【イベントレポート】
メディックTOMAS主催 医学部入試分析報告会
~私立大編~

【イベントレポート】<br>メディックTOMAS主催 医学部入試分析報告会<br>~私立大編~

2/17(日)市ヶ谷にて、19年度医学部入試の分析報告会を開催。私立大医学部の分析や、現役医学部生インタビューをお届けしました。

1部:2019年度私立医学部の入試動向
TOMAS入試対策本部 大学受験医学部責任者 伊藤輝明


入試日程が過密に

今年はセンター試験の実施日が1月19日、20日と例年に比べ遅かったため、その後に行われる私立大医学部入試のスケジュールに影響が出ました(18年のセンター試験は13日、14日)。
例えば、昨年度の1月21日は「埼玉医科大」「川崎医科大」「近畿大」の3大学の日程が重複していましたが、今年は1月27日に先の3大学に加え「北里大」も同日程となりました。地域や学費が異なれば影響も限定的ですが、埼玉医科大と北里大は同じ関東なので両方受けたかった受験生は一つに絞ることになります。
また、2次試験との兼ね合いも今年は例年以上に難しくなりました。私立大医学部は2次試験があるため、2次試験に進めた場合と落ちた場合で受験先が変わる日が出てきます。
1次同士の重複や1次と2次の重複、あわせて3~4校被ると倍率も大きく変わってくるため、今年は多くの受験生が出願校の選択に悩んだことでしょう。
夏前にはほぼすべての医学部の試験日程が出そろうので、今のうちからコツコツと学校見学などに足を運び、志望校・併願校を検討していくことが必要です。


東京医科大の募集定員

東京医科大では一般入試で2017~18年度受験者から41名の追加合格が出ています。その影響で募集定員も例年の75名から34名に減少。非常に狭き門となりました。しかし、これを敬遠し志願者数や受験者数も大きく下がったと見られているので、最終的な倍率については次回のガイダンスでお伝えしたいと思います。


私大6大学 入試問題分析

慈恵会医科大、日本医科大、順天堂大、昭和大、日本大、杏林大の6大学について各科目の入試問題を入手し、メディックTOMASの講師陣が分析を行ったので、その結果を一部公開します。

全科目を通じて言えることは、難しい問題はほぼ出題されておらず、標準的なレベルの問題が中心であるということです。英語では「難」の問題は一つも出題されていません。


英語 パラメーター※★は大問数を表しています。


化学 パラメーター
化学も日大以外「難」の出題はありません。左の3大学は★の並びが全く同じですね。


数学 パラメーター
数学では「易」の★の数が多くなり、より基本的な内容の出題が多くなる傾向にあります。
(ガイダンスではこのほか、生物、物理の分析と、各科目の総評もお伝えしました)。

2部:現役医学部生インタビュー
東京医科歯科大医学部3年 片桐さん
日本医科大医学部2年 堀越さん 
昭和大医学部1年 野口さん
千葉大医学部2年 吉良さん

2部:現役医学部生インタビュー


Q.いつ頃から医学部受験を考えていましたか?

片桐さん片桐さん:
医学部に行きたいと真剣に考えるようになったのは高校生になってからです。ただし、中1の頃から「いずれ医学部進学を目指すようになるかも知れない」という意識はあったので、その時に後悔しないよう、学校の定期試験には毎回全力で取り組んでいました。
具体的には、中1から高3までずっと、学校の問題集の試験範囲分を3周するようにしていました。3周となるとそれなりに時間も必要なので、一か月前には着手していました。

堀越さん堀越さん:
医学部を考えたのは高2の終り頃だったと思います。私の場合中高一貫校にいたので、よくありがちな中だるみに陥っていました。中学の時はビリに近い順位だったと思います。このままではまずいと高1で塾に入り、そこからは必死に勉強。その結果、高2の終わりころには学内の順位も上位になり、医学部も視野に入れるようになりました。

野口さん:
高2まではあまり勉強に力を入れずに遊んでいました。高2の夏に信州大医学部のオープンキャンパスに参加し魅力を感じ、そこから徐々に勉強するようになりました。医学部自体は小3から意識していたのですが、勉強に取り掛かるのは遅めでした。

吉良さん:
高1でオープンキャンパスに参加し、ここに進学したいなと思うようになりました。学校指定の模試など早い段階からコツコツ受けて、結果はTOMASの先生にも見せながら、計画的に勉強を進めていました。


Q.勉強で気を付けていたことは?

片桐さん:
「多分大丈夫、いける気がする」という考えをもたないようにしていました。そのための管理方法として、問題集などを閉じた状態で、収録されている単元を細かくすべて書き出すという作業を行っていました。大抵何個か抜け漏れが出ます、それらはまだ身に着いていないと判断して、もう一度解くようにしていました。
また、学校で支給される問題集について「基本問題のみで発展問題はテストで出ないからやらなくて良いですよね?」という相談を受けることがあります。発展問題も受験勉強では必ず解くことになるので、私は定期テストの勉強の段階から発展問題も解くようにしていました。

堀越さん:
校内の順位で自分の得意不得意を判断していたので、ずっと英語が苦手科目だと思っていました。しかし、受験学年になり全国模試も受けるようになってみると、実は化学が苦手だったということが発覚。女子校ということもあり英語が得意な人が多く、校内順位は低くても全国的にみれば英語はそれなりに力があったみたいです(笑)。新たに発覚した苦手科目から逃げないために、私は学習時間を記録できるアプリを使用しました。数字で明確に事実を突きつけられるので、バランスよく勉強するのに役立ちました。

野口さん野口さん:
受験学年の一年間を、前期・後期・冬休み・センター前など、細かくわけて計画を立てて勉強を進めました。長期計画だけでなく、一週間単位でも日曜日までにやりたいこと決めていました。この時に気を付けたいのが「問題集を何ページこなす」などページを進めることにばかり意識が行くと、理解が不十分でもページを進めたくなってしまうこと。疑問を残したままページだけ進めても仕方がないので、計画を立てて勉強をされる方は気を付けてください。

吉良さん吉良さん:
何をいつまでにやるか、一週間でどこまで進めるかなど短期的な目標はしっかり決めるようにしていました。また結果をこまめに先生に報告することで、叱咤されたり学習計画を一緒に見直していただくということもしていました。また、親に模試の目標点を告げるのも効果的だと思います。夕食の際になんとなく「次の模試は●割以上取りたいな~」と言ったところ、母がしっかりとそれをメモしていて。模試結果が返って来た日にそのメモを取り出して「さあ、結果を聞こうか」と(笑)。結果を気にしてくれるのはありがたかったです。


Q.医学部入試で気を付けたい計算ミス。どのようにミスを減らしていきましたか?

片桐さん:
私は計算ミスが多かったですし、ミスを防ぐことも難しいと考えていました。そこで考え方をかえて、犯したミスを試験時間内にいかに気付いて修正する方法を検討。結論としては、
余白部分の使い方を工夫するようにしました。まとまった余白を見つけて、そこに整理して計算式を書くようにすることで、あとで見直しやすくなります。考えのプロセスを一部日本語でメモしておくのも有効です。このようにすることで、最短で見直せるようになり、試験時間内に取り返せるようになっていきました。

堀越さん:
センター試験では9割以上取らないといけないので小さなミスが命取りになります。ミスをなくすのは難しいので、発見する力をつけていこうと考えました。センター試験の過去問演習では、スピードがついてくると10~20分余るようになるのですが、すぐに答え合わせをせず、時間いっぱい見直すようにしました。すると見直しスキルが上がってくると言いますか、自分の癖なども分かってきてミスの発見精度が上がっていきます。

野口さん:
模試でのミスが多かったです。微積など計算量が多いので、頭の中で計算すると危険です。
字をきれいにして式を整理して書くようにしたところ、ミスも減っていきました。

吉良さん:
ミスをしたあと、何をどうミスしたのか、しっかりと自分の記憶にとどめて、同じミスを繰り返さないようにしようと心がけていました。しかし、日ごろから注意はしていたものの、入試本番で大きなミスをしてしまいました。杏林大学の試験で答えを2倍にしてしまい、大問を丸々一つ落としてしまったのです。模試ではなく入試本番での手痛いミスとなってしまいましたが、その反省を活かして千葉大の試験ではミスなく解答することができました。


Q.受験生たちにアドバイスをお願いします。

片桐さん:
合格する人は目標を立てるのが上手だなと感じます。夏の終わりまでに偏差値65!など大きな目標を漠然と立てて、達成できずに弱ってしまう生徒もいるのですが、大事なのはスモールステップで段階的な目標を立てること。65になるためには模試で何点取らないといけない、そのために八月前半はこれが出来るようにならないといけない、など細かくゴールを決めていくと成功に近づくと思います。
あとは、先生からいつまでに問題集を何周しましょうと指示が出たときに、なぜその指示が出たのか、それをやることで何ができるようになるのかを意識して勉強すると良いでしょう。

堀越さん:
集団授業の塾にいたので、医学部対策としては不要な内容もありました。自分の受けたい学校がどういう力を問うのか事前に知っていると無駄なく勉強を進められると思います。解けなくても良いので春のうちから問題を見てみると良いと思います。

野口さん:
難しい問題集で解けなかった分野は、レベルを落とした問題集に戻ってしっかりと補強することが大切です。また、解いた問題について解説できるかどうかを自分自身に問うようにしていました。解説できないということは理解が不十分なので、その時は基礎を見直しましょう。

吉良さん:
模試を上手に活用することです。点数や偏差値だけでなく単元・分野別の分析結果も載っていますし、志望校や併願校の現段階での順位などもあるので客観的に今の自分の状況や課題を把握できます。自分一人見て終わりではなく、TOMASの先生や親にも見せて、意見やアドバイスを貰うことも重要です。


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