子育てお悩み相談室・第1回


生活や子育て、友人関係に関することなど、気になっているけれどどこに相談したらよいか分からないというようなことはありませんか? リソー教育では親子教育相談室を開設し、子育ての悩みを気軽に相談できる環境を整えてきました。
また、 その一環として、朝日新聞の月刊コラムにて子育て相談のアドバイザーを担当しています。これまでの月刊コラムの記事を掲載いたしますので、ご参考になさってください。



自己肯定感を育てるには?

39歳・女性

 私は娘が自信をもてるように、ほめて育てているつもりなのですが、娘本人は自分自身が嫌いなようで、○○なところが嫌だとよく言います。自己肯定感※を育てるには、具体的にはどうすればいいのでしょうか?

お子さんの話をよく聞いてあげましょう!

 お子さんは失敗したり、うまくいかないことを気にしているのでしょうか。以下の3点に気をつけてみてください。

(1)お子さんの話をその都度よく聞き、その時の気持ち(つらさ、悲しさなど)を十分に受け止めてから、親の意見をお子さんに分かる言葉で伝えて、話し合いましょう。親が一方的に話し続けることは避けましょう。

(2)叱る時は感情的に怒らず、諭すことです。人格を否定するようなことを言ったり、前の失敗を持ち出して繰り返し怒ることは逆効果です。また、何に対して叱っているかをはっきりさせ、どうしたら良いのか助言してあげてください。

(3)ほめる時は、その場で具体的にほめましょう。ほめることが難しいという方は、「ありがとう」などの感謝の言葉を常日頃から言うようにし、ほめることに少しずつ慣れましょう。

勉強も大切ですが、お子さんが「自分はここにいていいんだ」と安心感を持てることは、心の発達に何より大切なことなのです。

※自己肯定感…「自分は生きている意味がある、存在価値がある」という感覚。この感覚が乏しいと、周囲が心配するような行動をしたり症状が出たりします。