


親の課題と子どもの課題を分けよう!
「課題の分離」で子育ての泥沼から抜け出せる
子どもってなかなか変わってくれませんよね。何度言っても聞く耳を持たず、毎日しょうもないことばかりしているわが子を見ながらイライラし続ける…。
そんな毎日が延々と続くのが子育てというものだと思います。わが子が幼児であっても、小中学生であっても、大学生や社会人であっても同じです。
では、どうすればこうした苦しい泥沼から抜け出せるのでしょう?
私は、親が自分にできることとできないことを見極めることが必要だと思います。つまり、アドラー心理学の重要な考え方である「課題の分離」が必要なのです。
親の課題と子どもの課題を分離しよう
親は子どものためによい環境を整えることはできます。また、子どもの気持ちに共感したり、やる気が出そうな言葉を工夫したり、苦手なことはやりやすいように合理的な工夫をしたりなどもできます。
そして、これらは親がやるべき親の課題です。
でも、これらをしたからといって子どもが変わってくれるとは限りません。なぜなら、子どもは親とは全く別の人間だからです。
子どもには子どもの意思、資質、性格、行動、気持ち、価値観、生き方、成長ペースなどがあります。それらを親の思うように変えようとすること自体が間違いです。
そして、変わるというのは子どもの課題です。ここには親がタッチすることはできませんし、タッチしようとしてもいけないのです。
なぜなら、今その子はそのような状態でいる内面的な必要性があるからです。今その状態にとどまって次の成長のための足固めをして準備をしているのです。
課題の分離をすれば子育てが楽しくなり、子どもも伸びる
ですから、親は自分のできることをしたら後は待つ必要があります。待てないで急かすと準備不足で次にいくことになります。
「課題の分離」の大切さに気づかないまま、親が無理に介入しようとすると叱ることばかりが増えます。そして、親子関係が悪くなり子どもの自己肯定感も下がります。その結果、子どもの成長ペースを乱して、かえってまずい結果になります。
ですから、子どもに結果を求めることなく、自分にできること、つまり自分の課題を楽しみながらやろうと決意しましょう。
そう決意すれば親の心にゆとりが生まれます。子どものしょうもないあれこれにイライラして否定的に叱ることもなくなります。すると、親子関係がよくなり子どもの自己肯定感が上がります。
その結果、子どもは元気が出てきてがんばるエネルギーもわいてきます。メンタルが安定して向上心がつき集中力も高まります。それが学力や運動能力にもよい影響を及ぼします。まさにいいことずくめです。
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