サレジオ学院中学校・高等学校2026

※この記事はTOMAS主催 サレジオ学院中学校・高等学校 学校説明会 (2026年7月13日(月)開催)での講演内容をもとに作成しています。

社会のために働ける「25歳の男づくり」

サレジオ会創立者ドン・ボスコの精神に基づき、アシステンツァ(ともにある教育)で社会のために働ける「25歳の男づくり」を行う、サレジオ学院中学校・高等学校(神奈川県横浜市・男子)。学年末には「サレジオ学院のルーブリック」をもとに、学力だけでない自分の成長を振り返るなど、ベースとなる人間力や価値観の養成を大切にしています。
中高一貫進学校らしい先取り教育ですが、1学年180名程度と小規模で生徒と教員の距離が近く、理解度をこまめに把握、必要なサポートが実施されます。学力はもちろん、人間的な成長も期待するご家庭からの支持の厚い学校です。以下、TOMAS主催学校見学説明会の内容をお伝えします。

学校長挨拶:サレジオ会司祭・校長 鳥越政晴先生

私学には各々の「建学の精神」があり、学校の雰囲気には、各々の特徴がある。本校はミッションスクール。「建学の精神」は抽象的なので、それを知って、小学生が「ぜひサレジオに行きたい」と思うようなことはないし、パンフレットを見ても、学校教育にどのように反映しているかはわからない。やはり学校に来て、生徒の様子を見るのが良い。来校しやすいのは学園祭だが、学園祭は日常性が一切ない、2日間だけの非日常の「お祭り」。363日の日常は、地味な生活、授業、部活、帰ったら宿題。そんな何気ない日常で、生徒たちがどのように立ち居振る舞いしているか。そこに、「建学の精神」などがしみ込んでいる、滲み出ている。そのサレジオ生を見て、どう思うか。
 中学入試は、ご家庭のため、どんな学校がご家庭の教育方針に合っているかを軸に選ぶ。どこの中学に行くかということよりも、数年の中学入試準備の間で、どれだけ子どもが成長したか、ご家庭の絆がどれだけ深まったか、大変だったけど頑張れた、というプロセスが大事。そのプロセスの多くが家庭での時間であるはず。1月31日の夕食時に、いろいろあったけど頑張れた、という話ができれば大成功。中学入試はゴールではなくてプロセス。
 ドン・ボスコは、「子どもたちに伝わって初めて愛」だと言う。一旦、子どもにしてあげたことを置いて、親の愛が伝わっているかを考える。親子喧嘩をAIに相談して大ごとになった事件。実際、親子のことを人に相談するのはハードルが高いが、AIの返答をそのまま実行する影響を思い描けなかったか。単なるテクノロジーであるAIにはできないこと、親子の間でしかできないことがある。伝わって愛。「親子の絆とは」、「人間とは」、という文系的、哲学的問いを投げられている。
 学校教育の中でAIの有用性だけを伝えるのでは半分だけで、残りの半分、「親子の絆とは」、「人間とは」という部分を伝えることこそ、学校の使命。テクノロジー、リテラシーは大事だが、「一人の大人として、周りの人からリスペクトされる、周りの人をリスペクトする人間性を持てるか」が大事。
こちらの url より、鳥越先生ご出演のラジオ(子育てについてのアドバイス)が聴けます。
https://s-goodidea.jp/2026/06/?post_type=radio

25歳の男づくり

学校概要

・1960年創立、1975年川崎に移転、中高一貫教育開始、1995年横浜市都筑区に移転。今の中1は67期生(186名)。
・最寄り駅:横浜市営地下鉄グリーンライン北山田駅…生徒居住地域内訳(横浜60%、川崎21%、東京11%(1083名))

サレジオ会とドン・ボスコ

・1859年ドン・ボスコ(イタリア)によって結成されたカトリック修道会(全世界130以上の国で活動中)。サレジオ修道会(男子・サレジオ学院、サレジオ高専など)、サレジアンシスターズ(女子・サレジアン国際など)。
・青少年の父・ドン・ボスコ:子どもたちが愛されていると感じられるように関わることを唱え、実践→「アシステンツァ(ともにある教育)」教員はいつも生徒のそばで見守り愛情を注ぐ。過保護、何でもやってあげる、ではない。

時間には3種類ある

・小学生は、ほとんど「今」を生きているが、「未来」のために今を使う必要がある。小学生には「過去を生きる時間」はあまりない。
・今を生きる時間/未来を生きる時間/過去を生きる時間

今を生きる時間

アシステンツァ(共にいる教育)

生徒たちの「今を生きる時間」を「一緒にいて見守る」先生。共に生き、愛情を注ぐ。

クラス分け

中1-高1 4クラス×45名(担任、副担任、中1と中2は+1)特別クラスはなく、毎年クラス替え。
高2・3 6クラス(文系3・理系3…うち1クラス難関国立志望)
担任はほぼ6年持ち上がりでアシステンツァを実践。専任率86%、OB多い、女性の先生も増えている。

学校行事

中1・2は楽しい行事が多い。生徒主体だが、先生もアシステンツァ。
中1:オリエンテーション・キャンプ(4月、入学翌日 2泊3日。友達作り、共通の話題)、野尻湖林間学校(クラス毎)
中2:クリスマスパジェント(12月)、スキー教室(1月)
・体育祭(6月):中1の時のクラスで6年間所属する団の色(4色)を決定。高2が主導。体育祭の時だけ髪をスプレーで染めてよい。
・サレジオ祭(9月):中学はクラス企画も実施。予約不要。高2が主導。

部活動

・自由参加だが、中学生は特に参加率が高い。中学は、部活動平日3日まで、試験1週間前は活動禁止。完全下校18時。
・兼部は可能な部活もある(運動部×文化部など)。

施設

・東京ドームくらいの広大な敷地、テニスコート12面、体育館、グラウンド武道場、卓球場、中庭などで、のびのび活動。
・2026年9月、理科実験室が「サレジオラボ(仮称)」に生まれ変わる。
・学内コンビニ(ヤマザキショップ、制服も販売)あり。
・食堂あり。定食@550など。

未来を生きる時間

25歳の男づくり
・25歳になったときに、神様から与えられた「特別な使命」を自覚し、社会のために働ける人間を育てる。
・中高一貫校のデメリット:高校受験がなく、「中だるみ」しがち。

中1・2:25歳のベースづくり

楽しい時間、人間関係の構築
・先取り教育:中3から高校数学、高3は主に演習。
・徹底補習:宿題チェック、追試・補習。
・生活記録:中学3年間、学習時間を記録。
→中3終了時、過半数が英検®2級以上取得(64期生)。英検®は「中だるみ」を防ぐ良いツール。
・サレジオ学院のルーブリック:8の価値観と11のスキルの成長を5レベルで可視化。学年末にレベルチェック。
・宗教の時間(中1週2、中2・3週1):価値観教育。宗教の押し付けはないが、キリスト教の考えを使った教育。
神父による「朝のはなし」(週3回放送)/全校ミサ(感謝祭、慰霊祭、ドン・ボスコ祭)
…宗教のある学校では、「きれいごとが言える」のがよいところ。中高の間はしっかりと「優しさ」を育みたい。
・高校総合探究CS(クリスチャン・スピリット):様々な人々の立場から社会の問題を考える。
・高校総合探究「論文8000」:スキル教育。自らの選んだテーマで論文執筆。

中3・高1:25歳のビジョンづくり

ここでぐっと成長する。将来に向けたビジョン
・25歳のOB講演会
中3しごと講演会
高1進路ガイダンス(2泊3日)50名のOB(大学3年以上)が参加、じっくり進路相談。→高2文理選択
中3イタリア研修旅行・・・世界を見てみる→将来につながる。ローマの姉妹校訪問。

高2・3:25歳のレールづくり

ビジョンの実現に向けて。
・大学進学実績(2025年度卒業生180名)現役進学131(国公立57、早慶上+私大医43、私大31)、進学準備49。

過去を生きる時間

・25歳の集い/50歳の集い:戻ってこられる場所。「今」を一生懸命に生きたから、「過去を生きる時間」が生まれる。
・サビオ館(自習室)のOBチューター(卒業生の東大生)として後輩指導。
・OB進路相談会へのOBとしての参加。

入試について

・2026年度は一般入試A2/1(2.2倍)、B2/4(3.2倍)、帰国生入試1/10(2.3倍)。一般入試日程は変えない。
・A・Bの傾向、形式は一緒。両方受験の優遇なし。足切り点なし。4教科総合点で合否判定。
・【入試変更点】:帰国生入試に英語入試を追加(英語50分100点、算数50分100点、面接)英語レベルはCFERのB1-B2。帰国生・英語入試の入学生のみ対象の英語の取り出し授業(週2コマ)を設置。

FAQ

・始業時間:8:35朝礼開始だが、8:15登校推奨(登校後、体操着に着替えて終日過ごす)。
・スマホ:持ち込みOK(朝礼で貴重品とともに回収、終礼で返却)。
・お昼ごはん:弁当持参が多いが、中1から食堂利用可(日替わり定食2種、麺類、カレーなど)。校内コンビニ(11:30-18:20営業)も利用可。

学校イベント

・サレジオ祭:9/19・20(土日 終了)
・中学入試説明会(小6対象):10/31(土 後日映像配信予定)
・中学入試報告会(新小6対象):3/14(日)

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