case_43

勝負事には燃えるタイプ
娘の性格を生かして合格

夏休みの頑張りから一転、秋からスランプに…

フェリス女学院中合格

高見 雪音さん(仮名)

 フェリス女学院中をめざしたのは小4のとき。私立の中学校が一堂に集まる説明会がきっかけだった。「導かれるようにフェリスのブースに入っていって、出てきたときには『ここに決めた』って」(お母様)。「中学の先生から『自立した女性になろう』と声をかけられ、かっこいいなと。それまで母に甘えてばかりだったので」(雪音さん)。国連での人道支援が夢だという雪音さんと、「For Others―他人のために」を校訓に掲げるフェリス女学院中。まさに運命的な出会いだった。
 もともとバトンを習っており、勝負事には燃えるタイプ。受験勉強を始めると、周りの友人や過去の自分をライバルに見立て、「常に自己ベストを更新しようとやる気になりました」(雪音さん)。苦手だった理科は、TOMASでの対策で一気に克服。常に前向きな言葉で褒めてくれる先生との相性がよく、「あっという間に得意科目になりました」(雪音さん)
 順風満帆な日々の雲行きが怪しくなったのは、小6年の9月。夏休みは過去一番というほど勉強したが、偏差値は10近く下落し、スランプに陥った。そんな時に支えになったのが、過去に本誌で掲載した先輩たちの軌跡。「最難関校に合格している先輩たちも9月にスランプになったという記事を見て、じゃあ私も大丈夫かなって」(雪音さん)。お守りのように記事を保管し、何度も見直すことで自信を取り戻した。
 受験では「どこか一つでも受かってほしい」というお父様の期待をよい意味で裏切り、全勝。精神的にも成長し、「勉強も生活も自主的にやれるようになりました」(お母様)。運命の出会いから3年。受験を通して、自立した女性への歩みを進めた梨央さんの姿に、ご両親も頬を緩めていた。

中学受験情報誌『Schola』掲載の合格家族インタビューより
個人情報が特定できないよう編集し転載しています