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【桐朋中学校】偏差値や入試情報、過去問対策について徹底解説!

【桐朋中学校】偏差値や入試情報、過去問対策について徹底解説!

桐朋中学校に入りたい! 学校の基本情報と入試対策を徹底解説!

自主・自立の精神で難関大への高い進学実績を築く男子校の桐朋中学校。
多くの中学受験生が夢の志望校として合格をめざしています。

この記事では、桐朋中学校の基本情報をふまえた上で、入試対策としての過去問の使い方について解説します。
現在の実力と志望校のレベルに差がある場合でも、過去問を正しく活用して志望校の出題傾向に沿った対策を進めれば、入試本番までに合格力をつけることは十分に可能です。

夢の桐朋中学校合格に向かって、最後まであきらめることなく対策を進めていきましょう!

記事作成日:2023年10月24日
記事執筆者:TOMAS

【 目 次 】

  • 桐朋中学校・高等学校について
    • 桐朋中学校・高等学校の特徴
    • 桐朋中学校・高等学校の教育理念
    • 桐朋中学校・高等学校の授業カリキュラム
    • 桐朋中学校・高等学校の学費
    • 桐朋中学校・高等学校の進学実績
  • 桐朋中学校・高等学校の入試について
    • 桐朋中学校の偏差値と入試難易度
    • 桐朋中学校の入試日程
    • 桐朋中学校入試の受験者数と合格者数・実倍率
    • 桐朋中学校入試の受験教科 科目別配点と試験時間
    • 桐朋中学校入試の攻略方法
    • 桐朋中学校合格者の声
    • 桐朋中学校入試の過去問
  • 桐朋中学校を受験するならTOMAS
    • TOMASは、個別なのに進学塾
    • TOMASは、本物の個別指導の力を証明!
  • まとめ

桐朋中学校・高等学校について

自由な校風が魅力の名門男子校。
5教科とも自主教材を用いて、独自の学習を進める。自学自習と創意工夫を心がけ、自分にとって大切な世界を持ち、理想や目標の実現に向けて努力を続けるように育てる。
生徒の個性を引き出し、その個性に磨きをかけることを教育目標として掲げている。

◎ 住所
〒186-0004 東京都国立市中3-1-10
◎ 最寄り駅
国立駅(JR中央線) 徒歩15分
谷保駅(JR南武線) 徒歩15分

桐朋中学校・高等学校の特徴

お互いの個性を認め合う自由な校風

中学は詰め襟ですが、高校は制服がありません。中1・中2の名物行事「クラスの日」では、「みんなで楽しめる旅行」をテーマに、行き先と内容はクラスごとに委員が中心となって生徒全員で話し合って決めます。

高い進学実績

卒業生は、東大をはじめとした国公立や難関私立、医学部などに進学しています。

桐朋中学校・高等学校の教育理念

「自主的態度を養う」「他人を敬愛する」「勤労を愛好する」の3つを教育目標としています。

桐朋中学校・高等学校の授業カリキュラム

国語科

中学では、独自のカリキュラムのもとで、1年生「子供の世界から」、2年生「視点・発想の広がり」、3年生「社会的な視点、生き方に関する問題へ」というテーマを立て、発達段階に応じた教材を扱います。
高校では、中学で築いた土台を基に、さらにレベルの高い、精選された作品・文章を生徒主導で読解する機会を増やします。古典も同様に、本校で精選編集したテキストを中心に用い、古典を深く味わうことのできる力を身につけ、3年生では選択授業の形で、受験に対応する力を養成していきます。

数学

体系的な学びに適した多くの独自の教材を使用します。
中学では代数、幾何の2分野に分け、基礎学力を確立します。
高校では大学入試の先まで見据えた授業を展開。高校生が自ら選ぶ段階別の授業を行います。

英語

中学では、音声指導を重視し、リスニング力の養成や発音練習に力点を置きます。また、辞書を使って英文を読む授業や、自己紹介から意見の発表まで英語を「使う」ことにこだわった演習授業なども行っています。
高校では、文法学習や会話演習で基礎を完成させつつ、英語で表現し、英語を通じて世界を見る視野を広げていきます。高2では名文を原典で鑑賞して意見を英語でまとめ、発展的なエッセイライティングやディスカッションにも取り組みます。高3では、大学入試に対応すべく選択講座を置いています。

社会

中学では、中1、中2に地理と歴史、中3に公民の授業があります。国分寺崖線・武蔵国分寺跡の調査(中1)、多摩地区の戦争遺跡の見学(中2)、刑事裁判の傍聴(中3)などの社会科見学も毎年実施しています。
高校では、地理総合、歴史総合(高1)、公共(高2)の必修科目の学習によって、社会を認識する力を育てるとともに、人間の生き方やあり方について考察します。高2からは日本史、世界史、地理、倫理、政治経済などを選択科目としておいています。

理科

中学から、物理、化学、生物、地学の各分野に分け、科学的・論理的に自然を理解し把握できるような授業を行っています。実験・実習を通じた体験を重視しています。
高1で化学基礎・生物基礎が必修科目です。高2で物理基礎・地学基礎から選択します。さらに、高2では自分の興味や進路に合わせて物理・化学・生物・地学から2科目まで選択できます。高3では、問題演習を通して知識の体系化を促し、理解を高めていきます。

保健体育

広いグラウンドと充実した施設を活かした授業内容です。特定種目にかたよらない、多様な運動・スポーツの実践をしています。成長過程に応じた、健康・安全に関する理解を深めています。
高校においては、各種運動・スポーツの技能を高め、楽しさや喜びを深く味わうことを大事にしています。
中高通して行われる「なわとび」には伝統があり、技の数・技術体系とも世界に誇れる内容で行っています。

芸術

音楽は、器楽合奏を中心に授業を行っています。中2、高1学年では学年末に発表会を開催し、その成果を問います。
美術は、風景画、作品集、幻想画といった平面作品を中心とした課題を出し、絵の具や鉛筆、切り絵といった技法を使い、制作します。
工芸は、木・土・金属などの素材から、生活に潤いを与える作品を作り出します。
書道は、古典作品の臨書や篆刻の学習に加え、創作の作品制作に力を入れています。

技術・家庭

中学では、中学1年時と3年時に技術、2年時に家庭を学習します。
技術では、木材加工、生物育成、電気・機械、情報と多岐にわたって製作(制作)を行います。
情報では、メディアリテラシーや知的財産権について学ぶほか、プログラミングの実習でも生徒それぞれが作品を完成させます。
家庭では、自分の身近な生活に目をむけ、衣食住など家庭生活の基本的な知識と技術を学びます。
高校の家庭基礎では、中学での学習を発展させ、「考える」ことを重視します。自分自身と向き合い、家族や社会との関わりの重要性を学びながら自分自身の自立や将来について考えていきます。

桐朋中学校・高等学校の学費

桐朋中学校・高等学校の公式ホームページによれば、2023年度の学費等は次の通りです。

中学校の学費
(1) 入学金 270,000 円
(2) 建設資金 130,000 円
(3) PTA入会金 2,000 円
(4) 生徒会入会金 300 円
(5) 授業料(月額) 41,200 円
(6) 施設拡充費(月額) 10,000 円
(7) 生徒諸費(月額) 2,500 円
(8) PTA会費(月額) 500 円
(9) 生徒会費(月額) 500 円
(10) 林間学校費(月額) 9,000 円

※中学校から高校に進学する際には別途入学手続きがあります。
高等学校進学料 230,000円

※2024年度入学生より、入学金:300,000円、建設資金:廃止、施設拡充費:月額11,350円に変更の予定です。

桐朋中学校・高等学校の奨学金制度

経済的理由で本校での学業継続が困難になった場合の救済制度として、本校独自の「桐朋奨学会」があります。

桐朋中学校・高等学校の大学進学実績

桐朋中学校・高等学校は2023年度大学入試の結果を公表しました。東大合格者数9名など国公立に135名が合格しています。医学部には65名が合格しました。

桐朋高等学校の主な2023年度大学進学実績
東大 京大 一橋大 東工大 海外
2023 9 4 8 5 2
2022 11 6 14 6 0
桐朋高等学校の主な2023年度大学進学実績
慶應 早稲田 上智 東京理科 医学部
2023 60 76 42 71 72
2022 73 101 36 86 85

桐朋中学校の入試について

桐朋中学校の偏差値と入試難易度

桐朋中学校の2023年度偏差値は57~60です(森上教育研究所調べによる)。中学入試における難関校のひとつです。

桐朋中学校の入試日程(2024年度)

① 出願情報入力・入学検定料支払

第1回 2024年1月10日(水)~2024年1月29日(月) 〈インターネット出願〉
第2回 2024年1月10日(水)~2024年2月1日(木)  〈インターネット出願〉

② 入学試験日

第1回 2024年2月1日(木)
第2回 2024年2月2日(金)

③ 合格発表日

第1回 2024年2月1日(木)学校ホームページ内の合格発表サイトに発表
第2回 2024年2月3日(土)学校ホームページ内の合格発表サイトに発表

④ 入学手続き期間

第1回 2024年2月1日(木)~2月4日(日)
第2回 2024年2月3日(土)~2月4日(日)

⑤ 中学校説明会

2023年5月27日(土)・6月10日(土)・6月24日(土)・9月16日(土)・9月30日(土)・11月25日(土)
※要インターネット予約

桐朋中学校入試の受験者数と合格者数・実倍率

桐朋中学校の受験者数と合格者数・実倍率は下記の通りです。

2023年度入試
定員数 偏差値 偏差値
前年差
受験者 受験者
前年差
合格者 合格者
前年差
実倍率
第1回 120 57 1 353 54 144 ▲6 2.45
第2回 60 60 0 460 66 216 ▲15 2.13
※2023年2月時点

桐朋中学校入試の受験教科 科目別配点と試験時間

桐朋中学校の受験教科 科目別配点と試験時間は下記の通りです。

科目 満点 試験時間
国語 100点 50分
算数 100点 50分
理科 60点 30分
社会 60点 30分

桐朋中学校入試の攻略方法

桐朋中学校の国語で合格点をとるポイント

論説、文学的文章。記述問題多め。長短の記述対策を。

桐朋中学校の算数で合格点をとるポイント

小問集合+大問の構成。途中式や考え方を書く問題が一問。

桐朋中学校の理科で合格点をとるポイント

よく読んで答えることを、どの大問でも要求される。

桐朋中学校の社会で合格点をとるポイント

適語記述はほとんど漢字指定。世界の地理の出題も。

桐朋中学校入試の過去問

過去問は何年分、いつから解く?

過去問演習は小6の9月から本格的に始めるのが一般的です。
とはいえ、単元学習が終わっていないのに焦って過去問に取り組んでも、自信を失うだけになりかねません。11月でも決して遅くはありませんので、基礎をしっかりと固めてから取り組むことをおすすめします。

逆に基礎がほぼ完成している場合や、難関校を志望している受験生であれば、夏休みから過去問に挑戦してみましょう。志望校の出題傾向を早目に把握することで、秋からの対策を有利に進めることができるだけでなく、志望校のレベルと現在の力のギャップを知ることで目標が明確になり、学習のモチベーションにもつながります。

初めて過去問に取り組む際は、第二志望校から始めるとよいでしょう。桐朋が第一志望なら、大宮開成中や本郷中などから取り組み、段階的にレベルアップしていきます。

解く年数の目安は10年分です。桐朋をねらうなら、ライバルを圧倒するほどやり込んで差をつけたいところです。特に重要なのが算数の過去問演習です。難関中入試は算数で大きく差がつき、算数が合否を分けると言っても過言ではありません。算数の過去問は遅くても9月から始め、第一志望校は10年分、第二志望校は5年分、第三志望校以降は3年分を目安に解きましょう。国語も同様に第一志望校は10年分が目安です。

社会については、時事問題などは古い年度になると参考にならないため、5年分が目安になります。理科も5年分を目安に解きましょう。

過去問の復習法はどうする?

過去問演習で大切なのは、「やりっぱなしにしない」ことに尽きます。

間違えた問題は、なぜ間違えたのかを分析するところまでやるということです。ミスの原因が知識不足であれば、その単元の知識をチェックし直します。思考系の問題であれば、どの過程でミスがあったのかを確認し、条件の読み飛ばし、計算ミス、途中式の書き方など、失点原因別の対策が必要です。

近年はグラフや作図など、書かせる問題が増える傾向があります。自分ではきちんと書いたつもりでも採点官が点をつけられない答案になっていることが多々あります。「わかっている」ことを採点官にそのまま伝えられる答案づくりを心がけましょう。

とはいえ、記述答案の採点・添削指導は、集団指導の塾ではなかなか対応が難しいものです。過去問演習においては、個別指導塾などの力を借りるのも一つの方法です。

もう一つ大切なのは、過去問の解き直しをする際は、「振り返りノート」を作ること。模試も含めて、間違えた問題を時系列でノートに貼っていき、自分の解答や間違えたポイントなどをまとめます。

努力しているにもかかわらず、なかなか点数に反映されないという受験生は、どこに何があるのか整理できていないことが原因になっているケースが多くあります。振り返りノートをまとめることで、「大切なことはすべてこのノートに集約されている状態」を作ることができます。復習の効率が格段に上がるだけでなく、ノートを見直すことが精神的な支えにもなるでしょう。

過去問がなかなか解けないときは?

なぜ解けないのか、原因を分析しましょう。単元学習が十分にできておらず、知識が足りないために解けないのであれば、その単元に戻って復習し直すことが必要です。失点が目立っているようなら、どの過程でミスがあったのかを確認します。前段でも述べましたが、失点の原因が計算ミスなのか、条件の読み飛ばしなのか、あるいは途中式の書き方なのを見極め、原因別に弱点を補強することで、徐々に得点が安定してきます。

合格したお子さんも、最初に解いたときの得点率は5割以下というのが珍しくありません。解けないからといって焦らず、数を重ねて復習をしっかりと行うことで、12~1月には手応えが得られるはずです。

また、難問揃いの過去問を解いていると、簡単な問題を難しく考えてしまい、ミスが目立ってくるケースもあります。過去問演習と並行して、計算や漢字などの基礎も毎日欠かさず継続してください。

桐朋中学校を受験するならTOMAS

TOMASは、個別なのに進学塾

個別指導というと、学校や塾でわからなかったことを教えてもらう「補習塾」のイメージが強いのではないでしょうか。 しかしTOMASは、個別指導でありながらハイレベルな進学指導を行い、難関校への高い合格実績を出しています。 個別なのに進学塾は、TOMASだけ。

TOMASは、本物の個別指導の力を証明!

開成14名、筑駒2名、麻布15名、駒場東邦22名、桜蔭4名、女子学院10名など難関合格者を2023年度も多数輩出し、TOMASの「本物の個別指導」の力を証明しました。
2023年度の合格実績

まとめ

繰り返しになりますが、保護者の皆さんに心掛けていただきたいのは、点数に一喜一憂しないこと。最大の目的である「志望校の出題傾向を理解・体得すること」を忘れずに、いつどの年度を解くか、過去問演習スケジュールを綿密に組んでみましょう。第3志望校まで解き切るためには、保護者の皆さんのスケジュール管理が非常に重要になってきます。

また、お子さんが過去問を解く際には、ストップウォッチなどを用意し、時間をきっちり計って挑ませてください。入試本番では4科目タテに続けて受験します。途中で息切れしないように集中力を持続させる訓練も必要です。日曜日などに4科目続けて過去問に取り組んでみるとよいでしょう。

入試当日はわずか12歳にして一人で戦わなければなりません。普段から本番同様の環境で解く体験を積むことで徐々に自信をつけ、さらに1月入試で実戦を経験し、2月の本命校入試につなげていきましょう。

執筆:TOMAS
TOMASは、御三家・最難関中に強い完全1対1の進学個別指導塾です。一人ひとりの過去問演習カリキュラムや併願戦略を作成し、難関中合格へ導きます。

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