“お悩みcase別”2023医学部受験合格体験談お悩みcase別”2023医学部受験合格体験談

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「集団塾が自分と合わなかった」

多くのライバルと競い合う集団塾は、自分の習熟度やペースに合わないことも。集団塾での学びで無理をした結果、心身を壊してしまった石田さん(仮名)は、医学部への夢をかなえるために、個別指導のメディックへ入会しました。意外な弱点に悩まされ続けてなお結果を残した経緯を紹介します。

“心身の限界を乗り越えてつかんだ合格”

石田 ゆうかさん(仮名)の場合

東京慈恵会医科大(医)合格!

その他の合格先

  • ・東邦大(医)
  • ・北里大(医)
集団塾で心身とも追い込まれ
自分を大事にしたいと思った

医師へのあこがれは幼少期からありました。私は3歳の時に入院したことがあるのですが、3歳児にとっては病院というだけで怖く、さらに手術もしなければならなかったため、本当にイヤな時間、嫌いな場所でした。でも私の担当医は、毎日病室まで来てくれて、優しく楽しく話をしてくれて「こんなに人に寄り添えるってすごいな」と思ったのが、医師にあこがれるきっかけとなりました。本格的に医師をめざそうと決めたのは、高校1年のころです。

塾は中学1年から集団塾へ通っていました。ちょっと高望みして東大専門コースへ入ったのですが、追いつくのがまず大変でした。自分の得意なところも苦手な単元も同じ速度で進んでしまうため、わからないところはわからないまま授業が終わってしまうのです。かといって、先生に質問できるような時間はなく、どんどん追い詰められていきました。

高2の夏前、ついに心身ともに限界を超えてしまい、朝起き上がれない、起きても動けない、気力もない、落ち込んで泣いてばかりいる状態になってようやく「集団塾は自分に合わない」とわかりました。

以降は、自分のペースで、不得意科目でも納得いくまで学習できる個別指導を探しました。メディックへ行きついたのは、高校2年の冬でした。

長所だった完璧主義が
実は最大の落とし穴だった

入会時、私自身は「英語が得意で、数学と理科を重点的にやりたい」と考えていました。すでに志望校は筑波大を筆頭に考えており、そのほか私立の慈恵や防衛医科、杏林などを候補にしていました。加えて当時の学力や苦手な科目、単元などを相談した結果、生物と化学をメディックで、英語と数学は系列のTOMASで受講することになりました。

どちらも個別指導なので、不明な個所、苦手なところまで完璧に仕上げたい私にはうってつけです。しかも、メディックの先生方がもつ医学部情報には本当に助けられました。各大学の出題傾向や特徴など、いろいろ教わりながら問題に対峙することができたので、自分向きの大学かどうか、狙うべきかどうかといった判断材料として大いに役立ちました。

そんな先生方に高3の夏ごろから指摘されはじめたのは「ひとつの問題にこだわらない」という点です。もともと私は完璧主義で、わからないものをなくしたい、すべて解きたいという強い思いがありました。そのためひとつの問に固執して時間をロスしてしまうことが多かったのです。「それはとても大事なことだけど、みんなができているところを確実に落とさないようにすることが、まずは大事」と繰り返し諭してくださいました。

以降、課題と模試、過去問を繰り返すうちに徐々に欠点を克服できるようになりました。得点でいえば、当初50点くらいしか取れなかった生物も、最終的には80点台半ばまで届きました。化学も平均 70点台半ばで、順調だったと思います。

ところが、共通テスト本番の化学で大失敗してしまいました。ある問いが難しく、ついつい集中してしまって会場の黒板に板書された訂正に気がつかなかったのです。終了後、顔を上げた途端に訂正に気づいて真っ青になりました。

結果、筑波大は二次へ進めませんでした。

スランプ脱出後に伸び始めた
慈恵対策は遅くなったが……

スランプもありました。高3夏明けの模試でひとつの問題にこだわるクセが出てしまい、最低の結果に終わったのです。そこから「もうダメだ」と医療工学や看護師へシフトしようと専門書を読み、現役看護師の伯母にも相談しました。そのとき「常に目標だった職業の隣で働くと、なんで諦めたのかという後悔が強くなるよ」と言われて、最後までやり遂げる決心がつきました。10月のことでした。

その後、秋冬に受験する大学の過去問をはじめ、「案外できる」と実感できたことから勉強時間が増え、得点の伸びへとつながりました。

12月後半、ようやく慈恵の過去問を始めました。ところが、得意の化学でさえ「なにを言ってるの?」「なにを答えるの?」と問題意図をくみとれず、解答を記入してもまったく自信がない状態に愕然としました。最初から学び直す時間はありませんから、そのまま「きっとこれだろう」という解答方法で走るしかなかった感じです。

それまでに受験した学校ではA判定でも落ちましたし、残念な結果が多かった私にとって、慈恵は高望みだと思っていました。でも、それがかえって焦らず取り組めることへつながったのかもしれません。無事に合格できました。

今回の受験で「きっと相性が良かったんだ」「これも縁なんだ」と考えられるようになりました。これから受験する皆さんも模試や本番の結果に一喜一憂すると思いますが、相性や縁と考えれば、心の負担が和らぐのではないでしょうか。また、受験では体力的にも無理をしがちです。決して無理をしすぎず、体と心の声に耳を傾けてあげてください。私のように心身を壊さず、少しでも楽しい受験期を過ごせますよう、心から願っています。

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