東大?それともハーバード!?
海外の名門大学をめざすという選択
【第2回】海外大学進学への第一歩「ボーディングスクール」とは
海外の大学のなかでも、特にアメリカの“アイビーリーグ”やイギリスの“オックスブリッジ”といった名門大学をめざすのなら、18歳までに最低でも一年間の留学経験(英語漬け生活)が不可欠と言われています。
将来的に海外の名門大学に進学したいという場合、その第一歩としておすすめなのが「ボーディングスクール」への留学です。ボーディングスクールにはどんな特徴があるのか、なぜ名門大学進学に有利なのかを解説します。
ボーディングスクールの特徴
ボーディングスクールとは、寮制の私立学校のことを指します。授業料が高額であるため富裕層の子どもが集まり、エリート教育が行われています。
対象年齢は学校によって異なりますが、おおむね中学・高校に該当し、卒業後は多くの学生が名門大学へ進学します。
ボーディングスクールには、次のような特徴があります。
【特徴1】多様性・多文化のなかで学べる
ボーディングスクールには各国から留学生が集まるため、グローバル社会を生きるうえで重要な多様性・多文化について理解を深めることができます。
また、早いうちに日本を離れることで、これまで生まれ育った環境や常識を俯瞰的に見ることができるようになり、柔軟な思考が身につきます。
【特徴2】寄宿舎生活を通じて成長できる
10代のうちに親元を離れ、規律を重んじる寄宿舎生活を経験することで、自律や忍耐強さを学ぶことができます。
食事や睡眠などの生活に関することはもちろん、放課後の課外活動、自習時間などもすべて管理されているため、我慢を強いられることも多くある分、達成感が得られて成長につながります。
また、外出も学校が厳しく管理しているため事件などに巻き込まれにくく、安全な環境で過ごせます。
【特徴3】きめ細やかな少人数制の授業が受けられる
日本の学校では1クラス30~40名ほどの集団授業が一般的ですが、ボーディングスクールは数人単位の少人数制授業のなかで講義だけでなく、議論を交わしながら授業を進めていきます。
常に緊張感のある環境で学べるため、英語力はもちろん、思考力や表現力なども高められます。
【特徴4】大学進学指導が手厚い
ボーディングスクールでは、名門大学合格に必要な力を養成するための指導が徹底されています。
海外の大学入試では成績だけでなく、課外活動など勉強以外のアピールポイントがあることも重要です。
そのため学習旅行やボランティア活動など、課外活動のプログラムも充実しており、入試で有利になる多彩な経験が得られます。
ボーディングスクール選びのポイント
ボーディングスクールに入学するにあたっては、過去2~3年の成績やTOEFL などの英語試験の点数を提出しなければならないため、まずは入学基準を満たしているかどうかが学校選びの第一条件になります。
そのうえで、次に挙げる点から自分の行きたい学校を絞っていきましょう。
- どの国へ留学するか
- IBのカリキュラムがあるか
- 日本人の留学生を受け入れた実績があるか
日本の学生が選ぶ留学先としては、アメリカ、イギリス、カナダ、スイス、オーストラリア、ニュージーランドなどが挙げられます。
それぞれの国によって多少の違いはありますが、基本的には充実した教育体制のもと、大学進学へ向けた多様な経験ができる環境が整っています。
特にスイスはもっとも学費が高いことで知られる名門校「ル・ロゼ」に代表されるように、世界各国から富裕層が集まる傾向にあり、よりグローバルな環境で学ぶことができます。
名門大学をめざすのであれば、世界共通のアカデミック資格であるIB(国際バカロレア)を取得できる学校を選ぶことをおすすめします。
IBを取得すると国際的に高く評価されるため、海外での大学進学がより有利になります。
またアメリカやカナダにはAP(アドバンスト・プレイスメント)という、高校の授業で大学の単位の一部を取得できる特別プログラムを提供している学校もあります。
IB同様に、大学進学の際に高く評価されます。
過去に日本人留学生を受け入れている学校であれば、日本人の特性などを理解したうえでサポートをしてくれるため安心でしょう。
そのような学校はESL(第二外国語としての英語)研修も手厚く、ネイティブではない学生であっても学びやすい環境が整っています。
その他、学費や学校の規模、課外授業の充実度なども学校によって異なります。ボーディングスクールへの留学をお考えの方は、学校選びのカウンセリングなどを活用することをおすすめします。
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