
最難関中合格者の過去問演習法

【最難関中合格者の過去問演習法②】 開成中合格者の過去問演習法
筑駒・開成・桜蔭―――最難関中に合格した生徒たちは、
どのように過去問に取り組んだのか。始めた時期や解いた年数、
意識したポイントなど、合格につながった戦略・工夫を紹介します。

【case2】
開成中合格者の過去問演習法
Sさん(都内公立小出身)の場合
一つひとつの問題に集中して向き合うために
過去問演習は1日2科目まで
プロフィール
小6の秋にTOMASへ入会し、国語と理科の志望校対策を受講。現在は卓球部とコンピューター部に所属し、部活動中心の充実した学校生活を送っている。
小6偏差値推移
入試前最後に受けた模試が一番悪い結果になってしまいましたが、先生の指導と自分を信じて学習を継続。結果として1月からの入試ではよい結果を得ることができ、試験当日まで実力は伸びるということを実感したそうです。
日程 | 学校名 |
---|---|
1月① | 栄東中 |
1月② | 市川中 |
1月③ | 渋谷教育学園幕張中 |
1月④ | 渋谷教育学園幕張中 |
2/1 | 開成中 |
2/2 | 聖光学院中(第1回) |
2/4 | 聖光学院中(第2回) |
過去問演習スケジュール
苦手科目を克服するカギは
「先生を頼る」こと
小3から集団塾で受験勉強を始め、小5の秋ごろに第一志望を開成中に定めました。過去問演習を始めたのは小6の9月からで、TOMASに入会したのもちょうどそのころ。
TOMASでは、苦手意識を持っていた国語と理科の志望校対策を行いました。特に国語は模試の点数にバラつきがあり、足を引っ張っていました。そこで、物語の読み方や記述問題の書き方などを基礎から学び、得点の安定をめざしました。先生が指導したのは、「文章を丁寧に読む」ということ。それまでは頭の中の記憶だけに頼って記述問題を解いていたそうですが、指導を受けてからは本文に根拠となる箇所を探すようになり、徐々に得点が安定していきました。
開成中の過去問は、小6の10月から解き始めました。過去問演習で気をつけていたのは、できるだけ「先生を頼る」ということ。たとえば国語の場合、開成中の問題は記述量が多く、自分一人で答え合わせをしても細かい正誤の判断が難しかったそう。そのため記述問題の添削や解説は先生を頼り、その内容をノートにまとめて復習することに力を入れました。また、理科の場合は過去問演習を通して生物の知識が不足していることがわかったので、先生が知識をまとめたプリントを作成。過去問演習と並行してプリントに関する小テストを行ったことで知識が身につき、得点アップにつながりました。初めて過去問を解いたときは、国語が85点満点中20点、理科も70点満点中30点ほどでしたが、先生の指導に沿って学習を続けたところ、最終的にはどちらも合格平均点を超える得点を取れるようになりました。
時期 | 演習内容 |
---|---|
9月 | 桐朋中や海城中といった第3志望群からスタート。桐朋中は1年分、海城中は3年分を解いた。 |
10月~12月 | 第1志望の開成中、第2志望の聖光学院中をスタート。開成中は算国を10年分、理科7年分、社会3年分を解いた。 |
12月 | 灘中の受験を決め、過去問をスタート。1カ月という短期間で約10年分を演習した。 |
1月 | 1月に受験した渋谷教育幕張中の過去問は、本腰を入れて対策するとかなりの時間を要するため本番直前に1年分だけ解いた。結果は見事合格。 |
2月 | 開成中に合格! そのほか第2志望の聖光学院中にも合格した。 |
学習のポイント
集中力を維持するために
過去問演習は1日2科目まで
秋から入試にかけて合計何十年分もの過去問を解いていたSさんですが、1日に解く量は1年分、それも2科目までと決めていました。「本番を想定して4科目を一気に解く方がよいと言う人もいるとは思いますが、過去問はとても貴重なので、集中力が切れて雑に解いてしまうともったいないです」(Sさん)。実際に一度だけ4科目を通して解いたこともありましたが、最後の2科目は明らかに点数が悪くなってしまいました。過去問を解くうえで最も大切なのは、「一つひとつの問題に集中して向き合うこと」だと語るSさん。固定観念にとらわれず、自分に合ったやり方で取り組むことが大切だと教えてくれました。
受験生へのアドバイス
秋以降は毎日4科目に触れる

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