聖光学院中学校・高等学校

※この記事はTOMAS主催 聖光学院中学校・高等学校 学校見学説明会(2025年10月6日(月)開催)での講演内容をもとに作成しています。

「ぬくもりを伝える使徒となれ」

「2024年度東京大学合格者数100名」など、顕著な大学進学実績が注目される聖光学院中学校高等学校(神奈川県横浜市・男子)。一方で、カトリック的精神の教育による人格形成を建学の精神とし、工藤校長は生徒に「ぬくもりを伝える使徒となれ」とお話しされるそうです。説明会では、勉強以外の様々な取り組みについても、詳しくお話しくださいました。また、見学ツアーのガイドを在学生保護者ボランティアの皆さまが務めてくださり、家族ぐるみで密にかかわり、ともに生徒を育てる学校生活についても、生のお話を聞くことができました。

卒業生コメント(本校卒業、東京大学法学部3年、TOMAS横浜校学生講師)

学校で行く旅行が楽しかった。中2奈良京都、希望者だけだが、カナダやボストンの研修などもある。高2修学旅行では北海道一周。学年全体みんなで楽しく過ごせた思い出。勉強はもちろんやるが、みんな頑張っているので苦ではなかった。このホール(ポアトラホール)で21時まで自習でき、おなかがすいたら隣の学食で夕食も取れて、気分転換して勉強できる。先生との距離も近く、気軽に質問できた。この会で聖光の魅力を知っていただけたら嬉しい。

校長挨拶 校長・工藤誠一先生

聖光学院は創立68年、ものすごく伝統がある学校ではない。教育環境は大きく変化している。私学に行くと先取り学習だから、大学入試に有利。英語の授業数も公立より多い。さらに本校では無学年の数学講座があり、中1でもついてくる人がいる。その2人は中国籍。中国国内での受験より日本の方が楽だから、中国人は大勢日本の大学を受けに来る。今年の中1は、231名中16名が中国籍。本校では入試に通った生徒は皆、外国籍でも、不登校でも、多動、海外帯同の帰国時でも、受け止めて、受け入れる。不登校になってしまったら、待つしかない。2~3年かかるが長い目で見る。ただし、私学なので、教育方針が合わない場合はどうぞ辞めてくださいということはある。
日本人は英語を話せないというが、実はやり方が適切なら、誰でも話せるようになる。本校の中3は大体話せる。今の子どもたちが大人になったとき、国内にホワイトカラーの仕事があるか? 海外に出なければやっていけない。
だから今、日本は空前のインターナショナルスクールブーム。学費は300万/年。人気のハロウ安比校(英国ボーディングスクール日本校)は寮費含め年800万。親が行かせたいのは海外大か東大。日本と海外でも格差があるが、国内でも格差が拡大している。本校では、東大に6月まで行って9月から海外大進学や、高2の9月~渡英(奨学金)する人も。
本校生は皆優秀だが、官庁だとすぐに出世できず、起業する人も多い。では、本校をどういう方向に進めるか。

新しい教育の取り組み

  • 英語ディベート同好会(英語ディベート世界大会日本代表)・・・部だと兼部が難しいので、敢えて「同好会」。
  • ボランティアinタイ(中3・高1):バンコク・横浜YMCAの児童保護プロジェクト。山岳民族の子供たちの人身売買、商業的性的搾取から守る。田植えの手伝い、文化体験(民族模様の刺繡)、ホームステイなど。
  • ヴェトナム研修(中3・高1、5日間):パイロットケースで11月に始動。これから経済発展する国を見聞する。
  • 他の短期留学語学研修もあり。

「情報・探究・統計」の授業

  • 中3レゴブロック/株式会社タミヤとの連携授業/高1Pythonによるプログラミング入門
  • Chromebook1人1台。アドビのシステムを割安に使える。

AI時代に必要な「学び方・思考法」を学ぶ授業(2026年入学生から)

  • Computational Thinking(計算論的思考)の実践。文系理系にかかわらず、こういった思考が必要。リベラルアーツの勉強を中高で。通常カリキュラムを超えて学べる優秀な生徒だから可能。
  • 「中高生からのPythonプログラミング」「中高生からのデータサイエンス」…担当教員(数学)の著書。「情報Ⅱ」含。

海外研修の様子

  • バンクーバー研修(中3):語学というより、現地の同世代との交流。
  • ニュージーランド研修(中3):現地校授業。
  • メリーランド研修(高1):神奈川県がメリーランド州と姉妹都市。州立大学サマーコースに。
  • パース研修(高1)
    →各々希望参加30名程度。パース15名程度。
  • 聖光スタディキャンプ(中3・高2)×洗足:英語授業、発表。
    →男子校×女子校の交流。洗足とは仲良し。スピーディで阿吽の呼吸でコラボできる学校。
    →男子の場合は、立場(リーダー)の経験など、別学の方が良いことも多い。写真の撮り方、お風呂やトイレ時間が違う。

スクールイベントの紹介

  • 斑尾高原キャンプ(中1・2、高1):3泊4日。キャンプ技術の習得、自立心養成。
  • 長崎研修旅行(中1)・・・カトリック校の教育方針に合致。天主堂、ハウステンボス、平戸、太宰府天満宮など。
  • 選択芸術講座(中2):フルート、リコーダー、ヴァイオリン、ギター、木工、演劇などから選択。非認知能力涵養。
  • 古都研修旅行(中2):奈良、京都3泊4日。
  • 選択社会科演習(中3):小笠原(抽選)、つくば、お遍路、青森・函館、などから選択。3~7日のフィールドワーク。
  • スキー教室(中3):4泊5日、志賀高原。
  • 家庭科移動教室(高1):3泊4日。単位となる。。
  • 北海道修学旅行(高2):1期生から変えていない。他校の「生徒が相談して行先を決める」のは、インバウンド急増でバスや旅館が空かず、むずかしくなるかも?
  • 聖光祭:(開成などは運動会がメイン、本校は文化祭がメイン、おしゃれな学校、ずっと外国人の校長)。4月末実施。地理歴史巡検部、交通研究部などが活躍。
  • 体育祭:青黄緑白赤に分かれる。
  • 第九演奏会(4年に1度)
  • 聖光塾:体験を通して教養を高める講座。
  • ジョブシャドウイング(×洗足):「仕事をしている人を見る」ことに重きを置いたキャリア教育プログラム。

学校施設:

  • ザビエルセンター(宿泊研修棟、自習室):お盆と年末以外開室。塾なしで大学に行ける。鉄緑会に行く生徒もいるが、徐々にやめていく場合が多い。授業料は決して安くないが、教員の人件費。その分、校内でいろいろやる。神奈川は東京に比べて学校補助金が少ないが、東京と遜色ない人件費を出さないとよい教員は来ない。
  • 食堂:中1-高3誰でも使える。「早弁」はなく、休み時間いつでも食べてよい。男子は食べたらすぐ遊びに行く。
  • その他:見通せる職員室、理科実験室(サイエンスに力を入れる)、小講堂、聖堂など

ときめきの6年間

「どういう子に入ってほしい」はないが、生徒には、「先駆けて時代の扉を開ける青年、これから来る人のために扉を開けている人」「ぬくもりを伝える使徒になれ」と言っている。時代が変わっても、誰もが皆、神様から手紙(使命)をもらっている。子どもたちがそれをいつ開けるかわからない。本校でのさまざまな経験・体験・学びが、すぐにどうこうはならないが、自分の脳裏に刻印され、それが生かされる時が来る。

2026年度中学入試

生徒募集要項

  • 出願資格:2026年3月に小学校を卒業する男子で、本校において高等学校まで継続して勉学し、さらに上級学校への進学を希望する、原則として自宅通学の可能な児童。
  • 4科合計点で合否決定。科目ごとの足きり点なし。
  • 集合8:00(着席)。解散12:45(目安)。7:20頃から入場開始。
  • 車、タクシーでの送迎禁止。保健室受験可能。主要路線の電車遅延は学校でも把握するので連絡不要。おにぎり、バナナ、チョコなど飲食可。食堂で飲食提供可。
  • 入退場:【第1回】受験番号順の席順。120名ずつ退場、最初と最後のグループで20分ほど時差あり。
    【第2回】:来た順の着席(欠席が相当数いるため)→受験番号順の解散。
  • 受験票印刷:A4普通紙(厚紙NG)。忘れても学校で対応。
  • 発表:試験翌日9:00ネット発表のみ。2/11の合格者登校日に、記念写真を撮れるコーナーを用意。
  • 繰り上げ合格:辞退者が多い場合。第1回、第2回各々から成績上位者を選出、電話連絡。
  • 入学手続き:ネット完結。発表同日。辞退の場合は電話連絡を。
  • 合格後の予定:2/11(水・祝)13:00~入学予定者登校日(本人採寸あり)。3/7(土)保護者説明会。4/5(日)入学式。
  • 保護者後援会費:10万円×3口以上納入をお願い。

入試状況

  • 倍率と合格最低点:【第1回】3.4倍。332点。【第2回】6.2倍。334点。
    →合格最低点:例年66-70%。合格者平均点:73-74%、受験者平均点:60-65%程度。
  • 問題傾向:変化なし。粘り強く頑張ることのできる小学生が「勉強してよかった」と思える出題。読解力、情報処理能力、スピード、効率。過去問対策を。
  • 追試:2/12(木)(神奈川県私立中高協会)。2/5(木)15:00までに本校に連絡。