合格体験談
Spec.TOMAS合格体験記[2023年度]
麻布中合格
Spec.TOMAS 自由が丘校
他の合格校
・栄光学園中 ・東邦大付東邦中 ・世田谷学園中 ・栄東中(東大)
Profile
小4から集団塾で受験勉強を始め、小5でTOMASとSpec.TOMASで理科と国語を受講。将来の夢はパイロットになって世界中を飛び回ること。
苦手だった国語を克服し、
麻布中に特化した対策で合格
受験勉強を始めたのは小4のころ。お母様から麻布中を勧められ見学に行くと、「東京にこんなに広い学校があるんだ」と一目で気に入った。
TOMASに入会したのは小5の9月。苦手な理科を対策することが目的だった。「TOMASはわからないことがあると、すぐに聞けるのがいい」。12月になると、もっと苦手だった国語を対策するため、最難関中学受験専門個別指導のスペックTOMASにも入会した。「2つ通うことで先生方のサポートも2倍になり、とても心強かったです。また2カ所の自習室を使える点もよかったです。家にいるとつい口を出したくなるので」と話すお母様。一方のご本人も、「家にいるとサボってしまうので、自習室が使えて本当によかったです。一度、母が寝ているときにYouTubeを見ていることがバレて、めちゃくちゃ怒られました(笑)」と振り返る。
早くから志望校が決まっていたこともあり、入会当初から麻布中に特化したカリキュラムを進めていた。小6の9月に過去問を解いてみると、意外な結果が出たと言う。
「苦手だと思っていた理科が合格者平均点を超えていました。また、国語も論理的な読み方が身についており、確実に成長を感じました。TOMASで1年間対策した成果が出たのだと思います」。苦手科目を克服してからの成績は、その後も右肩上がり。入試当日は「自分は天才だ」と言い聞かせ、自信を持って試験に臨んだ。
約3年間の受験勉強を終えた今の気持ちを聞くと、「サボっても最後までフォローしてくれた母に感謝しています」と一言。成長した姿に、お母様は自然と頬を緩めていた。
あきらめたらそこで試合終了
これから受験をするみなさんに伝えたいことがあります。それは、最後の最後まで学力は伸び続けるので、模試の結果が悪くても過去問の点数がとれなくても、あきらめないでほしいということです。僕が11月に受けた学校別模試では、麻布と栄光の合格可能性は40%と30%でした。過去問も思うように点数がとれないことが多く、落ち込みました。でも、僕は合格したいという気持ちをもち続け勉強しました。みなさんも最後まであきらめずに頑張ってください。
担当講師に聞いた指導のポイント
藤田和宏先生
●担当教科:国語
Profile
最難関中の入試問題を題材に、場当たり的な解き方ではなくさまざまな問題に通じる「文章の読み取り方」を指導。スペックTOMASでは、御三家中をはじめとする最難関中に合格者を多数輩出している。
〇指導開始時の課題や志望校への適性はいかがでしたか?
国語という教科の特質を理解していないことが課題でした。文章を読むのにも問題を解くのにもすべてにおいて感覚的で、文章を読み取ることの意味や、文章や問題文にマーキングすることの意味を理解していませんでした。そのため、文章を読み取れた時と読み取れなかった時では、国語の成績に波がありました。ただ、入塾までにやってきた勉強の中で学習習慣が身についており、漢字や語彙などの知識もある程度身についていました。また、もともと読書好きだったため、特に物語においては、文章を理解する上で必要な背景知識も比較的備わっていました。知識欲もあり、自分の興味・関心の高いことに関してはとことん追求するような生徒でした。
〇志望校の入試傾向の特徴と、その対策として注力して行ったことは何でしたか?
麻布中の国語は、学校教育理念の下、幅広い人間理解とともに、豊かな感性や論理的思考力を育てることを目標としています。それは入試問題にも大きく反映されており、入試問題で扱われる文章では、自分や他者を客観的に捉える視点、アイデンティティといったテーマを扱ったものが多く出題されています。それを踏まえて学校側が要求する問題の意図を汲み取りつつ対処していく必要があります。また、問題は非常によく練られており、各設問に関連性を持たせているため、問題を解きながら文章の全体像や学校の出題意図が見えてくるのも特徴的です。したがって、それらを踏まえ、麻布中の入試問題を使って出題傾向を徹底的に授業で解説していきました。また、例年物語1題の出題であるので、様々なテーマの物語を扱いながら、登場人物の心情を追体験する機会や作品のテーマを意識した読解演習も徹底させていきました。その中で、記述での得点の取り方についても基本的な考え方を反復して指導していきました。
〇先生が感じている「個別指導のよさ」は何ですか?
個別指導のよさは、生徒一人ひとりをしっかりと見て指導ができることです。生徒一人ひとりを見るとは、答えだけを追求するのではなく、その生徒の思考や性格を踏まえてその子に適した指導ができるということです。また生徒の疑問に対して本人が納得するまで解説することもできるため、より深く生徒の理解を促すこともできます。特に国語においては、生徒が文章をどのように見ているのか、問題をどのように考えているのかを確認することができます。国語において大切なのは、答えという結論よりも、そこに至るまでの読み取り方や問題の考え方などのプロセスです。そのプロセスを正しい方向に導くことができるのは、個別指導だけだと思います。