千葉大学
基本情報
試験時間:80分/問題数:大問3題
試験時間:80分/問題数:大問3題
分析担当
林 浩之
林 浩之
出題内容・難易度
大問 | 出題内容 | 出題形式 | 難易度 |
---|---|---|---|
Ⅰ | 長文 「Life in Five Senses」記述式長文問題 |
下線部和訳(2問)/ 内容説明(5問) |
易 |
Ⅱ | 長文 「The Mystery of Dormant Innovations in Nature and Culture」 記述式長文問題 |
英文空所補充(英語)(1問)/ 下線部和訳(2問)/ 語句整序(1問)/ 内容説明(3問) |
標準 |
Ⅲ | 適語補充 | 空所補充(5問)/ 指定語使用の書き換え(10問) |
易 |
問題分析
-
★筆者が網膜剥離になる可能性を医者に示唆されたことから、世界の見え方が一変する話。
問1 二つのthemを明らかにして和訳する問題。the minuteが接続詞的に使われていることに気づかないと点数にならない。
問2 直前の内容をまとめる簡単な問題。
問3 直前の医者とのやり取り、筆者の友人で網膜剥離により視力を失った人がいることなどが大きなヒントになる。
問4 直後にある「視力のことなど考えたことがない」という内容がヒントになる。
問5 倒置に気づくのは当然として、intensityという単語がどのような意味なのかを前に書いてある内容から判断することで、きれいな和訳が出来上がる。
問6 直前の段落にthat timeが指していると考えられる「時間」があるので、そこをまとめる。
問7 前の段落に「自分の体と能力は永遠に持ち続けるものではないと、気づいた」とあるので、そこから下線部のように考えるようになったと考えられる。 -
★生物の進化に関連した話。
問1 同段落で以降の話が「草」の話になっていて、「草」は成功した生命体としての二つの基準を満たすと書いてあるのでgrassesが答えだとわかる。
問2 two criteriaの内容を問う問題だが、直後に The firstとA secondと分かりやすいヒントがあるので、その二つの内容をまとめる。
問3 基本的な和訳問題だが、possiblyの訳語には困った人がいるかもしれない。
問4 直後の2文にその内容が書いてある。若干読み取りづらくなっているが、対比を見抜くことで筆者の意図が分かる。
問5 not just A but also Bと、繰り返し同じ言葉を使うのをさけるために使われるthoseの使い方を問う基本的な問題。
問6 直前にその内容が書いてある基本的な指示語の問題。
問7 和訳問題。Beyond hardの和訳が難しく感じるかもしれないが、butを使い逆接でつながれているのでeasyの反意語と考えれば解答できる。 - ★問1は与えられた単語の派生語を空所補充していく問題。派生語がまとめられたNEXT STAGEなどの問題集を使ってまとめて覚えるか、普段から派生語をまとめて覚えるかのどちらかの作業をしていれば簡単なものばかり。ただし、(5)は難しかったかもしれない。問2は書き換え問題。昔はよく他の大学でも出題された形式だが、近年はこのような問題は数少ないので、普段から同意表現の多く掲載された構文の参考書などで、同意表現を学ぶことが必要だ。
総評
大問ⅠとⅡに関しては、昨年度と比べ客観問題がなくなったことが大きな変化であろう。ただ、難化したかと言われると全くそうではなく、記述問題は前後を読めば、該当箇所が見つかるような問題ばかりである。和訳もそれほど難しいものではない。ただ、私立医学部に見られるような医療系の論文ばかりが出題されるわけではないので、幅広いジャンルの長文を読む経験を積むことが大切である。対策としては、英文解釈系の標準的な問題集で和訳の練習をし、幅広いジャンルを題材にした長文の標準的な記述問題集で添削を受けながら、勉強していくことで十分に対応できる。大問Ⅲは、派生語と同意表現の書き換えを勉強すれば、しっかり得点できる問題である。