
医学部入試問題分析

順天堂大学 【2025年度 英語】
基本情報試験時間:80分/問題数:大問5題
分析担当渡邉 哲史
分析担当渡邉 哲史
出題内容・難易度
| 大問 | 出題内容 | 出題形式 | 難易度 |
| Ⅰ | 【長文読解】 下線部同義語選択、内容一致文選択 |
選択 | 易 |
| Ⅱ | 【長文読解】 下線部同義語選択、内容一致文選択 |
選択 | 易 |
| Ⅲ | 【長文読解】 下線部同義語選択、段落主旨選択、表題選択、空所適語句選択 |
選択 | 易 |
| Ⅳ | 【長文読解】 下線部同義語選択、段落主旨選択、表題選択 |
選択 | 標準 |
| Ⅴ | 【英作文】 エッセイ文作成 200語レベル |
記述 | 難 |
問題分析
Ⅰ. 【文章題材】概日リズム・神経科学の博士にインタビュー 約1050words
例年通りインタビュー記事からの出題。インタビュアーが尋ねた8つの質問に対して博士が答えていくスタイル。その答えが論旨に相当しており、問2の判断の決め手となっている。同義語選択問題は文脈判断重視の出題であり、選択肢の語彙が易しいことから完答できるレベル。本文内容、設問レベルとも非常に易しい。
例年通りインタビュー記事からの出題。インタビュアーが尋ねた8つの質問に対して博士が答えていくスタイル。その答えが論旨に相当しており、問2の判断の決め手となっている。同義語選択問題は文脈判断重視の出題であり、選択肢の語彙が易しいことから完答できるレベル。本文内容、設問レベルとも非常に易しい。
Ⅱ. 【文章題材】青年期のチンパンジーに見られる変化 約690words
ヒトの青年期と比較しながらチンパンジーにも同様に様々な変化が生じることを紹介した説明文であり、前半に要点を述べて後半は実験の紹介。問1の同義語選択は5問中4問が本文をふまえずとも知識だけで判断出来るものであった。問2の内容一致は全て段落論旨を言い換えたものが答えであり解きやすい。
ヒトの青年期と比較しながらチンパンジーにも同様に様々な変化が生じることを紹介した説明文であり、前半に要点を述べて後半は実験の紹介。問1の同義語選択は5問中4問が本文をふまえずとも知識だけで判断出来るものであった。問2の内容一致は全て段落論旨を言い換えたものが答えであり解きやすい。
Ⅲ. 【文章題材】手書きの学習効果 約610words
手書きでノートを取る行為がもたらす良い学習効果を述べたものであり、近年の入試問題で頻出のテーマである。他の大問と異なり、空所適語句選択が出題されている。答えの判断箇所が空所直後であり易しい問題である。内容一致問題は4段落の論旨、および7・8段落の論旨、表題を問う3つであり非常にシンプルなものであった。
手書きでノートを取る行為がもたらす良い学習効果を述べたものであり、近年の入試問題で頻出のテーマである。他の大問と異なり、空所適語句選択が出題されている。答えの判断箇所が空所直後であり易しい問題である。内容一致問題は4段落の論旨、および7・8段落の論旨、表題を問う3つであり非常にシンプルなものであった。
Ⅳ. 【文章題材】ビタミンの発見 約840words
重要な栄養素であるビタミンについて主にその発見の経緯を紹介している文章である。本年度の長文の中では最も専門性が高く、内容把握が難しい部分がある。設問自体は大問Ⅲと同様に段落主旨と表題を問うものから構成されており、的をしぼって読解することで、時間配分戦略に影響しないように対処することが出来たかがポイントであろう。
重要な栄養素であるビタミンについて主にその発見の経緯を紹介している文章である。本年度の長文の中では最も専門性が高く、内容把握が難しい部分がある。設問自体は大問Ⅲと同様に段落主旨と表題を問うものから構成されており、的をしぼって読解することで、時間配分戦略に影響しないように対処することが出来たかがポイントであろう。
Ⅴ. 今年度のトピックは「遺伝子操作により作る子ども、いわゆるデザイナーベビーをめぐる倫理的、社会的、健康上のメリット・デメリットを論じる」というもの。昨年度まで3年連続で出題されていた「~の事例を除いて」という設定はなかった。医学部受験生にとっては長文読解練習や小論文対策などで触れていた題材であろう。例年と比べると専門性が高く、背景知識がないと難しい。文量・完成度両面での評価、論文スタイルでの文章構成(話題・譲歩、主張・説明、理由、まとめ)、設問文を読んでない人に向けて書くという設定は例年通りである。
総評
例年通りの構成であり、下線部同義語選択、段落主旨把握をテーマとする内容一致文選択を基本とする出題であった。昨年同様に、それまでの定番問題であった文補充箇所選択の出題はなかった。また、長文の総語数も昨年とほぼ変化なく約3200語。今年も長文問題は読みやすい、解きやすいものが多く、一方で英作文問題は本格的で難しい。長文読解は1題あたり13分ほどを目安として、10問中7問以上正解出来るようにする。英作文はエッセイ文とは何かを理解し、英語としての書き方を習得して25分ほどで200語レベルを書くことが出来るようにする。そして入試本番、練習してきた通りに時間配分戦略を実行することが出来たかどうか、英作文を最後まで書ききることが出来たかどうかが合否を分ける大きなポイントとなる。
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