
中学入試に出る理科実験
science-experiment
近年、中学入試の理科では、身のまわりの物事の仕組みについて考え、もっている知識と相互に紐づけていく取り組みが求められています。「どうして?」という日常の素朴な疑問を大事にすること、実験・観察に関連した出題に対応できるような学習を進めておくことが大切です。
このコーナーでは、実際に中学入試で出題された問題に触れながら、ご家庭で取り組める簡単な実験を紹介します。

【中学入試に出る理科実験⑤】 渋谷教育幕張中で出題されたポップコーンに関する実験
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渋谷教育幕張中では、ポップコーンがふくらむしくみというテーマでの出題がありました(2022年理科)。
今回は、ポップコーンがふくらむ理由がわかる実験を紹介します。
【実験】
ポップコーンはどうしてふくらむの?
<用意するもの>
- ポップコーンのたね……20粒程度
- サラダ油…………………小さじ1
- フライパン・ふたなど
この実験ではガラスのビーカーを使いましたが、フライパンなどを使うときは透明のふたなどを使うとはじける様子が観察できます。

ポップコーンのもとになるトウモロコシのたね。実はふつうのトウモロコシを乾燥させたものではなく、ポップコーン専用の品種で、硬い皮におおわれています。

焦げ付かないように小さじ1杯のサラダ油を入れて熱していきます。ある程度熱するとポンという音とともに、たねが中から爆発してポップコーンになります。
トウモロコシが「爆発」してポップコーンになる!
ポップコーンには「爆裂種」というふつうのスイートコーンとは違う種が使われます。爆裂種はスイートコーンに比べ、外側が硬い皮でおおわれています。たねを加熱すると硬い皮で閉じ込められた水分が水蒸気となり、圧力に耐えきれなくなると、「水蒸気爆発」して、瞬間的にポップコーンになります。
水蒸気爆発とは?
水は100℃で気体になると、約1700倍の体積になります。爆裂種の内部のように狭い場所で、この状態変化が起こり、爆発して水蒸気が逃げ出すことを「水蒸気爆発」と呼びます。
■実験監修
TOMASサイエンス教室 矢野 仁(やの ひとし)先生
TOMASの教室で理科実験プログラムを開催している。子どもたちの「なぜ?」「ふしぎ!」を引き出す問題発見型のプログラムに定評がある。
<TOMASサイエンス教室はこちら>
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