


親が自分の子育てを後悔するとき
親であるみなさんは、ときに過去の子育てを悔やむこともあるのではないでしょうか。
「あのとき、もっとこうしていれば」
「あんなことを言わなければよかった」
「○○しなければよかった」
などというように。そんな考えにとらわれると、つらい気持ちになりますよね。
後悔や反省は成長している証拠
あのときは叱りすぎてしまった。もっと優しくしてあげればよかった。
園児のときに、もっと一緒に遊んであげればよかった。
もっとしっかり話を聞いてやればよかった。
「勉強、勉強」と言いすぎた……。
こうした後悔や反省が全くない人は、いないと思います。
そして、今さら考えてももう遅い、と思っているのではないでしょうか。
子育て中の人には、みんなそういうことがあるはずです。
そもそも子育てにかかわらず、人生はそういうことの連続だともいえます。
でも、「後悔」「反省」を別の角度から見てみれば、自分が以前よりも成長したということでもあると思います。
過去の何がよくなかったか、どこが不十分だったかに気がついているわけですから。
つまり、当時の自分にはわからなかったことが、今はわかっているのです。
「後悔や反省がない」ということは、自分の過ちに気づかないままでいる、ということでもあります。
ある意味幸せかも知れませんが、成長していないともいえます。
過去を後悔したり反省したりしている人は成長中ということであり、それだけで立派だと思います。
そして、大切なのは「これから」に気をつけることです。
同じことを繰り返してはいけないわけで、繰り返さないように気をつける、そのために工夫する、努力するなどが大事ですね。
気づいたときが始めどき
とはいえ、反省を生かして行動を改めるといっても、それもまた難しいことです。
頭ではわかっていても、実際にはできないという状態が続いたりもします。
「三歩進んで二歩下がる」という状態です。
でも、心がけることで、だんだん成長していくのもまた人間だと思います。
そもそも人間という存在は、みんなそういう不完全なものです。
神様ではないのですからね。
私も若いころ、クラスの子どもたちを否定的な言葉で叱りすぎて、猛反発をくらったことがありました。
それを機に反省し、言葉遣いを変えるように努めました。
最初は思うようにいかなくて、つい以前と変わらない口癖が出たりしました。
それでも、心がけているうちに、だんだんできるようになったのです。
しばらくすると、ほとんど否定的な言葉を使わないようになりました。
自分を変えるのは決意次第です。
そして、何ごとにおいても遅すぎるということはありません。
気づいたときが始めどきです。
クヨクヨしている自分に気づいたら、思い出してください。
「過去を悔やむのは成長している証拠。でも、同じ失敗を繰り返してはいけない」
いくつになっても成長することはできるのです。
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