巣鴨中学校・高等学校

※この記事はTOMAS主催 巣鴨中学校・高等学校 学校見学説明会(2025年9月10日(水)開催)での講演内容をもとに作成しています。

生徒各々の可能性の発見と育成

伝統ある男子進学校にして、先駆的な国際教育の取り組みを行う、巣鴨中学校・高等学校(東京都豊島区・男子)。「努力主義」が注目されがちですが、生徒各々の可能性や夢・目標を見つけること、その実現を多面的に応援する学校の姿勢の表れでしょう。入試では、2/1午後の算数選抜は特に人気です。最難関校との併願が多く、一見合格するのは難しいイメージですが、午前入試の各校からのアクセスの良さ、1教科という負担の少なさ、算数が好きな児童がワクワクする問題は魅力的です。昨年度の実質倍率は2.2倍、合格ラインは7割だったので、過去問で7割前後取れるようなら、挑戦する価値は十分にあります。

校長挨拶 校長・堀内不二夫先生

6年生は、1月入試もあるから、あと3か月。焦ってくるが、そういう時ほど手を使って勉強する。頭の回転のほうが速く、手は追いつかない。頭が勉強するのだが、勉強は手と耳と口、感覚器官を使って頭に叩き込む。手を使うのが一番頭の整理になる。ノートを用意して、覚えなくてはならないこと、できていないこと、大事だと思ったことを丁寧に書く。努力を可視化できるのがノート。試験場に持っていけば自信になる。
あと3か月。3か月くらいは頑張れる。努力は自分にしかできない。決めた時間まで全力で努力したうえで、さらに「集中した10分」を足す。算数1題、漢字の書き取りはどれだけできるか。努力は分解できる。コツコツ積み上げると大きな塊になる。誰でもできることを誰にもできないレベルまで徹底する。「塵も積もれば山となる」「積小為大(せきしょういだい)」。日々の努力、手を使う。結局これが合格の近道。
「今女画(いまなんじかぎれり)」(孔子の言葉。自分で自分の限界を決めてはならないということ)。もう駄目だと思ったその先に、成功、栄冠はある。成功、栄冠は、自分から歩いていった先に必ずあるもの。若者の将来は間違いなく前途洋々。小さくとも、自分の船で漕ぎ出すこと。その勇気と力を中高6年間でつける。対岸に着くのは漕ぎ出した者のみ。世界で活躍する気概を。
3か月先の中学入試や中高、大学は本当の目標ではない。10年後、社会に出てからの50年間、そこで何をするか。それが目標であるはず。中高6年は仲間と一緒にその土台の力をつける時間。巣鴨には切磋琢磨する朋(とも)がいる。

学校生活と国際教育

学校生活

  • 中1からPC一人1台。画面共有や共同作業に利用。PCとの付き合い方を身につける
  • 中学クラス編成:中1・2は均等クラス×5。中3から高1まで数学選抜クラス×1。学期ごとに選抜。
  • 高校クラス編成:【高1】高入生が入り別クラス+1。【高2・3】文×2、理×4。英数国は習熟度別授業。高3選択授業19。

学習フォロー

  • 放課後ステップアップ講座、フォローアップ講座。夏期講習(高3・83講座など)。全講座無料。小テスト。
  • 勉強合宿(高3):3泊4日。希望制。10時間/日、集中した勉強を行う。塾に行く必要なし。

多彩なプログラム

  • 思考力研鑽講座/高大連携プログラム(東京医科大)/OB講演会/文化祭講演会 など。

部活動、学外活動…部活動日以外は、他のことに挑戦

  • 部活動:ソフトテニス部(個人戦・団体戦優勝)、囲碁将棋班(全国大会出場)など。練習は3回/週。兼部可。
  • 学外活動での活躍:化学地理オリンピック受賞、馬術競技優勝、ピアノコンクール受賞(巣鴨での様々な経験をピアノ表現に生かす)、化学グランプリ銀賞、NAMINORI甲子園優勝、書道 など。

修学旅行

【中学】京都奈良:ホームステイ、留学生と交流。【高校】日本各地:行先をクラスで決定。

国際教育

イートン校研修での知見から、巣鴨教諭陣が作り上げた先駆的プログラムの数々

  • イートン校研修(英首相20人輩出、王子2人も通った名門校でのサマースクール。コロナ等で休止中)
  • 巣鴨サマースクール(長野、6日、イートンのサマースクールを再現、優れた講師の薫陶を受ける)
  • 巣鴨ビヨンドボーダーズ:(スコットランド→ロンドン、2週間、イートン校の現役教諭等、世界的視野の獲得)
  • ダブルヒーリックスDH(医の道を志す者へ。オックスフォード大学病院医師)・DH(リベラルアーツ)参加校:市川・駒東・城北・四天王寺(医志)・広尾・南山女子・洗足・鷗友・豊島岡など。
  • その他の国際教育プログラム:イングリッシュシャワー(中1)/ボストン研修/オーストラリアウィンタースクール/ターム留学(高1の3学期、英加豪)/フレンドシップアグリーメント(海外進学、長期留学)など。

巣鴨に通うということは…
(海外留学や学外コンテストなど)最初の一人が出ると、後進が続く。一人ではできないことも仲間がいればできる。絶えず多方面で活躍する生徒がいる。友達と刺激し合い、切磋琢磨、支え合って成長する。よりよく生きる術を身につける。

入試について

2025年度結果

  • 合格点・倍率:各入試回とも、合格点は7割前後、倍率は2-3倍。
  • 出題内容:第ⅠⅡⅢ期で難度に差なし、4科合計点で判定、科目ごとの足きりなし。2025年度の実際の問題を本校事務室で販売。全教科、オーソドックスな問題。巣鴨は「努力したくなる学校」でありたい。入試も、塾・家庭などでの頑張りが点になる、「がんばってよかった」と感じる作問。
  • 複数回受験:ボーダー、繰上げ合格で優先。繰上げ連絡はつながるまで電話する。
  • 男子の字を見続けて120年。汚い字も頑張って読み解くので、細かいことを気にしすぎず、欄を埋めてほしい。

2026年度:試験内容・入試日程変更なし。学費変更を検討中。

  • 各教科、「時事問題」対策が必要な問題はあまり出ない(時事を口火に、基礎知識を問うことはある)。

【算数】

  • 出題順は易→難。大問1以外は式を書く欄あり。式も採点対象、部分点あり。要点をまとめる。答えが×でも8割くらい加点することも。逆に答えだけでは完答にならない。面倒くさがらずに書いて、頑張りを答案用紙に表現してほしい。
  • 算数選抜(60分100点満点):文章で答える問題(例年会話形式)有。算数選抜は「面白かった」という受験生が多い。

【国語】

  • 漢字1点×10問、トメ・ハネなど重視しない。「行間を読む」問題はなく、文章中に根拠がある、わかる出題。

【社会】

  • 地理・歴史各20、公民10の配点。巣鴨生は理系が多く、暗記が嫌いという生徒も多い。巣鴨の歴史は暗記<読み取り系。文章量多め。地図グラフ表読み取りあり。漢字指定でも、トメ・ハネなど重視しない。漢字指定でなければ、ひらがなでOK。用語の出題は教科書の太字(キーワード)が中心。

【理科】

  • 4分野均等配点。30分40問。知識問題の処理、計算速度・正確性。解答の書き方に注意(単位、四捨五入等)。