新学年の生活を整えることを考える
新年度を迎え、新たなる学年に進級されたお子さんを持つお母さん、おめでとうございます。
期待とワクワクを胸に1つ上の学年に進んだお子さんも、ようやく環境に慣れてきた頃かと思います。
今回はゴールデンウィークを前に、子どもたちが元気に過ごせるよう、お母さんが気にかけておいた方がよいことを語りたいと思います。
一番の注意点とチェックポイント
とくに中学受験を目指しているお子さんは、学校と塾との二重生活のバランスがうまく軌道に乗るまでは注意が必要です。
注意すべき点は次の3つ。
健康、テキスト、そして、目的です。
まずは、何はなくても健康が一番ですので、お子さんの様子をさりげなく観察しましょう。
大人もそうですが、新しい環境は体に強いストレスを与えてしまいます。
担任の先生が変わった、クラス替えがあったなどのように、人間関係に変化があった場合にはより注意が必要です。
4月、5月は子どもにとっては、意識、無意識に限らず、自分のクラス内での立ち位置を模索しているような段階。子どもにとって、クラスに溶け込めるかどうかは大問題です。
自分の望んでいる「キャラ」とは別の方向で「キャラ設定」が進み、居心地が悪くなっている子どもも決して少なくありません。
親に悩みを打ち明けられる子ならよいのですが、中学受験を目指している子たちは、そろそろ微妙なお年頃。親にも言えずに、人知れず悩んでいる場合も多いのです。
気をつけたいチェックポイントは以下のような点です。
- 食欲はあるか
- 夜、眠れているか
- 朝、起きられるか
- 笑顔が見られるか
- 口数が少なくなっていないか
日々これらを観察しながら、お子さんの新生活がうまくいっているかを判断してみてください。
もし、元気がない様子なら、まずは、お子さんが安心してつらさを吐露できるような環境作りに全力をあげましょう。
その上で、友だちとの人間関係はどうか? 塾生活と学校生活の両立に苦戦していないか? といった視点も加えつつ、問題解決に努めていってください。
健康なくして、受験も何もありません。
心と体がのびやかに育っているか、日々確認しながら、「負荷がかかりすぎていないか」という点にも注意してあげてくださいね。
今、何を学んでいるのか把握しよう
2つめはテキストです。
これは学校の教科書ばかりではなく、塾のテキストも含みます。「今、何を習っていて、次は何を習うのか?」を親自身が把握しておくということです。
学年が上がるごとに難しい単元が出てきます。算数でいえば「三大つまずき領域」といわれる5年生の「割合」、6年生の「比」と「速さ」などです。
大人でも頭をひねってしまう問題のオンパレードになりがちです。
何を習っているかを掴むことで、わが子が「今一つうまく解けない」時のリカバリー(例えば、低学年で習った箇所の理解が不十分であるから、そこまで戻って基礎を固めようなど)も早めにできるでしょう。
必ずしも、親自身が教える必要はありませんが、それでも「難しい問題にチャレンジしている」のを分かっているのと分かっていないのとでは、「共感力」が違ってきます。
「頑張っているね」という親の掛け声のあるなしで、モチベーションも変わってきます。
受験を自分ごととしてとらえるために
3つめが、目的です。
人間は目的や目標が具体的にあるほうが燃えやすい生き物。
何のために中学受験をするのかというような、受験を自分ごととしてしっかりと認識するのは本当に大切です。
そのためにも、お子さん自身が憧れる学校を選べるよう、いろんな学校に出向いてください。
遠足に行くかのように、楽しみながら訪問することがポイントです。
お子さんが一緒に行けないケースはお母さんが見学に行って、その学校がお子さんに合うかどうか見てきてください。もし、合っていると感じたならば、その好印象をお子さんに話してあげて、後日、親子で確認しに行ってみてください。
今年は「コロナ明け元年」として、各校が張り切って対面での学校説明会やオープンスクールの実施を予定しています。とはいえ、コロナ禍の最中であることには変わりませんので、予約制のところが大多数です。
人気校は、即満席となるケースが続出していますので、説明会のスケジュール確認などをしつつ、早めの日程調整をして動くことをお勧めします。
もし、お子さんが「憧れの志望校」を見つけたなら、受験勉強にも熱が入ることでしょう。
時には親子で、「志望校に入ったら、この部活に入部したい!」などという会話で盛り上がるのも良いことだと思います。
大切なのは、親子で「受験を楽しむこと」。
そのためにも、お母さんは、お子さんができるだけ楽しく勉強ができるよう、上記のようなポイントを参考にしながら、いろいろと工夫してみてくださいね。
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