
中学受験基本シリーズゼロから始める中学受験 第1回

中学受験に塾は必要? いつ、何から準備を始めればいい?
お子さんが小学校に通うようになると、気になるのは将来のこと。中学受験に興味があるご家庭も増えてきます。
けれども「中学入試って大変そう」「私立中学に通うメリットって何だろう」「受験の準備はいつから始めればいいの?」「塾は何年生から通うべき?」など、不安や疑問はいっぱいです。
そこで、中学受験の基本情報を3回シリーズでお伝えします。第1回目は、中学受験の準備のタイミングや時期について考えます。
Q 中学受験の規模感はどのぐらい? ポピュラーなものなの?
A 2021年の中学入試では、首都圏で6人に1人以上がチャレンジしました。
首都圏に住んでいれば、ネットニュースやテレビ、広告など、中学受験のさまざまな情報を目にします。親戚や、年上のきょうだいのいるママ友から中学受験の話を聞いたりすることもあるでしょう。
では、実際どのぐらいの子どもが中学受験をしているのでしょうか。首都圏模試センターの調査によると、2021年の首都圏の中学入試受験者数は5万50人となっています。これは1都3県の小学校6年生の16.86%にあたり、 6人に1人以上が中学受験に挑んだことになります。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、経済的・社会的不安が大きくなった年にもかかわらず、前年度を上回る受験者数となりました。
もとより、中学入試の受験者数はここ数年、増加傾向にあります。先行き不透明な未来を自分の力で切り開いていけるよう、子どもにはよりよい教育環境を用意してあげたい。そのための選択肢のひとつとして中学受験を視野に入れる家庭が増えていることは間違いありません。
Q 中学受験に塾通いは必要? 塾ではどんなことをするの?
A 教科書以外の出題に対応する「中学入試に特化した学力」を育てます。
小学校での勉強ができていれば、中学入試に十分な力がつくわけではありません。多くの受験生は進学塾を利用します。
なぜなら、入試では教科書以外の発展的な問題や、複数の教科をまたいだ問題、資料やデータを読み解くような問題が出されるからです。一定の時間で入試問題を解くためには、背景となる基礎・基本の学力に加え、読解力や考え方、記述のトレーニングも必要になります。
進学塾では中学入試に必要な知識や技能を身につけ、近年の入試傾向に対応した勉強法のノウハウを教えてくれます。また、本人の意思を尊重しながら、週末のテストや模試の結果をふまえ、どの中学を受験したらよいかのアドバイスももらえます。
Q 中学受験はいつからがスタート? 塾選びのポイントは?
A 子どもに合う塾をじっくり選びたいなら、低学年のうちから情報収集を。
小学校低学年のうちから通える塾はたくさんあります。でも、どこを選んでよいか迷ってしまう、というのが本音ではないでしょうか。
塾には、中学受験に特化した「進学塾」、受験はしないが小学校での勉強をサポートする「補習塾」があり、また、講師が教室に集まった複数の子どもたちを教える「集団指導」の塾、講師が子どもに1対1で教える「個別指導」の塾もあります。さらに、教え方のスタイルも予習がメインの塾もあれば、復習に力を入れる塾などさまざまです。
指導体制やカリキュラムが中学受験に対応していること、また、合格実績があるか、講師やスタッフが中学受験に精通しているかが塾選びのポイントになります。
ただし、実績や知名度、評判だけで塾を選ぶのは危険です。
「自宅からの通いやすさ」「ターゲットとしている中学のレベル」「子どもの性格に合っているか」「塾の勉強についていけそうか」「先生との相性」なども考えて選ぶようにしたいものです。
子どもがのびのびと過ごせて、勉強への手応えを感じ、楽しく過ごせる塾は、それぞれ違います。お子さんに合った塾を選ぶことが中学受験成功への第一歩になります。
入塾の時期は、小学校3年生の終わりごろから「新4年生」としてスタートするのが一般的です。
多くの進学塾は、説明会や体験授業の機会を設けていますから、塾を決める前に子どもと一緒に行ってみて、子どもとよく話し合って決めることをおすすめします。
逆算すると、中学受験のための情報収集は、その1年前の小学校2年生の終わりごろから始めれば、ゆとりをもって進められるでしょう。そもそも「中学受験をするかどうか」で迷っているご家庭も、この時期なら焦らずにゆっくりと考えられるはずです。
受験勉強が本格化する5・6年生になると、平日は夜9時近くまで通うことになりますし、週末のテストや特訓、夏期講習などでも忙しくなります。保護者やきょうだい、祖父母など家族のサポートも必要です。
中学受験という一つの目標を乗り切るために伴走してくれる塾を見つけ、家族の支えのもと、本人がポジティブに中学受験の準備が始められる環境を整えてあげたいものです。
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