おかあさんの参考書
「学校合同説明会」の有効活用を考える

「学校合同説明会」の有効活用を考える

鳥居りんこ

5月に入り、中学受験界では、各地域で「学校合同説明会」が行われる時期を迎えました。

この合同説明会は、塾や企業が主催する比較的大規模なものと、例えば「キリスト教主義学校」「男子校」「神奈川県」などというある特定の括りで、複数の学校が集まって実施されるものがあります。

受験生側から見れば、ひとつの場所に行くだけで、複数の学校情報を得られるというメリットがあります。

「学校合同説明会」は学校の生の情報を得るチャンス

多くの合同説明会では、5分程度で学校紹介プレゼンテーションが行われたり、在校生が参加してダンスやマジックなど生の学校生活の一端を披露したりするなど、盛りだくさんのイベントが用意されています。

また、これとは別に、大きな会場に各学校が一堂にブースを並べ、そこで受験生家族からの相談を受け付けるコーナーも設けているのが一般的です。

大きな合同説明会では数百校が集結しますし、小さな合同説明会でも最低でも十数校は参加しています。

来場者も相当数になりますので、その雰囲気に圧倒され、気付いたら何も聞けずにパンフレットだけをもらって帰って来るという「無収穫」状態になる方も、毎年たくさんおられるのが実情です。

もちろん、パンフレットを持ち帰ることも、後でゆっくり比較検討できるため、それはそれで有効な手段なのですが、せっかく出かけたのですから、是非、色々なブースに行って、生身の先生方の声を聞いてみることをお勧めします。

しかし、ブースに行ってみたものの、初対面の先生と膝を突き合わせて、何を話せばよいのかわからない、というお声を多く耳にするのも事実です。

そこで、今回は「合同説明会」で何をやれば「収穫」につながるのか、ということをお話ししましょう。

事前に参加校のホームページを見ておこう

まずは、行く前からが勝負です。

参加校は事前に発表されていますので、それを確認してみてください。

気になる学校、聞いたことがある学校、自宅から1時間半以内で通える学校などに絞って、目星を付けましょう。

そして、その学校のホームページを一つひとつ見てください。

「教育理念は何か?」

「教育方針は何か?」

「教育プログラムはどうなっているか?」

「大学進学実績」

「在校生の様子」

学校のホームページを見れば、これらの大まかなことが分かりますので、ここで頭に浮かんだ疑問点、質問などをメモしておきましょう。

そうしながら、1冊のノートを作っていくイメージを持たれることをお勧めします。

自分がホームページを見ながら感じた「校風」、例えば「自由闊達」であるとか「質実剛健」であるとか、そういう雰囲気を書き留めておくのです。

そこにプラスして、どうしても我が家が確認しなければならない点をまとめておきます。

例えば、帰国生入試の有無や図書館の蔵書数、食堂の有無、プールの有無、語学教育、気になる部活の有無などです。

さらに、いじめが起きた場合の対応方法など、「ここだけは聞いておきたい!」という質問があるなら、それを忘れないようにメモしておきましょう。

短い時間を有意義なものにするためには、予習が必須

このように、事前に予習して参加することが大切です。

なぜなら、合同説明会に来られる先生方にインタビューしたところ、多くの先生方が次のようにおっしゃっていたからです。

「どんな学校ですか?」という質問はなるべく避けた方がよい、と。

もちろん、先生方は場数を踏まれて慣れておられるので、どんな質問をされてもオールマイティに返してくださいますし、それが悪い質問というわけではありません。

しかし、やはり短い時間を有意義なものにするためには、予習が必須なのです。

少なくとも、別学か共学かも分からない、学校がどこにあるのかも分からないという状態でブースに座ることは避けてください。

ホームページ上の情報をなぞるだけになりがちで、実りある時間にならないからです。

このひと時を実りある時間にするためには、その場で先生に「このご家庭は本校のことをこんなに理解して来てくれている」と思わせることがとても大事です。

予習をして来てくれるご家庭ですと、先生は単純に嬉しいので気分も上がり、話も弾み、たくさんの情報を伝えてくれるでしょう。

我が家の教育方針に合致する学校かを「見極める」

学校の個別ブースでは、先生の「やる気」をどのくらい引き出せるかが勝負です。

「お客様」として一方的に「おもてなし」を受けるのではなく、我が家の教育方針に合致する学校なのかということを「見極める」気持ちで参加してください。

その学校が目指す「人間像」、教育の質をどう担保しているか、何を目標にどう教育しているのか、勢いがあるか、先生方の自校愛などを探るために、具体的に様々な質問を投げかけてみてください。

せっかくの機会です。

我が家オリジナルの質問ノートを用意し、その疑問を一つひとつ解決する気持ちで参加すると、合同説明会はとても有意義なものになります。

さらに、我が家が何を求めて中学受験に挑んでいるのかが、よりはっきりとした形で見えてきます。

すると、具体的な志望校がより鮮明になるでしょう。

照準が定まれば、後は「合格」に向かって、行動あるのみです。

その一助として「学校合同説明会」があるのです。

著者プロフィール

鳥居りんこ
鳥居りんこ
とりいりんこ

作家&教育・介護アドバイザー。2003年、長男との中学受験体験を赤裸々に綴った初の著書「偏差値30からの中学受験合格記」(学研)がベストセラーとなり注目を集める。保護者から“中学受験のバイブル”と評された当書は、その後シリーズ化され、計6タイトルが出版された。自らの体験を基に幅広い分野から積極的に発信し、悩める女性の絶大な支持を得る。近著に『【増補改訂版】親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかり』(双葉社)、『【増補改訂版】親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ』(同)、『親の介護をはじめる人へ伝えておきたい10のこと』(学研プラス)、企画・取材・執筆を担当した『女はいつも、どっかが痛い がんばらなくてもラクになれる自律神経整えレッスン』(やまざきあつこ著・小学館)、『たった10秒で心をほどく 逃げヨガ』(Tadahiko著・双葉社)、『1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている 猫みたいに楽に生きる5つのステップ』(鹿目将至著・同)、『神社で出逢う 私だけの守り神』(浜田浩太郎著・祥伝社)など多数刊行。最新刊は『消化器内科の名医が本音で診断 「お腹のトラブル」撲滅宣言!!』(石黒智也著・双葉社)

ブログ:湘南オバちゃんクラブ

Facebook: 鳥居りんこ

Youtube:鳥居りんこちゃんねる


鳥居先生 記事一覧

ALL

オススメ記事

記事一覧

ALL

お近くのTOMASを見学してみませんか?

マンツーマン授業のようすや教室の雰囲気を見学してみませんか?
校舎見学はいつでも大歓迎。お近くの校舎をお気軽にのぞいてみてくださいね。

首都圏駅前103校 校舎検索はこちら

校舎名をクリックすると、詳細をご覧になれます。

ひばりヶ丘校 大宮校 阿佐ヶ谷校 柏校 本八幡校 二子玉川校 津田沼校 錦糸町校 千葉校 成増校 北浦和校 川越校 南浦和校 所沢校 志木校 西日暮里校 池袋本部校 教務本部 八王子校 川口校 練馬校 大泉学園校 松戸校 高田馬場校 メディックTOMAS 市ヶ谷校 立川校 荻窪校 巣鴨校 三鷹校 府中校 赤羽校 飯田橋校 国分寺校 中野校 渋谷校 三軒茶屋校 調布校 笹塚校 目黒校 麻布校 聖蹟桜ヶ丘校 成城学園校 大森校 自由が丘校 町田校 本厚木校 武蔵小杉校 たまプラーザ校 蒲田校 横浜校 川崎校 門前仲町校 新百合ヶ丘校 千歳烏山校 青葉台校 藤沢校 新浦安校 下北沢校 上大岡校 千歳船橋校 葛西校 東戸塚校 日吉校 日吉校 南大沢校 四ッ谷校 田町校 浅草橋校 戸越校 センター北校 国立校 戸塚校 向ヶ丘遊園校 武蔵境校 メディックTOMAS横浜校 白山校 大崎校 石神井公園校 市川校 吉祥寺校 綱島校 海浜幕張校 下高井戸校 桜新町校 学芸大学校 多摩センター校 宮崎台校 スペックTOMAS自由が丘校 上尾校 メディックTOMAS大宮校 メディックTOMAS吉祥寺校 大船校 流山おおたかの森校 二俣川校 浜田山校 尾山台校 海老名校 大井町 中目黒校 勝どき校 月島校 メディックTOMAS渋谷校 御茶ノ水校 船橋校