【イベントレポート】
メディックTOMAS主催 医学部入試ガイダンス
親子で学ぶ 医学部入試最新情報 ~入試予想(国公立大・私立大)~

【イベントレポート】<br>メディックTOMAS主催 医学部入試ガイダンス<br>親子で学ぶ 医学部入試最新情報 ~入試予想(国公立大・私立大)~

入試まで残り2カ月ほどとなった11月末、
横浜ベイシェラトンホテル&タワーズにて年内最後の医学部入試ガイダンスが開催されました。

1部では、19年度入試予想や対策について、小論文・面接と筆記試験に分けて解説。2部では現役医学部生2名へのインタビューを実施。受験生当時の苦労や工夫、センター試験や面接などの具体的な対策について伺いました。

1部:入試予想
メディックTOMAS横浜校 鍋屋秀顕

今年度の医学部入試も一般入試まで残り2カ月、推薦入試は10月末から始まります。入試予想と題した本日のガイダンスでは、推薦入試でも実施される面接・小論文で聞かれるテーマと、一般入試の出題傾向の予想についてお話しします。


医学部入試の面接・小論文では表面的な意見は通用しない

医学部入試の面接試験では、最近の医療関連のトピックスで気になっていることは何か、またそれについて意見を聞かれることがあります。いくつか具体例を挙げてみていきましょう。

・本庶佑先生のノーベル生理学賞受賞についてどう思うか
どういう内容か、概要くらいは皆さん押さえていると思います。「がんの多い我が国にとって明るい話題だと思います」くらいのことは誰でも言えるでしょう。しかし、どういう研究をどのように、どれくらいの期間をかけて行ってきたのか、どういう苦難を乗り越えてきたのか、など詳細を知っておくことで、より深い意見を述べることができます。
もし、詳しく知らないのであれば正直に言うことも大切です。医師として誠実に患者と向き合う姿勢があるかも見られているので、知ったかぶりで済ませてはいけません。

・働き方改革についてどう思うか
個人の価値観でどうとでも語れてしまうこのようなテーマでは、言葉の本質や、議論が起こった背景をしっかりと把握しているかを見られます。
まず考えたいのが、なぜ働き方改革が行われているのか。
それは、
 ①生産年齢人口の減少が深刻化してきている。
 ②対策として65歳以上の方や、育児に時間を取られる女性に働いてほしい。
 ③彼らは週5日フルタイムは厳しいので、多様な働き方が必要。
以上が背景となっています。
ただの「感想」も背景を踏まえることで、論理的な説明へと変わります。
では、医師の働き方についてはどうでしょうか。
今の医師の労働時間を取り上げ、女性や高齢の医師が働き続けることが体力的に厳しいことを掘り下げても良いでしょう。あるいは、医師法19条の応召義務(診療に従事する医師は、診察治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない)を取り上げて、この19条が明治の文明開化の頃にドイツの法律を元に作られたため今の日本の現状にそぐわないことなどを挙げるなどすれば、より深い意見を述べることができるようになるでしょう。

・AI関連の質問
近年頻出のテーマとしてAI関連が挙げられます。技術的にどこまで可能になるか、AIがヒト並みの感情を備えた場合の倫理的な取り扱いなどは、周辺知識も含めて一通りおさえておいたほうが良いでしょう。ここでは詳細は割愛しますが、イミテーションゲーム、チューニングテストなどのワードで検索し、出てきた記事などに目を通してみてください。


圧迫面接をおそれない

ここでも重要なのは本質をとらえることです。
圧迫面接とは、そもそもなぜ行われるのでしょうか。もちろん意地悪をするためではありません。緊張したり、追い詰められた場合でも毅然とした態度で冷静な対応をとれるかどうか、「ストレス耐性」を見ているのです。自分の印象が悪かったから圧迫面接に!?などと考えずに落ち着いて対応することが重要です。


今年の入試問題はシンプルな内容になる?

医学部を志望する受験生にとって、今年一番のニュースは東京医科大の入試判定における不正でしょう。しかし、もう一つ忘れてはいけない重要なニュースがありました。それは、京都大・大阪大の出題ミスです。日本を代表する国立大学2校での相次ぐ出題ミスは業界に激震を与えました。この件を踏まえて19年度入試ではあまりひねった問題は出題されないのではないかと言われています。ともに物理での出題ミスでしたが、数学や化学など、理系科目全般において作問者は慎重にならざるを得ないでしょう。

ちなみに余談ですが、19年度入試より問題と解答例を各校に公開するよう文部科学省から指示(任意)が出ています。これに対し東京大は「問題の公開には応じるが、解答例を出すとそれが絶対的な解答例と捉えられる懸念があり、本校の意図に反する」とのことで解答例は公開しないことを表明しています。


問題がシンプルになれば合格しやすくなるわけではない

出題ミスの件を踏まえ、ひねった問題の出題を敬遠する大学が多いだろうと予想していますが、誤解してはいけないのが「問題がシンプル=合格しやすい」ではないということです。
メディックTOMAS横浜校には立地柄、昭和大を受験校の一つに挙げる生徒が少なくありません。ここは解きやすく典型的な問題が中心に出題されています。8割とるのもそこまでハードルは高くありません。
しかし、問題が解きやすい分、合格するには9割程度とらなければいけない状況になっています。解きやすい問題が出されれば、その分合格に必要な点数が上がるだけなので、油断は禁物です。ただし、難問奇問対策より、典型問題で確実に得点できるようにするなど対策に違いは出てきます。

2部:現役医学部生インタビュー
三浦T.A. 東京慈恵会医科大5年
香月T.A. 横浜市立大3年

左:三浦T.  右:香月T.A.左:三浦T.A. 右:香月T.A.


Q.受験生時代はどういうことを意識して勉強していましたか?

三浦:
長期的な視野で計画を立てていました。2月に入試があるので、年内に各科目を医学部受験レベルまで一通り完成させる、夏には苦手単元を克服する、などいつまでにどういう状態になっていれば良いかを考えて勉強を進めていました。

香月:
時間にこだわりました。問題演習の際にストップウォッチで時間を測り、解答後は各問題を解くのにかかった所要時間と解いた日付を記録します。2回目に解くときは前回より早く解けるように、ということを意識しました。
また、センター試験の過去問については、制限時間の8割以内に見直しまで終えるよう自分に課していました。


Q.苦手克服はどのように取り組みましたか?

三浦:
私は地理と国語が苦手で…。わからない問題に遭遇したときは、積極的に学校や塾の先生に質問してすぐに解決するようにしていました。悩む時間がもったいないので、物怖じせずに質問に行った方がよいと思います。

香月:
私の苦手科目は数学。一度解いて解説を読んだ段階で、どこがわからなかったのか解説文の脇に書き込むようにしていました。そうすることで、復習の際に重点的に強化すべきポイントがわかるので役立ちます。


Q.センター試験対策で工夫していたことはありますか?

香月T.A.香月:
横浜市立大はセンター試験で9割程度取らないといけないので、12月1日からはほとんどセンター試験対策に費やしました。1日で全科目解き、間違えた箇所の復習や不明点をノートにまとめる作業まで行っていました。
センター試験では問題冊子に答えを書いた後、どこかのタイミングでまとめてマークシートに答えを転記する必要があります。大問ごとか、全問解き終えてからか、一番効率的且つマークミスも防げるタイミングを演習時に検討しました。正解はないので自分に合ったタイミングをつかむことが大事です。また、本番では計算用紙やルーズリーフなどはないので、問題冊子の余白ですべてを完結させる練習もしておいたほうが良いでしょう。
英語のリスニング音声は1.5倍速で聞いていました。この速さに慣れておくと本番では非常にゆっくり話しているように聞こえるので、余裕をもって聴くことができました。


Q.面接や小論文対策はいつから、どのようなことをしましたか?

香月:
面接は塾で行われた模擬面接に参加しました。横浜市立大でよく聞かれることを聞いてもらったところ、本番でも同じ質問が出されたので助かりました。
横浜市立大の小論文は60分で1000字、課題文などはなく「育児休暇についてあなたの意見を述べなさい」などのシンプルな設問文に対して意見を述べるものが出題されます。そのテーマの現状や問題点を知らないと話を膨らませることが出来ません。私の場合はコツコツと隙間時間を活用して、医学知識や社会問題の知識を入れていたおかげで対応できました。書く訓練は浪人の春から1年間、週1回講座があったのでそこで鍛えていました。

三浦:
母が熱心にサポートしてくれました。新聞の医療系記事を切り抜いてノートにしてくれていたので、私はそれを時々参照することで対策としていました。特に新聞の社説などは識者の意見も論じられているのでとても参考になります。
小論文では知識のインプットに加えて、論理的な文章を書く能力も鍛えなければいけません。私は文章を書くことが苦手だったので問題集を一冊購入し、書いたらその都度先生に添削してもらっていました。文章が得意な友だちは直前期から対策を開始しても間に合っていました。


Q.私大医学部の受験ではどのような受験プランを立てましたか?

三浦T.A.三浦:
私は合格の可能性を重視して受験しました。確実に受かるところを2校、チャレンジ校をいくつか。もともとは国公立志望だったのでセンター利用もいくつか出しています。
受験校数が多かったので、1校あたりの過去問は3~5年分ほどしか解いていません。

香月:
国公立が第一志望でしたが、併願校については「納得して進学できるところ」という軸で私立医学部を選んで受験しました。センター利用含め3校受けています。


Q.いつ、どのようなことがきっかけで受験生として火が付きましたか?

三浦:
高2の3月までは部活メインの生活でした。高3に上がる前の春休み、東日本大震災で活躍した医師の講演を聞く機会があり、内容に感銘を受けました。これがきっかけで本格的に医学部をめざすことを決意し、そこから火が付きました。

香月:
浪人が決まった時ですね。この一年で絶対医大生になろう!と決意しました。浪人が決まる前では、横浜市立大のオープンキャンパスに行ったときでしょうか。そこで現役医大生と話す機会があり、自分もこの先輩のようにここで学びたいと思ったことを覚えています。


Q.受験勉強を続ける中で、気持ちが折れそうになったときには、どのように乗り越えましたか?

香月:
受験が終わったときに後悔するのは嫌だ、と自分を奮い立たせて乗り切っていました。

三浦:
私の場合、医学部をめざしていた友人たちの存在が大きかったです。できなかった問題を教え合って学力の相互アップを図ったり、「私は解けなかったのに友だちは解けた」という悔しさをモチベーションに変えたりして机に向かっていました。


Q.T.A.として日々生徒たちを指導する中で、伸びる生徒に共通する特徴などがあれば教えてください。

三浦:
丸暗記で済ませようとせずに、原理原則なども含めて理解している生徒や、理解しようとする生徒が伸びているように感じています。
例えば英語の具体例を挙げると、文法問題は文法をひたすら覚えれば解けると思うかもしれませんが、連鎖関係代名詞など複雑なものになってくると本質を理解していないと苦戦します。


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