2020.2.16

2/16 医学部入試分析報告会 私立大編

2020.2.16開催 医学部入試分析報告会inアルカディア市ヶ谷

2020年度医学部入試も前半戦が終了し、残すは国公立大と最難関私立大、後期試験のみとなった2月16日、メディックTOMASではいち早く私立大の入試分析報告会を開催しました。1部・3部では東京慈恵会医科大、順天堂大、日本医科大、昭和大に的を絞り、メディックTOMAS講師陣の分析結果を報告。2部では高1、2生に向けて4名の現役医学部生が合格の秘訣を語ってくれました。

プログラム...

1部:私立大分析速報 英語編

鍋屋 秀顧

【登壇者】
萩原 一裕
メディックTOMAS市ヶ谷校 校長

各大学の入試問題の分析に入る前に、まず大前提として知っておいていただきたいことがあります。それは、入試問題は
大学からのメッセージであるということ。
入試問題を見れば、その大学がどういう力をもった学生に入ってきて欲しいと考えているかがわかります。
模試の偏差値が70を超えていても、大学が求めている力とズレた勉強ばかりしていたために、偏差値60台の受験生に
逆転されてしまう例は多々あります。
大学が求めている力をしっかりと把握し、それに沿った対策を進めることはとても重要なことです。
それではお配りした資料をもとに、まずは東京慈恵会医科大の英語から見ていきましょう。

○ 東京慈恵会医科大学

今年は長文が3題で出題形式は選択・記述、選択、選択・記述でした。

テーマはいずれも医療系論文で注はなし。従来見られた語彙力を問う出題はなくなり、変わって内容把握力を問う問題が
増えました。短時間で何が書かれているかを把握する力が問われています。

また、本文の内容をよく理解した上で、自分の意見を述べる英作文問題が新たに出題されました。読み書きはできて
当たり前、中身について議論できるレベルを求めているということです。

○ 順天堂大学

試験時間は80分で大問5題、長文4題と自由英作文1題が出題されました。

センター問6レベルの分量の長文を4題処理した後に自由英作文を解かねばならないので、スピード、体力ともに要求される
ハードな試験と言えるでしょう。長文を早く正確に処理し、自由英作文にいかに時間を残せるかがカギになってきます。

※東京慈恵会医科大、順天堂大の詳細な分析資料、日本医科大、昭和大の分析資料が欲しい方は、メディックTOMAS各校舎
までお問い合わせください。ガイダンスでお配りした資料を贈呈します。

2部:合格者インタビュー

今回は筑波大、東京慈恵会医科大、日本医科大、国際医療福祉大に通う4名の現役医大生に登壇いただきインタビューを
実施しました。現役で東京慈恵会医科大に合格した方のインタビュー内容を紹介します。

鍋屋 秀顧

受験校を教えてください。

国公立は千葉大、私立は慶應義塾大、東京慈恵会医科大、順天堂大、昭和大、日本医科大、東京医科大、東京女子医科大、東邦大を受験しました。

結果はどうでしたか?

センターは90%程度とれていたのですが、千葉大は不合格でした。慈恵会医科大、順天堂大、
東京医科大、女子医科大、東邦大に合格しました。

学校での成績はどれくらいでしたか?

定期テストごとの順位発表はありませんでしたが、大体TOP5には入っていたと思います。

高1、高2の段階から模試は受けていましたか?

河合と駿台の全国模試を受けていました。ただし、模試の問題は必ずしも医学部受験に対応している
わけではないので、結果を見て一喜一憂するというよりは、苦手を見つける材料と捉えていました。

部活動はしていましたか?

部活動は中学から高2まで水泳部に所属していました。大学の附属校だったため引退がなく、高2の冬に自主的に引退しました。

現役合格に向けて意識していたことはありますか?

一つは長期的な視野で計画的に勉強を進めること。 医学部受験はやること多いです。そこで私は高1、
高2の頃から計画を立ててコツコツ勉強を進めていました。
例えば、問題集に取り組む際には期限を決めて、残された日数で割ってその日にやるべきページを
解くなどです。
もう一つは、基礎をしっかりと固めることです。 高3夏以降は問題演習中心に移行したいと考えていた
ので、それまでに問題演習のために必要な基礎を固めきると決めていました。 今、メディックTOMASでT.A.として日々生徒指導にあたる中でも、基礎がしっかりと身に着いている生徒は伸びていますし、早めの基礎固めは本当に重要だと感じています。

これから医学部を目指す高1、2生に向けてアドバイスはありますか?

基礎をしっかりと身に着けることです。 医学部入試では難しいことは要求されません。皆ができることを自分もできることが重要です。大学進学後も日々授業や実習の中で、基本的なことをミスせずにできる
ことが大切だと感じていますし、基礎基本の習得は医学部生に求められる素養と言えるでしょう。

なお、同じ質問に対して、浪人を経て合格した先輩からは、 「適度な休憩が大切。国公立を目指す場合5教科7科目で満遍
なく得点し9割とる必要があるので、私大のように得意科目で引っ張る作戦が通用しません。苦手科目で9割とるための勉強は心身ともに負担がかかるもので、集中力も途切れがちなので、程よく休憩を挟んでモチベーションを保つ工夫が大切です。」
「生活リズムを保つことです。苦手科目をついつい敬遠しがちなので、生活リズムを安定させて決まった時間に強制的に
苦手科目に取り組むようにしましょう、私の場合は朝方の生活リズムだったので、朝5時に起きて9時ころまでを苦手科目
だった英語に充てていまいした。」 など、苦手科目との上手な付き合い方に関するアドバイスが送られました。

3部:私立大分析速報 理数編

鍋屋 秀顧

【登壇者】
鍋屋 秀顧
メディックTOMAS横浜校

ガイダンスではいつもお伝えしていますが、医学部入試においては基礎が本当に重要です。 それが色濃く出ている順天堂大の数学から見ていきましょう。
配点は英語200点、数学と理科100点ずつの400点となっています。
英語が得意な受験生が受かる印象はありますが、理数でも皆が取れる問題はしっかりと取らないといけません。
問題文を見ると、大学の数学で扱う内容が書かれており一見難しく見えるかも知れません。しかし、よく読めば高校生が
もっている知識の範囲で理解できるように書かれており、主に数Ⅲの範囲の計算をしっかりとすれば点が取れる構成に
なっています。
基礎が身に着いていること、そして問題文を理解する能力が求められており、この傾向は他大学でも見受けられます。

※順天堂大の詳細な分析資料、東京慈恵会医科大、日本医科大、昭和大の分析資料が欲しい方は、メディックTOMAS各校舎までお問い合わせください。

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