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海城中学高等学校2026
※この記事はTOMAS主催 海城中学高等学校 学校説明会(2026年7月6日(月)開催)での講演内容をもとに作成しています。
「海城知」を備えた、「新しい紳士」を育む
2023年に大迫弘和先生が校長に就任。時代が求める「新しい学力」「新しい人間力」=「海城知」を備えた「新しい紳士」を育む、海城中学高等学校(東京都新宿区・男子)。2021年には理科実験室9室などを備えたScience Centerが竣工し、学習環境がますます充実しました。
海城では、「学校説明会」をHP上での学校説明動画に代えており、受験生の来校チャンスは「オープンキャンパス 」と「海城祭」に限られます。そのような中、TOMAS会員と他塾会員に向けて、特別に開催頂いた来校での説明会の内容をご紹介します。
挨拶:校長 大迫弘和先生
自己紹介
専門は帰国子女、IB(国際バカロレア)教育。海城をIBスクールにすることはないが、IBの全人的成長を重視する国際標準カリキュラムは、海城の教育と親和性が高く、自分の知識・経験が海城の教育に生きることを確信し、校長として着任。詩人としても活動。
海城教育のキーワード
・「新しい紳士」:創立者(古賀喜三郎)と英国海軍士官との出会い。時代によって「新しい紳士」の要件は変わる。
・「海城知」:海城が涵養してきた「新しい学力」「新しい人間力」を統合した、海城でしか身につけることのできない人間力。感受性、人としての優しさ、他者を思いやる心、平和を願う心・・・。
・「表現する学校」:海城知を獲得するために、「表現する学校」の「表現する人」になろう、と生徒に話す。海城の先生は、それぞれの優れた専門性を持つ「表現者」。自己表現の一つとして、1時間1時間、真剣に授業に立ち向かう。
・説明会では、詩人でもある校長・大迫先生が、海城を「熱望」する受験生を思って作った詩を朗読くださいました。
詩『熱望』掲載ページはこちら
■『熱望』
(https://www.kaijo.ed.jp/poems/40576)
教育の特徴
中高一貫教育
・6年をⅠ・Ⅱ・Ⅲ期と分ける。特にⅠ期が大事。大きな環境変化、12歳ギャップ。学校生活(授業、学校行事、部活…)を存分に楽しみつつ、海城での生活・学習習慣を身につけることが最優先。学習内容定着は、家庭学習時間の確保が必要。
・Ⅰ期は競争的な学びから内発的動機による学びへのシフトチェンジの時期。
・内発的動機=学び続けるエンジンを持つには、学びに没頭する経験を積む、学ぶことの楽しさや喜びを知ること。
学びに没頭できる様々な仕掛け
・Science Center:工事現場の見学会、旧校舎の解体の見学会が大盛況、トイレの配管が丸見え…誰かに「刺さる」。
・KSプロジェクト(特別講座):教科、学年の枠にとらわれず、興味、関心を深掘り・尖らせる講座。
→KAIJO DESIGN TEAM(海城グッズ作成、音楽室のリノベーション)/英字新聞を作ろう/俳句甲子園への道/ディベート甲子園など
・海城学術顧問:学外の著名人(内田樹、小和田恆、加藤登紀子、中村桂子、平田オリザ・・・)8名が継続的に関わる。
・「つなぐ」をキーワードにした新5号館、来春完成予定。
学校沿革
・1891年海軍予備学校として設立。創立者・古賀喜三郎(佐賀藩士、海軍少佐、海軍兵学校教官)。創立135年の進学校。
・建学の精神:国家社会に有為な人材=海城知=「新しい学力」+「新しい人間力」
新しい学力:課題設定・解決能力
●社会科総合学習
・中1-3:社会週4時間中2時間、教科書類は使わず、毎学期レポート提出。
・中1(原稿用紙4-5枚)→中3の1・2学期卒業論文(30-50枚)、卒論最終報告、社会科卒業論文発表会(優秀者)。
・卒論は「取材」必須(テーマに精通した専門家にアポイントメントをとり、インタビュー)…取材が生む独自性・説得力。
・中1電話のかけかた、高1へのインタビュー、中2大久保フィールドワークなどを通じて、論文作成のノウハウを習得、思考力・判断力・表現力(高次認知能力)の涵養。
●理科実験観察・・・Science Centerに実験室9つ。高3秋まで実験。
・中1、高3化学の実験はクラスを2分割にして丁寧(安全、専門性)に。
・中1生物「ブタの眼球」解剖:一人1個、水晶体を取り出す解剖など。
新しい人間力
学びに向かう力、人間力(非認知能力)=対話的なコミュニケーション能力・コラボレーション能力。
・プロジェクトアドベンチャー(PA。中1・2):グループで課題を解決しながら、人間関係を構築する力とは何かを学ぶ。
・ドラマエデュケーション(DE。中1~3):演劇的手法を用いて人間関係を構築する力、創造性を涵養。
グローバル教育
・2011年、高校募集停止と同時に、帰国生募集(30名)開始。
・海外研修(希望制):中3アメリカ研修、高1・2イギリス研修(ホームステイ14日、30名、選考あり)、高1・2カナダ短期留学(5名)、モンゴルスタディツアー(隔年、中3or高1)、海城越境プログラム(民間、教師の引率なし)
ICT・情報教育
・2015・2016年全教室ICTインフラ整備。ICT教育部、情報システム管理室、ICT支援員4名常駐。
・全学年一人一台MacBook air所持。
多彩な進学先
・現役進学率約65-70%(卒業生313名)。
・東京大学推薦入試:過去11回中10回エントリー、すべて合格者輩出。累積合格者12名は全国8位。
・国公立大学医学部55名(現役34名)。
・海外大学:2024年4月海外大学進学相談室開設(週2)、海外大学進学交流会(6-7月頃)。
海城生の一日
旺盛な好奇心を物差しにして行動する、面白がることが上手な生徒たち
・8:00登校(推奨)…80%新大久保利用。通学時間平均50-60分。自転車通学可、スマホ届け出制(校内使用不可)。
・8:20HR…40-42名×8クラス:学校全体で約2000名。学年主任・担任は原則6年間持ち上がり。クラス替え高1まで毎年、高2で文理別文3:理5、高2・3は担任・クラス替えなし。
共生教育:習熟度・進学先別クラス・コースは設けない。帰国生も同じクラス。お互いの良いところを持ち寄って高めあう(レベル分けの必要がない)。
Ⅰ期:学習習慣の確立/Ⅱ期:基礎学力の確立/Ⅲ期:大学受験に対応した学力
・8:40~授業…週50分×34コマ(午前3コマ、午後3コマ、土曜4コマ)。「新しい学力」には既存の学力、基礎知識の定着は必須。中1・2は授業中心とした学習サイクルの確立が最優先。フォローアップ講座はあるが、つまずきサインを見逃さず、チームで見守る(小テスト、課題、補習)。質問しやすい雰囲気、積極的にアドバイス。
…英語は、中1・2は特に4技能を駆使しながら英語を楽しむことに主眼。新しい教科との出会いを楽しみに。
・11:30昼休み(40分)…お弁当推奨、カフェテリア利用可(200席・中1~)、売店(学用品)、図書館(6万5千冊)。
【実技科目】
・芸術科目(書道・美術・音楽)、技術家庭などにも力を入れる。
・体育(東京ドーム1.6倍の敷地にプール、弓道場、体育館、グラウンドなど充実)
…水泳(中1・25m泳ぎ切ることが目標。夏休み前に水泳講習あり)。武道(中1・1学期は両方やり、2学期に剣道/柔道選択。高1まで週1(初段を取る生徒多数))。
クラブ活動
・中90%、高70%参加。兼部可。
・週3~4日程度の活動、最終下校時刻は中17時、高18時。部活と家庭学習の両立。
講習
・学期中講習(80分×6コマ…有料@400円/コマ)。中12学期から。
・夏期講習…中1-高1:1週間、高2:2週間、高3:お盆休み以外すべて。150講座以上。指名講習、英語アドバンス(海外進学)、教養講座あり。
学校行事
・海城祭:2日間2万人来校。中1・2はクラスで出し物。
・体育祭:中学体育祭(縦割りチーム)、高校スポーツ大会(クラス対抗)。
・修学旅行:中3:広島、京都、奈良、高2:沖縄(入念な事前学習、テーマ制、振り返り)。
入学試験
・一般入試日程は、毎年2/1・2/3で4科目。出願は両日程とも1/10-1/25(第2回も、2月1日結果を見ての出願不可)。
・提出書類の通知表コピー(小6の1・2学期)は、学校の先生に用意してもらうことはなく、普通にコピーするだけでよい。合否判定にはかかわらず、クラス編成の参考とする。
・繰り上げ合格:出す場合は、各入試の欠員を各入試の受験者の中から繰り上げる。
・足切り点:教科ごとに設定あり、非公表(足切り点が1つでもあると合格点に達しないくらいの点数)。
・複数回受験特典なし。2回とも同傾向・同難度。
・得点率6割~6割5分くらいが合格の目安。
学校イベント
学校主催の説明会なし(HPにて、動画公開。「入試問題のポイント」は必見!)
・海城祭(済。一般公開・予約不要):例年9月
・ミニ・オープンキャンパス:10/10(土)、11/7(土)