豊島岡女子学園中学校・高等学校について

東大などの国公立や医学部などに多数進学する名門女子校。
「毎朝５分間の運針」は、集中力を高め無心になり、コツコツと努力を積み重ねることの大切さを知る伝統。中3から高校課程へ入る。2022年5月1日に創立130周年を迎えた。

◎ 住所

〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-25-22

◎ 最寄り駅

池袋駅（JR・東京メトロ・西武線・東上線・都バス・私バス） 徒歩7分
東池袋駅（東京メトロ有楽町線）　徒歩2分

豊島岡女子学園中学校・高等学校の特徴

探求心を大切にする校風

社会がより良くなるための課題を解決していく、探究的な活動に取り組む授業・課外活動を全学年に組み込んでいます。

高い進学実績

卒業生は東大などの国公立大に約3分の1が進学するほか、早慶などの最難関私立大に多数進学しています。2023年春の医学部の合格割合は11.6％です。

豊島岡女子学園中学校・高等学校の教育理念

どんなに社会が変化しようと、時代を超えて変わらない「道義実践」「勤勉努力」「一能専念」の３つの教育方針を掲げています。しかし一方で、現在の社会情勢を踏まえ、さらに将来の社会像を見据えて、上記の３つの教育方針を守りながら、「志力を持って未来を創る女性」の育成を目指します。

豊島岡女子学園中学校・高等学校の授業カリキュラム

概要（中学）

国語・社会・数学・理科・英語に増加時間を設け、特に数学・英語の時間数を多くしています。この５教科は、教科によって多少の相違はありますが、時間数が多いために自然に前倒しになっており、第３学年の途中で高校の分野に入ります。練習問題量を多くして、あせらずに基礎学力の充実に努めています。

特色（中学）

道徳と特別活動(LHR：ロングホームルーム)の時間が、教科内の学習だけでは得られない経験をする場となります。様々な経験を通して、総合的に学びあうことで感性が豊かになり、学びの質が向上します。教科学習での教科力に感性がプラスされることで、生涯にわたって伸び続ける学力が育成されていきます。

＜道徳＞

教科書を使って学ぶだけでなく、グループワークおよびクラス全体や学年全体での取り組みを通しながら自己や他者の理解や世の中への理解を深めて、広い視野を身につけ、人としてより良く生きる上で大切なものは何かを考えていきます。
独自の取り組みとしては、和洋についての礼法マナーやネットリテラシーを学ぶ機会を設けて、社会の中で共通に求められるルールやマナーを学びます。

＜LHR＞

道徳と連携しながら、自己と他者との関係を考え協働するための準備を進めていきます。校外学習や宿泊行事の際には事前学習をチームで行い、発表します。また事後学習としては、それぞれ分かれて体験したことをお互い共有するようにしています。

概要（高校）

高２から文系、理系に分かれ、文系では地理探究・日本史探究・世界史探究から2科目選択します。理系は化学を必修とし、物理・生物のどちらか1科目選択します。高３も引き続き文系、理系に分かれ、文系は地歴・数学・理科基礎の演習を選択し、理系は高２で学習した物理・生物を引き続き演習していきます。それぞれのコースで入試問題を中心とした演習を数多くこなし、受験の対応に全力を尽くします。

特色（高校）

高2からは文系と理系に大きく分かれて授業を行います。高３では、演習の授業が多くなりますが、高２までにしっかりとした基礎力を身につけていなければ、演習の効果としての実践力が身につきません。本校では、基礎力・実践力を身につける上で、授業を非常に大事な時間と考えています。

＜LHR＞

高１では、高校生として身につけてほしい基礎・基本を実践的な取り組みを通して学びます。マナーを学び、社会に出る上で必要な感性を身につけます。
高２では、修学旅行に向けて事前・事後の学習を行い、学びを深めていきます。
高３では、これからの社会での重要なテーマについて議論し、自分なりの考えをまとめていく場を設けています。

＜総合的な探究の時間（高１・高２）＞

高１では、総合的な探究の時間「科学探究基礎Ⅰ」(1単位)を行います。1学期は探究活動のための科学的なリテラシーの習得に向けて取り組みます。1学期後半からはグループでテーマを立てて探究活動を行います。高１の間で探究を深めた結果、更なる課題を見つけたグループは、次年度も継続して研究を続けていきます。
高２では、文系は総合的な探究の時間「総合探究Ⅱ」(１単位)、理系は総合的な探究の時間「科学探究Ⅱ」(１単位)を行います。これらの時間には、今年度は個人でテーマを立てて探究活動を行います。

豊島岡女子学園中学校・高等学校の学費

豊島岡女子学園中学校・高等学校の公式ホームページによれば、2023年度の学費等は次の通りです。

※入学金以外の初年度入金は、3期分割となります。

※父母の会会費と生徒会回避の1期納入分には、入会金2,000円をそれぞれ含みます。

※この他、教材費預り金、林間学校参加費用、宿泊研修積立金、第2学年・第3学年に新旧する際に施設設備費60,000円（実績）が必要となります。

※寄付金・学校債はありません。

※併設の高等学校入学の際には別途入学金18,000円・施設設備費22,000円（実績）が必要となります。

豊島岡女子学園中学校・高等学校の奨学金制度

・二木奨学金

学士院会員であり、文化勲章を授与された第４代校長二木謙三先生が、本校生徒の学業奨励のために寄せられた基金により昭和35年に設立された制度です。この奨学金を二木賞と称し、中学校から高等学校まで、各学年の人物・学業成績共に優秀な生徒2名に、年2回授与いたします。

・豊島岡女子学園奨学金規定による奨学金制度

入学後、家庭の経済的急変により修学困難となった生徒に対し、東京都育英奨学生の規定に準じて審査の結果、月額20,000円を還付いたします。返済の義務はありません。

豊島岡女子学園中学校・高等学校の大学進学実績

豊島岡女子学園中学校・高等学校は、2023年度大学入試の結果を公表しました。東大合格者数が昨年の14人から30人、京大は2人から13人と大きく増えています。

豊島岡女子学園中学校の入試について

豊島岡女子学園中学校の偏差値と入試難易度

豊島岡女子学園中学校の2023年度偏差値は69～70です（森上教育研究所調べによる）。中学入試における難関校のひとつです。

豊島岡女子学園中学校の入試日程（2024年度）

①出願情報入力・入学検定料支払

1回目　2024年1月10日（水）～2024年1月31日（水）　〈インターネット出願〉
2回目　2024年1月10日（水）～2024年2月2日（金）　〈インターネット出願〉
3回目　2024年1月10日（水）～2024年2月3日（土）　〈インターネット出願〉

②入学試験日

1回目　2024年2月2日（金）
2回目　2024年2月3日（土）
3回目　2024年2月4日（日）

③合格発表日

1回目　2024年2月2日（金）19：00頃～2024年2月3日（土）12：00　本校WEBページ上に発表
2回目　2024年2月3日（土）19：00頃～2024年2月4日（日）12：00　本校WEBページ上に発表
3回目　2024年2月4日（日）19：00頃～2024年2月5日（月）12：00　本校WEBページ上に発表

④入学手続き期間

1回目　2024年2月2日（金）19：00～2024年2月3日（土）12：00
2回目　2024年2月3日（土）19：00～2024年2月4日（日）12：00
3回目　2024年2月4日（日）19：00～2024年2月5日（月）12：00

⑤中学校説明会

WEB学校説明会（好きな時間にオンラインで動画を視聴する形式の学校説明会）を公開

豊島岡女子学園中学校入試の受験者数と合格者数・実倍率

豊島岡女子学園中学校の受験者数と合格者数・実倍率は下記の通りです。

豊島岡女子学園中学校入試の受験教科　科目別配点と試験時間

豊島岡女子学園中学校の受験教科　科目別配点と試験時間は下記の通りです。

豊島岡女子学園中学校入試の攻略方法

豊島岡女子学園中学校の国語で合格点をとるポイント

論説、文学的文章。選択肢吟味を丁寧に。文法など知識問題対策も。

豊島岡女子学園中学校の算数で合格点をとるポイント

前半は確実に。後半は複雑な思考を要する。

豊島岡女子学園中学校の理科で合格点をとるポイント

社会も含めて知識問題を早く終わらせ、計算問題に時間を残す。

豊島岡女子学園中学校の社会で合格点をとるポイント

問題数は少ないが難度が高い。漢字指定も多い。

豊島岡女子学園中学校入試の過去問

過去問は何年分、いつから解く？

過去問演習は小6の9月から本格的に始めるのが一般的です。
とはいえ、単元学習が終わっていないのに焦って過去問に取り組んでも、自信を失うだけになりかねません。11月でも決して遅くはありませんので、基礎をしっかりと固めてから取り組むことをおすすめします。

逆に基礎がほぼ完成している場合や、難関校を志望している受験生であれば、夏休みから過去問に挑戦してみましょう。志望校の出題傾向を早目に把握することで、秋からの対策を有利に進めることができるだけでなく、志望校のレベルと現在の力のギャップを知ることで目標が明確になり、学習のモチベーションにもつながります。

初めて過去問に取り組む際は、第二志望校から始めるとよいでしょう。豊島岡女子学園が第一志望なら、広尾学園中や浦和明の星女子中などから取り組み、段階的にレベルアップしていきます。

解く年数の目安は10年分です。豊島岡女子学園をねらうなら、ライバルを圧倒するほどやり込んで差をつけたいところです。特に重要なのが算数の過去問演習です。難関中入試は算数で大きく差がつき、算数が合否を分けると言っても過言ではありません。算数の過去問は遅くても9月から始め、第一志望校は10年分、第二志望校は5年分、第三志望校以降は3年分を目安に解きましょう。国語も同様に第一志望校は10年分が目安です。

社会については、時事問題などは古い年度になると参考にならないため、5年分が目安になります。理科も5年分を目安に解きましょう。

過去問の復習法はどうする？

過去問演習で大切なのは、「やりっぱなしにしない」ことに尽きます。

間違えた問題は、なぜ間違えたのかを分析するところまでやるということです。ミスの原因が知識不足であれば、その単元の知識をチェックし直します。思考系の問題であれば、どの過程でミスがあったのかを確認し、条件の読み飛ばし、計算ミス、途中式の書き方など、失点原因別の対策が必要です。

近年はグラフや作図など、書かせる問題が増える傾向があります。自分ではきちんと書いたつもりでも採点官が点をつけられない答案になっていることが多々あります。「わかっている」ことを採点官にそのまま伝えられる答案づくりを心がけましょう。

とはいえ、記述答案の採点・添削指導は、集団指導の塾ではなかなか対応が難しいものです。過去問演習においては、個別指導塾などの力を借りるのも一つの方法です。

もう一つ大切なのは、過去問の解き直しをする際は、「振り返りノート」を作ること。模試も含めて、間違えた問題を時系列でノートに貼っていき、自分の解答や間違えたポイントなどをまとめます。

努力しているにもかかわらず、なかなか点数に反映されないという受験生は、どこに何があるのか整理できていないことが原因になっているケースが多くあります。振り返りノートをまとめることで、「大切なことはすべてこのノートに集約されている状態」を作ることができます。復習の効率が格段に上がるだけでなく、ノートを見直すことが精神的な支えにもなるでしょう。

過去問がなかなか解けないときは？

なぜ解けないのか、原因を分析しましょう。単元学習が十分にできておらず、知識が足りないために解けないのであれば、その単元に戻って復習し直すことが必要です。失点が目立っているようなら、どの過程でミスがあったのかを確認します。前段でも述べましたが、失点の原因が計算ミスなのか、条件の読み飛ばしなのか、あるいは途中式の書き方なのを見極め、原因別に弱点を補強することで、徐々に得点が安定してきます。

合格したお子さんも、最初に解いたときの得点率は5割以下というのが珍しくありません。解けないからといって焦らず、数を重ねて復習をしっかりと行うことで、12～1月には手応えが得られるはずです。

また、難問揃いの過去問を解いていると、簡単な問題を難しく考えてしまい、ミスが目立ってくるケースもあります。過去問演習と並行して、計算や漢字などの基礎も毎日欠かさず継続してください。

豊島岡女子学園中学校を受験するならTOMAS

TOMASは、個別なのに進学塾

個別指導というと、学校や塾でわからなかったことを教えてもらう「補習塾」のイメージが強いのではないでしょうか。 しかしTOMASは、個別指導でありながらハイレベルな進学指導を行い、難関校への高い合格実績を出しています。 個別なのに進学塾は、TOMASだけ。

TOMASは、本物の個別指導の力を証明！

開成14名、筑駒2名、麻布15名、駒場東邦22名、桜蔭4名、女子学院10名など難関合格者を2023年度も多数輩出し、TOMASの「本物の個別指導」の力を証明しました。
2023年度の合格実績

豊島岡女子学園中学校に合格したTOMAS生の声

豊島岡女子学園中洗足学園中　香蘭女学校中

■ 品川区立第二延山小出身
TOMAS 自由が丘校

不安定な成績と私

私の成績はいつも不安定でした。良くなっても他の教科が落ちてしまうといった感じで志望校を決めるのに苦労しました。そんな中TOMASに入塾し苦手科目の改善と得意科目のさらなる成績向上を行いました。私がオススメするのは問題を解きながらツッコミを入れることです。この選択肢の文はこうではないな、正しくするならこんな感じだな、といった感じです。ツッコミを入れながら訂正していると知識理解の確認になります。みなさんもがんばってください！ » 詳しく見る

豊島岡女子学園中浦和明の星女子中　頌栄女子学院中

■ 品川区立御殿山小出身
TOMAS 大崎校

あきらめない

私は元々集団塾に通っていて一番上のクラスでした。しかし、６年生になりスケジュールがハードになったためついていけなくなり成績が落ちクラスまでも落ちてしまいました。そんな成績を上げるためにTOMASに通い始めました。そして私は集団塾で分からなかった所や過去問をTOMASでやり、あきらめずに第一志望校に受かるため頑張りました。すると見事に第一志望校に合格できました。みなさんもあきらめず頑張ってください。 » 詳しく見る

まとめ

繰り返しになりますが、保護者の皆さんに心掛けていただきたいのは、点数に一喜一憂しないこと。最大の目的である「志望校の出題傾向を理解・体得すること」を忘れずに、いつどの年度を解くか、過去問演習スケジュールを綿密に組んでみましょう。第3志望校まで解き切るためには、保護者の皆さんのスケジュール管理が非常に重要になってきます。

また、お子さんが過去問を解く際には、ストップウォッチなどを用意し、時間をきっちり計って挑ませてください。入試本番では4科目タテに続けて受験します。途中で息切れしないように集中力を持続させる訓練も必要です。日曜日などに4科目続けて過去問に取り組んでみるとよいでしょう。

入試当日はわずか12歳にして一人で戦わなければなりません。普段から本番同様の環境で解く体験を積むことで徐々に自信をつけ、さらに1月入試で実戦を経験し、2月の本命校入試につなげていきましょう。