TOMAS主催入試イベントレポート
2021年度 難関中学入試
親子勉強会
※2020年8月30日公開の動画の採録です。
2020年8月30日にオンライン配信形式で開催された2021年度難関中学入試親子勉強会。第1部「難関中学の入試傾向と新傾向問題の対策」では各難関中の実例を取り上げながら最新の入試傾向と対策法について解説しました。第2部「来年度に狙われる時事問題の対策」では最新の時事ニュースをピックアップし、それらを起点にどのような出題が考えられるかについて検討・解説しました。
本記事では、第2部「来年度に狙われる時事問題の対策」の内容をお届けします。
時事問題対策はなぜ重要なのか?
一般的に時事問題というとテレビや新聞で報道されたニュース内容がそのまま入試で出題されるイメージをおもちの方が多いと思います。たとえば、「東京都知事選挙」というニュースに対して「現在の東京都知事の名前を答えなさい」という出題です。しかし、実際はニュース内容がそのまま出題されることは少なく、ニュースに関連する学習内容、周辺知識を問う問題が出題されます。東京都知事選挙であれば、選挙の4原則など選挙関連の知識や地方自治に関する知識などが狙われやすいでしょう。ここでは、親子勉強会の資料から、21年度入試で狙われそうなテーマを2つ紹介します。
1. 令和2年7月豪雨
令和2年7月初旬に、日本付近に停滞した前線の影響であたたかく湿った空気が継続して流れ込み、九州北部地方を中心に広い範囲で大雨となりました。特に九州南部・北部地方や東海地方、甲信地方では、7月の月降水量平年値の2倍から3倍となる記録的大雨となりました。その後も断続的に日本各地で豪雨が発生しています。今回の大雨では、線状降水帯が複数の地域で局地的・集中的に長時間継続したことにより、熊本県の球磨川、大分県の筑後川、島根県の江の川、山形県の最上川など大河川を含む多くの河川で氾濫が発生しました。また土砂災害も多発し、大勢の死者・行方不明者が出たほか、家屋の倒壊も多数あり、広い範囲で大きな被害がもたらされました。
このニュースのポイント
- 発達した梅雨前線、線状降水帯により、九州全域で豪雨が続いた。
- 豪雨により浸水や川の氾濫、土砂災害が多発し、被害が拡大した。
関連ニュース・キーワード
大雨特別警報
梅雨前線
線状降水帯
ハザードマップ
コレだけは押さえておきたい超重要関連知識
台風
- 低気圧に向かって周りから風が吹き込み、上昇気流がおきるため雲ができる。
- 熱帯低気圧のうち、中心付近の最大風速が毎秒17.2m以上のものを台風と呼ぶ。
- 台風は半時計回りに渦を巻いていて、進行方向の右側は風がさらに強くなる。
雲のでき方
- 水蒸気を含んだ空気が上空にのぼり、温度が露点以下になると雲ができる。
- 冷たい空気があたたかい空気に向かって進むと寒冷前線ができ、冷たい空気があたたかい空気を急激に押し上げるため、積乱雲ができる。
流水のはたらき
- 流水には周りを削るしん食作用、土砂を運ぶ運ぱん作用、土砂を積もらせるたい積作用の3作用がある。
- 流れの速い上流でしん食作用が活発で、流れの遅い下流でたい積作用が盛んである。
- 上流ではV字谷が、中流では扇状地が、下流では三角州がよく見られる。
2. 生活や働き方の変化
新型コロナウィルスの感染拡大は、私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。感染拡大を防ぐため、会社ではテレワーク、学校ではオンライン授業というように、インターネットなど情報通信技術(ICT)を活用した生活に変わる可能性があります。また、食事の宅配サービスや弁当・おかずの持ち帰りを利用することで外食を減らしたり、買い物の際に、多くの人々の手に触れる現金を避け、キャッシュレス(電子マネー)決済を利用したりするなど、生活スタイルが変わってきています。
このニュースのポイント
- オンライン授業やテレワークの導入が進んだ。
- 宅配サービス、食事の持ち帰り、キャッシュレス決済などの活用も。
関連ニュース・キーワード
テレワーク
オフピーク運動
働き方改革
ワークライフバランス
キャッシュレス決済
ビッグデータ
ウィズコロナ
アフターコロナ
コレだけは押さえておきたい超重要関連知識
労働者に関する法律
- 労働組合法:1945年制定。労働者の団結権や団体交渉権などについて定めている法律。
- 労働基準法:1947年制定。労働条件の最低基準を定めている法律(1日8時間週40時間以内の労働など)。
都市と人口に関する用語
- ドーナツ化現象:地価の高い都心に住む人が減り、地価の安い郊外に住む人が増える現象。
- 過疎:人口が減少し、教育・医療・防災など地域の社会機能が低下した状態。対義語は「過密」。
- 過密:大都市に人口が集中しすぎて、住民サービスや日常生活の質が低下した状態。対義語は「過疎」。
- 限界集落:65歳以上の高齢者が人口の50%以上を占め、農作業や冠婚葬祭、住居周辺の手入れを行うことなど、社会的共同生活や集落の維持が難しくなっている集落のこと。
TOMASからのメッセージ
中学入試の時事問題では、ニュース内容がそのまま出題されることは少なく、ニュースに関連する学習内容、周辺知識を問う問題が出題されます。今回取り上げたような分野をテキストでもう1度復習しておくのが、入試対策として重要です。
TOMASの時事問題対策は、最新ニュースと関連して出題される単元を見極め、生徒の理解度に合わせて完全1対1で指導するため、時事ニュースに関連した単元の内容を生きた知識として学習することができます。TOMASの「本物の時事問題対策」ならプラス10~20点を可能です。
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