年度の過去問まで掘り下げて解き、本校の標準的な出題レベルを確認し、知識のアウトプットの練習をしましょう。
早稲田実業学校中等部入試の過去問
過去問は何年分、いつから解く?
過去問演習は小6の9月から本格的に始めるのが一般的です。
とはいえ、単元学習が終わっていないのに焦って過去問に取り組んでも、自信を失うだけになりかねません。11月でも決して遅くはありませんので、基礎をしっかりと固めてから取り組むことをおすすめします。
逆に基礎がほぼ完成している場合や、難関校を志望している受験生であれば、夏休みから過去問に挑戦してみましょう。志望校の出題傾向を早目に把握することで、秋からの対策を有利に進めることができるだけでなく、志望校のレベルと現在の力のギャップを知ることで目標が明確になり、学習のモチベーションにもつながります。
初めて過去問に取り組む際は、第二志望校から始めるとよいでしょう。早稲田実業学校が第一志望なら、桐朋中や栄東中などから取り組み、段階的にレベルアップしていきます。
解く年数の目安は10年分です。早稲田実業学校をねらうなら、ライバルを圧倒するほどやり込んで差をつけたいところです。特に重要なのが算数の過去問演習です。難関中入試は算数で大きく差がつき、算数が合否を分けると言っても過言ではありません。算数の過去問は遅くても9月から始め、第一志望校は10年分、第二志望校は5年分、第三志望校以降は3年分を目安に解きましょう。国語も同様に第一志望校は10年分が目安です。
社会については、時事問題などは古い年度になると参考にならないため、5年分が目安になります。理科も5年分を目安に解きましょう。
過去問の復習法はどうする?
過去問演習で大切なのは、「やりっぱなしにしない」ことに尽きます。
間違えた問題は、なぜ間違えたのかを分析するところまでやるということです。ミスの原因が知識不足であれば、その単元の知識をチェックし直します。思考系の問題であれば、どの過程でミスがあったのかを確認し、条件の読み飛ばし、計算ミス、途中式の書き方など、失点原因別の対策が必要です。
近年はグラフや作図など、書かせる問題が増える傾向があります。自分ではきちんと書いたつもりでも採点官が点をつけられない答案になっていることが多々あります。「わかっている」ことを採点官にそのまま伝えられる答案づくりを心がけましょう。
とはいえ、記述答案の採点・添削指導は、集団指導の塾ではなかなか対応が難しいものです。過去問演習においては、個別指導塾などの力を借りるのも一つの方法です。
もう一つ大切なのは、過去問の解き直しをする際は、「振り返りノート」を作ること。模試も含めて、間違えた問題を時系列でノートに貼っていき、自分の解答や間違えたポイントなどをまとめます。
努力しているにもかかわらず、なかなか点数に反映されないという受験生は、どこに何があるのか整理できていないことが原因になっているケースが多くあります。振り返りノートをまとめることで、「大切なことはすべてこのノートに集約されている状態」を作ることができます。復習の効率が格段に上がるだけでなく、ノートを見直すことが精神的な支えにもなるでしょう。
過去問がなかなか解けないときは?
なぜ解けないのか、原因を分析しましょう。単元学習が十分にできておらず、知識が足りないために解けないのであれば、その単元に戻って復習し直すことが必要です。失点が目立っているようなら、どの過程でミスがあったのかを確認します。前段でも述べましたが、失点の原因が計算ミスなのか、条件の読み飛ばしなのか、あるいは途中式の書き方なのを見極め、原因別に弱点を補強することで、徐々に得点が安定してきます。
合格したお子さんも、最初に解いたときの得点率は5割以下というのが珍しくありません。解けないからといって焦らず、数を重ねて復習をしっかりと行うことで、12~1月には手応えが得られるはずです。
また、難問揃いの過去問を解いていると、簡単な問題を難しく考えてしまい、ミスが目立ってくるケースもあります。過去問演習と並行して、計算や漢字などの基礎も毎日欠かさず継続してください。
早稲田実業学校中等部を受験するならTOMAS
TOMASは、個別なのに進学塾
個別指導というと、学校や塾でわからなかったことを教えてもらう「補習塾」のイメージが強いのではないでしょうか。 しかしTOMASは、個別指導でありながらハイレベルな進学指導を行い、難関校への高い合格実績を出しています。 個別なのに進学塾は、TOMASだけ。
TOMASは、本物の個別指導の力を証明!
開成14名、筑駒2名、麻布15名、駒場東邦22名、桜蔭4名、女子学院10名など難関合格者を2023年度も多数輩出し、TOMASの「本物の個別指導」の力を証明しました。
2023年度の合格実績
まとめ
繰り返しになりますが、保護者の皆さんに心掛けていただきたいのは、点数に一喜一憂しないこと。最大の目的である「志望校の出題傾向を理解・体得すること」を忘れずに、いつどの年度を解くか、過去問演習スケジュールを綿密に組んでみましょう。第3志望校まで解き切るためには、保護者の皆さんのスケジュール管理が非常に重要になってきます。
また、お子さんが過去問を解く際には、ストップウォッチなどを用意し、時間をきっちり計って挑ませてください。入試本番では4科目タテに続けて受験します。途中で息切れしないように集中力を持続させる訓練も必要です。日曜日などに4科目続けて過去問に取り組んでみるとよいでしょう。
入試当日はわずか12歳にして一人で戦わなければなりません。普段から本番同様の環境で解く体験を積むことで徐々に自信をつけ、さらに1月入試で実戦を経験し、2月の本命校入試につなげていきましょう。
TOMASは、御三家・最難関中に強い完全1対1の進学個別指導塾です。一人ひとりの過去問演習カリキュラムや併願戦略を作成し、難関中合格へ導きます。
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