“お悩みcase別”2023医学部受験合格体験談お悩みcase別”2023医学部受験合格体験談

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「大きなスランプがやってきた」

集団塾で周囲に合わせて学ぶより、個別指導で自分の弱点の補強を狙った高峰さん(仮名)。たゆまぬ努力で順調に成績を伸ばしたものの、本試験での凡ミスで大スランプに。そのとき高峰さんは何を考え、どう克服したのでしょうか。

“本試験期間中の凡ミスから大スランプに”

高峰 春斗さん(仮名)の場合

東京慈恵会医科大(医)/
筑波大(医)合格!

その他の合格先

  • ・北里大(医)
  • ・東邦大(医)
  • ・東京医科大(医)
  • ・杏林大(医)
  • ・埼玉医科大(医)
  • ・北里大(医)
幼少期から見ていた父の背中
追いかけたくて医師を志した

父が開業医なので、幼少期から医師の仕事に興味を持っていました。ですから、テレビ番組やニュース、特に医療系のニュースは小さいころから真剣に見て、情報を仕入れていました。

医学部進学や志望校を本格的に考えはじめたのは、高校生になってからです。当時、塾はどこにも通っておらず、一般的な受験であれば学校の勉強でもある程度十分と考えていました。しかし、年に何度も模試を受けていくなかで、徐々に自分の苦手な単元や分野が見えはじめてきました。また、「難易度の高い医学部を目指すなら、学校の授業以上のものを得なければいけない」とも考えるようになりました。それで塾へ入る決心をしたのです。

ところが、集団塾の体験授業を受けた際、いろいろな疑問が湧いてきました。たとえば「ここはわかるけど、進み方が遅いな」、「わかる箇所もわからない箇所も周囲に合わせなければいけないのか」、「進む速度も理解の深さも、後々に影響しそうだな」……という感じです。そこから集団塾は自分に合わないと判断し、個別指導の塾を探し始めました。

メディックとの出会いは、先輩から勧められて見学したことからです。

苦手分野を重点的に学び、
筑波大も受験することに

私が志望校を決めたのは、高校2年の夏ごろです。本命を慈恵医大に据え、苦手な国語や社会を受験しない私大単願でいこうと考えていました。

高校2年の末から高校3年になるころにメディックへ入会したのですが、その時期にはすでに学校での履修がある程度終了しており、自分の苦手な箇所もよくわかっていました。そこでメディックでは、物理を中心に医学部対策を進めることにしました。

物理には力学・電気・波動・原子という4分野があります。私は力学が結構得意で問題なく進められる一方で、マイナー感のある波動と原子が非常に苦手でした。そのことを担当の先生に話し、重点的に教えてもらえることになりました。

メディックでは、基本的に志望校の過去問を中心にこなしました。そのなかから苦手な部分、間違った箇所を重点的に学ぶ形式で、セオリー通りの解法以外の解き方や考え方、アプローチ方法なども教えてもらえたのは大きな収穫だったと思います。

筑波大については、当初考えていませんでした。苦手科目が入ってくるからです。しかし、先生からは「筑波大も狙えない点数ではない」と言われたことから、力試しの意味も込めて受験することにしました。

ところが、実際に共通テストを受けると、苦手科目がある分、点数がかなり低くなってしまいました。それでも本試験へ進めたのは、問題の訂正や全体的な点数調整などが行われたからかもしれません。

筑波大の本試験は過去問より難易度が低めで解きやすく感じました。個人的には「化学がちょっと低かった」と思う程度で、おおむね順調だったと思います。結果、筑波大にも合格することができました。

スランプが本試験ラッシュの
時期にやってきた!

共通テストを終え、2月に入った途端に本試験ラッシュがはじまりました。私は人より多い12校を受けたので、2月前半はほぼ毎日試験でした。

ところが、2月2日の日医の本試験で、大きなミスをしてしまいました。「テスト終了!」の号令が聞こえた瞬間に単純な計算ミスに気づき、60点近い失点があるとわかりました。そこからスランプがはじまりました。

共通テスト後に過去問を12 校各3 年分、合計36 年分をこなし、その間違い箇所もマスターし、態勢としては万全でした。にもかかわらず、単純ミスで大量に得点を逃してしまった精神的なダメージは、自分が思うよりはるかに大きなものでした。

日医の試験の翌日には「四天王」のひとつである順天堂の一次試験もありましたが、不安定な状態のまま受けていました。

そしてダメージから回復しないまま、本命の慈恵医大の試験当日。その日は、順天堂の一次試験の合否発表の日でもありました。合否はネット上で確認できるので、休憩時間なら確認可能です。しかし、不合格なら追加でダメージを受けてしまいます。見るか見ないか、かなり迷いましたが、結局見ることにしました。

すると、“合格”の文字が! 「大丈夫だ。自分にはちゃんと力があるんだ。凡ミスをしなければいけるんだ!」と自信を取り戻せたのは、その瞬間からです。

今年の慈恵医大の物理では、人体や骨格と力学とを絡めた問題がなかったこともあり、残りの試験はスムーズに進み、念願かなって合格することができました。

振り返ってみると、受験期は本当に大変でした。大好きなゲームもマンガもテレビも完全に封印し、学校や塾でのみ勉強する。一方、家では完全にオフにして心身を休めていたので、親にはだいぶ心配をかけました。でもそれは、人生のほんのひと時のこと。「ここを越えれば未来が拓けるんだ」と信じて頑張りました。

これから受験する皆さん、長い人生のほんの少しの辛抱です。なるべく早く目標を見つけて、それに向かって頑張ってほしいと思います。

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