2019.09.15

秋からの過去問対策
~横浜会場編~

2019.09.15開催 医学部入試ガイダンス in 横浜ベイシェラトン

9/15(日)横浜ベイシェラトンにて、医学部入試ガイダンスを開催しました。
9/8(日)同様に第1部のテーマは「秋からの過去問対策」と題し、実際に過去問・答案用紙を使い、採点者の評価が高い答案を作成する秘訣をお教えするミニ講義も開催しました。
第2部では東京慈恵会医科大、国際医療福祉大、杏林大に通う3名の現役医大生に登壇いただき、過去問への取り組み方や、受験校の選び方、模試成績のとらえ方などについて、じっくりお話を伺いました。

プログラム...

1部:秋からの過去問対策

鍋屋 秀顧

【登壇者】
萩原一裕
メディックTOMAS市ヶ谷校 校長
鍋屋秀顕
メディックTOMAS横浜校

※内容は9/8(日)と同様。詳細はこちらのレポートをご覧ください。

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2部:合格者インタビュー

1部:秋からの過去問対策

【登壇者】
Nさん
東京慈恵会医科大学医学部3年
笹田よぐりさん
国際医療福祉大学医学部1年
Sさん
杏林大学医学部1年

メディックTOMASに入ったきっかけと時期を教えてください。

Nさん: もともと理系専門の集団塾に通っていたのですが、なかなか成績が伸びなかったので、自分の課題をしっかり分析してくれて穴を埋めてくれる環境を求めていました。そこで個別指導を検討し現役の10月にメディックTOMASに入りました。
Sさん: 私は浪人をスタートするにあたり大手予備校に入ったのですが、父がこのガイダンスに参加したことがきっかけでメディックTOMASも勧めてくれたんです。個々の課題や、問題を解く途中の課程もじっくり見てくれることや、医大生にいつでも相談できる環境に魅力を感じ、5月からメディックTOMASも併用するようになりました。
笹田さん: 私も浪人の春に大手予備校に入りました。しかし、なかなか学力が伸びず、夏の模試の返却面談の際には薬学部への変更を勧められてしまいました。当時母も私もかなりショックを受けて、なんとかしなければと思い、通っていた友人たちが皆受かっていたメディックTOMASを訪ねてみました。実際に校舎に行って詳しく話を聞き、ここなら挽回できる可能性を感じたので9月に入会しました。

いつから受験校を絞り込んでいきましたか?

笹田さん: 医学部に合格できる学力はなかったので、下の方から沢山受けていくプランで考えていました。日程が重なったケースではどちらの方が合格の可能性が高いかなどを、講師に相談していました。偏差値だけで検討するのではなく、私の得意不得意などを考慮したアドバイスをいただけるのがありがたかったです。
Sさん: 第一志望は決まっていたのですが、併願校はあまり検討できておらず、ちょうど去年のこの時期に過去問を解きながら決めていきました。 医学部は学費で難易度のランクも決まってくるところがあり、2,000万円以下のA群、2,000~3,000万円のB群、それ以上のC群のうち、Aを1校、Bを多めにし、Cを2~3校という受け方にしました。各ランク内でどこを受けるかは科目ごとの配点で決めました。得意科目である英語の配点が多い大学を狙うようにしました。
Nさん: 私の場合、医学部か理学部かで迷っていて、3年の6月に医学部をめざすと決めました。もともと国公立の理系志望ということは定まっていたので、医学部も国公立志望に。秋頃に各大学の過去問を見ながら、「センター試験で何点ならここを受けよう」といくつか場合分けして検討を進めていました。同時に、併願先になる私立大は、オープンキャンパスに行ったり、赤本の学校紹介を見ながら何校か候補を決めていきました。

当時の成績はあまりよくなく、特に物理が苦手で差値はでした。数学もコツコツ勉強していたもののなかなか結果が出ませんでしたが、英語は得意だったため安定して結果が出ていました。

模試の復習で工夫していたことはありますか?

Nさん: ミスはミスノートに記録し、しっかりと克服するようにしていました。
笹田さん: 模試の問題をまとめたノートを作り、解いた日付・かかった時間、当時の解答内容などを記録し、できなかった問題は1週間後に再度挑戦するようにしていました。記述模試は当時の自分には自力での復習は難しく、T.A.に一緒にやってもらっていました。

メディックTOMASではどのような指導を受けていましたか?

笹田さん: 数学は解く問題をすべて講師に指示・管理してもらいそれだけを解くようにしました。化学は夏時点で基礎が入っておらず、過去問を9月に始められなかったので、重要問題集を一からやりなおして、11月にやっと過去問演習に入れました。重要問題集のやるところは数学同様すべて講師の指示通りに取り組みました。生物も同様に基礎が入っていなかったので、11月から教科書を読みなおしつつ、同時に過去問も解くという進め方をしていきました できないところは教科書の該当ページに付箋を貼っていきました。こうすることで、頻出箇所、あるいは出ないであろう箇所が絞られてくるので、出そうなところを重点的に勉強することができました。英語は得意だったので、特に対策はしませんでした。

集中して勉強に取り組むために工夫していたことはありますか?

Sさん: 効率的に勉強できるように、時間や日数などの制限を設けるようにしていました。制限がないと問題集などタラタラとやってしまうので、1ページ10分と決めて解くなどです。現役の時は現実逃避しがちで、受験のことをあまり考えないようにしていたのですが、実際に3校ほど受けてみて、このままでは来年も合格は難しいと感じました。その反省が活きて、浪人時代は自分を律することができたように思います。

センター対策についてもお聞きします。国語や社会はこの時期どのような対策をしていましたか?

Nさん: 記述対策に注力していたので、センター向けの本格的な勉強は本番の1ヵ月前くらいから 過去問をあるだけ解く、という方法でした。ただし、学校が国語・社会にはかなり力を入れていたので、授業の時間を大切にしていました。

過去問はどれくらい解きましたか?

笹田さん: 過去問を解いたら表にして講師に提出していました。その表には自分の得点率のほか、その年の合格最低点などの情報も載せて、講師が見てすぐにアドバイスできるようにしていました。年数は、当時第一志望にしていた東京女子医科大は10年分くらい、チャレンジ校だった国際医療福祉大は1年分解きました。そのほか、受験予定の大学についてはすべて、試験当日の時間配分などを講師と一緒に考えました。
Sさん: 受験校数が多かったので(13校)、全校手厚く解くことはできなかったのですが、第一志望は8~9年分解きました。杏林は後期受験で時間があったので結構解いていたと思います。女子医科大の物理は癖があるので7年分くらい解くなど、癖があり、且つ自分とは合わない問題が出るところについては多めに解いていました。

面接や小論文の対策はどのようにやりましたか?

Nさん: 面接については、まさに医学部受験専門予備校の力を借りたかったので、メディックTOMASで入会当初から対策をしてもらいました。慈恵医科大ではMMI(4つほどの小部屋を順々に回り、それぞれの部屋にいる面接官と異なるテーマで話をする面接試験)方式を採用しており、知識だけでは判断できず、倫理観を問われるような質問も出されるので、幅広い知識を浅く広く身に付けておくとよいと感じました。
笹田さん: 国際医療福祉大では面接時間が1時間もあり体力も必要だと感じました。内容は圧迫面接の部類に入るかと思いますが、教授の方々はとても優しいので安心してください。わからなそうな質問ばかりされるのですが、知らない時には素直に知らないというのが正しい答え方だと思います。

受験を振り返ってよかったこと、後悔していることは?

Sさん: 受験を通じて色々な学びがありましたが、特に計画を立てることの大切さに気付けたことは一番の収穫だと思います。よく、模試の結果は気にしなくてよいと言われることもありますが、きちんと振り返って分析し、今後の計画を立てることが重要です。

親にしてもらってありがたかったこと

笹田さん: 母が毎回メディックTOMASのガイダンスに参加し、夕食の時などにその日の内容をかいつまんで説明してくれました。私が勉強に専念できるようにと、ほかにも色々と母がやれる事を私の代わりにやってくれました。
Nさん: あまり干渉せず信頼して見守ってくれていました。お弁当に私の好きなものをいれてくれたり、家事をすべてやってくれたり、ちょっと甘やかしてもらっていました。

これから受験を迎える方に向けてアドバイスをお願いします。

笹田さん: 焦っている人も多いと思いますが、あきらめなければ結果はついてきます。苦しい時こそ頑張ってください。
Sさん: 私は前期日程がすべてダメで、後期でギリギリ合格を勝ち取ったのですが、受験を終えて得点開示の結果をみたところ、あと2点3点足りなかっただけというところばかりでした。不合格が続き自信を失いかけていましたが、最後まであきらめずに挑戦し続けて本当によかったと思います。皆さんも辛いかと思いますが、最後まで諦めず、合格すると信じて勉強を続けていってください。
Nさん: これからの時期、一番意識してほしいのは「当たり前を増やすこと」です。周りが難しいことをやっていて焦ることもあるかと思いますが、大事なのは当たり前にできてなくてはならない基礎事項をしっかりと習得しておくことです。医学部受験は基礎が大事なので、ブレずに当たり前なことをしっかりとできるようにしてください。

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