中学受験基本シリーズゼロから始める中学受験 第2回

【ゼロから始める中学受験/第2回】中学受験をするメリット・デメリットを考えてみる

中学受験をするメリット・デメリットを考えてみる

中学受験を検討するときに、多くの保護者はまず、「中学受験をするメリットってどこにあるのだろう?」と思うのではないでしょうか。中学受験の基本情報を3回シリーズでお伝えする第2回目は、中学受験のメリット・デメリットを紹介していきます。

Q 「高校受験がない」というのが最大のメリットでは?
A それだけではなく、教育内容や、施設・環境にたくさんの魅力があります。

私立中高一貫校は多くの場合、高校入試を経ずに併設の高校に進学することができます。
そのメリットは、正確にいえば「入学試験を受けずにすむ」ではなく、高校受験がない分、さまざまな教育活動に時間を当てて、「ゆとりある学校生活が送れる」ことだといえます。

公立中学校に進学した場合は、中学3年生で部活動を引退し、高校受験に備えるのが一般的です。学習塾に通う、学校見学や学校説明会に足を運ぶ、模擬試験を受ける……といった、いわゆる受験にまつわるイベントが集中します。
また、「内申点」が重視される高校受験では、中学1年からの授業や定期試験、部活動や委員会活動などの課外活動にも力を入れる必要があります。それがない私立中高一貫校は、10代の最も多感な時期をのびのびと過ごせ、好きなことや得意な勉強、部活動などに没頭できる時間的メリットがあるのです。

教育内容や環境面にも魅力があり、選択肢が多いのが私立中高一貫校の特色です。
中高6年間という長期的な視野で、学力だけでなく個性を伸ばし、将来にわたって生きる力が身につくカリキュラムが組まれています。
多くの場合、国が定める学習指導要領以上の授業時数を確保して基礎学力の定着に力を入れていますし、「総合的な学習の時間」は学校の独自色が出せる大きな魅力の一つですから、各校がオリジナルな内容を展開しています。

施設面でも校舎やグラウンド、国内・海外にある関連施設などが充実しています。
温水プールやトレーニングジムのような快適にスポーツができる設備を備えた学校もありますし、少人数教育やグループワークに特化した教室や、メディアセンターとも呼びたくなる図書室、バリアフリー化されたトイレなど多彩です。
コロナ禍で「オンライン学習」が注目されました。多くの私立学校では休校中、1人1台のタブレット端末を利用して自宅で学習できる環境が、公立学校よりも早く整っていました。

学校ごとの特色ある環境という「選択肢の多さ」と、それを自分の意志で「選べる」ことが、私立中高一貫校を受験するメリットなのです。

Q 中学受験にデメリットはあるの?
A 受験勉強の負担は、本人にも家族にも大きいものです。

多くの場合、小学校3年生から進学塾に通い出します。
夏休みなどの長期休暇中には塾の講習会も開かれるため、受験をするお子さんは、家族と過ごす時間やほかの習い事をする時間を十分に確保することが難しくなってきます。夏休みは必ず家族そろって旅行をする、祖父母のいる地方へ泊りに出かける、といったこれまでの習慣も見直さなければなりません。
また、多くの中学受験生が、小学校6年で習い事をやめています。受験に向けた山場となる大事な1年間は、スポーツや芸術系の習い事と両立するのは難しいのが現実です。

中学受験は子ども本人だけでなく、家族にも大きな負担がかかります。
受験勉強に多くの時間を割かなくてはならない理由は、通塾する時間だけでなく、進学塾の宿題が多くなり、自宅学習の時間確保が最優先されるからです。
宿題のフォローやプリントの整理、模試や受験スケジュールの管理などは、保護者が積極的にかかわらなければ乗り切れません。中途半端な気持ちで臨むことは難しいのです。

心理的な面でもプレッシャーは小さくありません。
「第一志望校に合格できなかった」「受験したすべての学校で不合格となり、公立中学に進学することになった」など、目標に届かなかった場合、自信を喪失したまま思春期を迎える……という状態にもなりかねません。
また、合格して入学した後も、厳しい受験勉強を経て「燃え尽き症候群」になってしまう場合もあります。わずか12歳で心理的なダメージを負わせる可能性もあるのが中学受験だという点で、保護者の覚悟が求められます。

Q 小学生で中学受験を頑張らせるのはかわいそう?
A 身についた学習習慣や生活習慣は一生ものの「宝」です。

私立の難関校出身者で、社会で活躍している人の話を聞くと、「中学受験が原点だった」という人が少なくありません。小学校時代に受験勉強を経験することは、学習塾に通い、学力を高める以外の点でも子どもを成長させます。3つの要素にわけて見てみましょう。

1つは、学習習慣が身につくことです。
入試本番までの数年間、学校が終わってから進学塾に通うことで、自然と机に向かう習慣が身につきます。一人ひとりの学力は異なっても、その子なりに結果を出すために覚えたり問題を解いたりする「頭を使う習慣」を定着させることにもつながります。
授業内容が次第に高度になってくる中学以降もこの習慣が維持できれば、大人になっても新しいことを学んだり、必要なときに集中して勉強するモードに入りやすくなるといえます。

2つ目は生活習慣が整うことです。
中学受験にチャレンジする子どもの生活は多忙です。その時々でベストなパフォーマンスをするためには、しっかりと栄養をとり、十分な睡眠時間をとって元気でいることが何より大切です。難関校に合格する小学生で、睡眠時間を削ってまで勉強する子どもは少ないのではないでしょうか。
夜は早めに寝て、朝早く起き、すっきりした頭で勉強をする、という朝型生活のお子さんもいるぐらいです。

3つ目は、中学受験をすること自体が、子どもの精神的な成長を促す点です。
きょうだいの数が少なく、地域での友達とのかかわりも希薄な現代では、仲間と切磋琢磨する、1つの目標に向かって力を出し切る、知らない世界を垣間見る、といった体験がしづらい社会になっています。
中学受験の準備を始めると、学習塾でレベルの高い仲間に刺激されて頑張る、思うように力が出せず悔しい思いをする、模試を受けに電車を使って別の町に行く、家族全員から「頑張って」と応援されるなど、さまざまな経験をします。
これは中学受験を目指した子どもにしか得られないもので、「かわいそう」なことではありません。子どもの精神的な成長や自立を促すことができるのも、中学受験のメリットなのです。

 

いかがだったでしょうか。中学受験というと、メリットばかりに目が向きがちですが、デメリットもあることをお伝えしました。
両方をふまえたうえで受験するかしないかを選択したいものです。そして、結果にかかわらず家族全員が「受験してよかった」と笑顔になれるような受験が、本人や保護者にとって最も望ましい形ではないでしょうか。


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