schola https://riso-shuppan.jp/test/schola 夢の志望校合格を応援する情報メディア Tue, 18 Aug 2026 01:29:44 +0000 ja hourly 1 http://wordpress.org/?v=4.3.1 偏差値で測れない子どもの才能をどう見つけるかを考える https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/toriiteacher/11345/ https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/toriiteacher/11345/#comments Tue, 18 Aug 2026 00:00:32 +0000 https://www.tomas.co.jp/schola/?p=11345 .button{ color: #ffffff !important; width: 60%; height: 3em; padding: 10px; background: #E60012; border-radius: 30px; border: none; font-size: 130%; box-shadow: 0 5px 0 #ca1c30; display: block; margin:0 auto; text-decoration: none!important; text-align: center; } .button:hover { box-shadow: none; transform: translateY(5px); } .button:active{ box-shadow: none; transform: translateY(5px); } @media screen and (max-width: 767px) { .button{ font-size:100%; padding:8px 0;} }

かれこれもう四半世紀ほど、中学受験を軸に教育業界や子育てに関する取材を重ねております。その中で思うのは、数字は罪な物になりやすいということです。

わが子が生まれた時に親はその誕生だけを心から喜んだはずなのに、いつの間にか周囲と比べだします。もちろん「生後何カ月では〇〇できる」「〇カ月では何㎏が標準」といった“スケール”が果たす役割は重要です。しかしいつのまにか、私たちは幼いわが子が数字上、平均以上にいるなら安心し、周りの子たちよりも発達が進んでいるならば密かに満足するという心持ちになりやすいものです。

この心情は「這えば立て、立てば歩めの親心」。わが子の成長を待ち望む純粋な喜びと共に「もっと先」を望んでしまう親の尽きない願望の現れですから、何か(数字やよその子)と比べて右往左往するのは、言い切るならば「親になったから」に他なりません。極論するなら、親とはそういうものではあります。

ただ、今まで数多くのご家庭を取材してきた経験から申し上げるならば、「数字」に必要以上に左右されないご家庭のほうが家庭内の雰囲気も良いですし、その子が長じて別家庭を築いたのちも、家族間の仲が良いなぁという印象を持っています。

さらに言うならば「親が、子どもである自分そのものを認めてくれた」とインタビューに答えてくれた人たちの自己肯定感は、相当高いという感触を得ています。
このある意味、自分の人生に満足度が高い方たちの偏差値がどうだったかといえば、それこそ千差万別。たまたま受けた模試の数字の上下、あるいは入学した学校の偏差値では、人生は決まらないというのが実感です。

それでも「中学受験」という戦いの現場では、模試の結果が返ってくるたびにため息をついてしまったり、「もっと頑張らないと」と焦る親は多いです。
もちろん、中学受験において、偏差値は志望校を選ぶための重要で客観的な指標です。しかし、偏差値という「たった一つのものさし」だけを見つめていると、その子の本当の強みや、将来を大きく伸ばす「隠れた才能」を見落としてしまうリスクがあるのもまた事実。

今回は、偏差値の数値だけでは測れない子どもの才能をどう見つけ、どう育んでいけばよいのかをご一緒に考えていきましょう。

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偏差値に反映されない子どもの能力とは

ご承知のとおり、偏差値は「特定のテスト形式における、現時点での相対的な位置」を示す数字に過ぎません。受験で問われるペーパーテストの得点力は、子どもの持つ能力のほんの一部。以下のような能力は、一般的な偏差値にはほとんど反映されません。

  • 粘り強さ、集中力(一つの課題に何時間も向き合える)
  • 探究心、こだわり(疑問に思ったことをとことん調べ上げる)
  • 空間認識、発想力(図形や構造を立体的に捉えたり、ユニークな視点を持つ)
  • コミュニケーション、共感力(問題の意図や登場人物の感情を深く読み解く)

昨今はこれらの「偏差値には表れにくい力」こそ重要であるという国の方針により、今までの知識偏重型ではなく「課題を見つけ、自ら学び判断し行動する力」を重視する教育改革が実施されている最中です。そういう意味でも今後はより一層、大学受験を中心に「点数」そのものよりも、その得点における「プロセス」を重視する傾向が増してくるといえます。

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子どもの才能は日常生活に現れている

では、テストの点数以外で、わが子の才能を見つけるにはどこに注目すればよいのでしょうか。ポイントは「勉強以外の日常生活での行動」にあります。

1)夢中でやっていることに着目する

日頃、子どもが夢中になって取り組んでいることをみてください。

  • ブロックで複雑な作品を作り続ける
  • 図鑑や地図をじっと眺めている
  • 文章や絵を描くのが好き
  • ゲームの攻略法を論理的に分析している
  • 昆虫採集やお菓子作り、サッカー、電車など「大好き」だという趣味がある

「遊んでばかりで……」と片付けてしまわずに、「なぜこの子はこれに没頭できるのだろう?」と考えてみてください。そこには「集中力」や「構造理解力」といった才能が隠れています。

幼い頃から小学校高学年まで「泥団子」作りに熱心だった20代の青年は今、大手ゼネコンで都市開発をやっているのですが、原点は「泥団子」にあり、導かれるように土木工学科に進んだといいます。
「今、好きな仕事ができているのも、元はと言えば親が何も言わずに好きなだけ泥団子作りをさせてくれたから」だそうです。

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2)「自分なりの工夫」に耳を傾ける

決まった通りにやるだけでなく、「こうしたらもっと面白くなるのでは?」「別のやり方はないか?」と子どもが試行錯誤している姿に注目してみてください。既成概念にとらわれずアレンジを加える行動は「ロジカル思考」や「構築力」がある証拠です。

小学生の頃、市販のカードゲームで遊ぶたびに「このルールじゃつまらないから」と独自のルールを次々と考案して友達と遊んでいた子は、入った中高一貫校で「ボードゲーム同好会」を立ち上げました。彼は現在、IT企業でシステムの骨組みを作るエンジニアになっています。「条件を変えたら全体にどう影響するか」というプログラミング思考の原点がそこにあったのだと思われます。

その子の母は「私? 新しいルールが複雑すぎて『お母さんは昔のルールでやらせて』と言ってた」と笑っていますが、少なくとも「勝手なことをしないで」と制約をかけるような発言はしていなかったのでしょう。

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3)「悔しがり方・喜び方」を見る

ゲーム、模試、試合などの結果が悪かったとき、泣いて悔しがるのか、冷静に自分のミスを分析しようとするのか。あるいは1点でも課題が解決したときには飛び跳ねて喜ぶのか。
感情の動きから、「負けず嫌い」「ロジカル思考」「達成感重視」など、その子を動かすエンジン(モチベーションの源泉)が見えてきます。

自他共に負けず嫌いを認めるある子は、スイミングスクールでの記録を伸ばすことに夢中で、6年生になっても中学受験には前向きにはなれなかったそうです。
しかし、地元公立中学の水泳部が廃部になったことを知るや、水泳部が強い中高一貫校に入学するべくギアが入り、見事合格。高校生になった今は全国大会出場を目指し、フル稼働だそうです。
その母の証言によると「子どもの時から目標が定まると競走馬になるタイプ(ゆえに、本人が納得した目標が必要)」とのことです。

これらはほんの一例です。漫画を読むのが好きすぎて編集者になった子、小学生の頃から機械の分解が好きでエンジニアになった子、 幼い頃からの動物好きが高じて、大手食品会社入社後に自ら企画提案をして高級ペットフードの開発を勝ち取った子など、様々な子たちの成長を見て来ましたが、好きなものがある人の人生は充実しているように感じますし、その子の親を見ると、わが子がその時々に夢中になっているものに対しては応援こそすれ、否定的な言動は一切してこなかった。さらに付け加えるならば、偏差値を求めるのではなく、その子に合った学校選びを最優先にしていたという共通点があると思います。

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わが子の才能を活かす受験勉強法を知る

とはいえ、このコラムをお読みの保護者の方にとっては、見つけた才能を中学受験の勉強にも活かしたいと考えるのではないでしょうか。実は、子どもの強みに合わせた「アプローチの工夫」は受験勉強にも有効です。

・こだわりが強い子
→興味を持った単元を深掘りさせ、得意科目(武器)を作る。

・発想力が豊かな子
→正解を急がせず、記述問題で自分の言葉で表現する楽しさを知ってもらう。あるいは立体図形の問題などでは、手を動かし試行錯誤したうえで正解に辿り着く喜びを知ってもらう。

・地道な継続が得意な子
→計算や漢字などの基礎固めを完璧にし、着実な得点源になっていることを見える化して、さらなるモチベーションにする。

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「輝く才能の芽」を伝えることが一番の原動力に

中学受験は、時として数値という厳しい結果を突きつけられる場所です。だからこそ、一番近くにいる保護者だけは、「テストの数字」ではなく「子どもの成長の過程と可能性」を見つめてあげてほしいと願っています。

時はAI時代。AI時代は個人の力がシビアに問われる時代とも言われますが、自分の「好き!」や専門性を発揮して輝ける、ワクワクする時代でもあると思います。

「君にはこんな素晴らしいところがある」「ここにすごい才能の芽がある」など、 その一言と温かいまなざしが、子どもの自己肯定感を育て、受験、さらには人生の大きな試練を乗り越える一番の原動力になります。

偏差値という一つのものさしをそっと脇に置いて、今日からわが子の「輝く才能の芽」を探してみませんか?

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親は愛情のつもりでも、そのメッセージが子どもを苦しめる https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/oyanoteacher/11339/ https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/oyanoteacher/11339/#comments Tue, 04 Aug 2026 00:00:27 +0000 https://www.tomas.co.jp/schola/?p=11339 .button{ color: #ffffff !important; width: 60%; height: 3em; padding: 10px; background: #E60012; border-radius: 30px; border: none; font-size: 130%; box-shadow: 0 5px 0 #ca1c30; display: block; margin:0 auto; text-decoration: none!important; text-align: center; } .button:hover { box-shadow: none; transform: translateY(5px); } .button:active{ box-shadow: none; transform: translateY(5px); } @media screen and (max-width: 767px) { .button{ font-size:100%; padding:8px 0;} }

親も先生も、自分で意識しないまま、子どもに矛盾したメッセージをおくっていることがよくあります。これをダブルバインド(二重拘束)といいます。親の例としては次のようなものがあります。

1.習い事・部活・塾などを「続けるか、やめるか、自分で決めなさい」と言いながら、子どもが「じゃあ、やめる」と言うと怒る

2.子どもの服や本を買うとき「自分で選んでいいよ」と言っておきながら、子どもの選択に不機嫌になる

3.「あなたはどう思う? 自分の意見を言って」と意見を求めながら、子どもが親と違うことを言うと「何もわかってないくせに」と押さえつける

4.「なんでも話して」と言いながら、話した内容を叱る材料にする

5.「失敗してもいいから、チャレンジすることが大事」と言いながら、子どもが実際に失敗すると「もっとよく考えて決めなきゃ」などと責める

6.「無理にがんばらなくてもいいんだよ」と言いながら、成績が下がると心配そうな顔をする

7.「行けるところに行けばいいよ」と言いながら、より偏差値の高い学校への未練を隠さない

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親としての理想(建前)と本音のせめぎあいが原因

なぜ、親はこういうダブルバインドをしてしまうのでしょうか?
それは心の中で、「子どもに自己決定させてあげたい」「でも不安なのでコントロールしたい」「それに自分の価値観も大事にしたい」などの矛盾する気持ちがせめぎあっているからです。

理想(建前)と本音のせめぎあいといってもいいでしょう。

上記の1は、「子どもの人生なのだから自分で決めさせてあげたい。自己決定の経験が子どもを成長させるはず」という理想と、「でも親の思い描いているコースを歩んでほしい。その方が結果的に子どものためになるはず」という本音のせめぎあいです。

同じように、2〜7も理想と本音がせめぎあっています。私は、これは人間としてやむをえない部分もあると思います。親の愛情の表れといえるかもしれません。

とはいえ、親が無自覚にダブルバインドを多発していると弊害が出てきます。例えば1、2、3のようなことが多いと、子どもは常に親の顔色を伺い忖度するようになります。子ども自身の本音を抑えながら生きることが多くなりストレスが溜まります。

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子どもが本音を抑え続け、爆発することも

また、抑えてきたものがあるとき爆発することもあります。実際、私が先生だったときも、私のクラスの子ではありませんが、高学年の女子でそういうことがありました。校内事例研究で取り上げられて非常に印象的な例でした。

その子は、生活態度も立派で、勉強も習い事も本当によくがんばっていて、何事においても優秀な成績を上げる子でした。でも、あるとき急に何もやらなくなり部屋に引きこもってしまいました。

母親と一緒に心療内科を受診して、医師に言われたのは次のようなことでした。

「この子は本当はピアノも習字も○○も○○も、そんなにやりたくなかったようです。他にやりたいことがあったみたいです。でも、親御さんの期待に応えたくてがんばってきたんです。そのストレスが一気に爆発したんです」。

母親は驚きました。強制したことは一度もない。大変ならやめていいと言っていた。本人が嫌と言ったこともない。もし嫌と言えば続けさせたりしなかった…。

すると医師が言ったそうです。
「言えなかったみたいですね。言うとがっかりさせると思ったんですよ。親の気持ちがわかって、しかも自己コントロールできる女子にはありがちなことなんです。本音が言えないまま無理にがんばってしまい、あるとき燃え尽きるんです。でも、いま出てよかったと思います。もっと後で出るともっと大変になるので」。

つまり、この母親のメッセージがダブルバインドになっていて、子どもを縛っていたのです。そして、子ども自身も真面目で努力家で自己コントロールができる子であり、「嫌と言いたくない。自分に負けたくない」という思いが強い子でした。

こういう例はよくあるので気をつけてほしいと思います。

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忖度や他者不信感の人生に繋がることも

1、2、3の弊害を詳しく見てきましたが、4以降にも似たような弊害が出ます。4のようなことが多いと、子どもはうっかり正直なことが言えなくなります。

5のようなことが多いと、子どもは「そう言われても、実際に失敗すると叱られるからよく考えてやらなきゃ」と考えるようになります。

6や7のようなことが多いと、子どもは「そう言われても、がんばって成績を上げないと親が心配するから、がんばらないといけない」と考えるようになります。

このようにダブルバインドが多い親だと、子どもは「どうせ言う通りにしないと怒られるんだから、自分で考えてもしょうがない」と学習してしまい、親の顔色を伺って忖度するようになります。

さらには、自分の本音を抑えて相手に忖度する生き方が身についてしまう可能性があります。そうなると、自分の本音が自分でもわからない、自分は何をしたいのかわからないという状態にもなりかねません。

またこれらとは逆の方向に進み、親の言葉をまったく信用せずに激しく反発するようになることもあります。当然、親子関係が悪くなります。

親子関係が悪くなると、人生の初期に自分以外の他者が信頼できないという経験をすることになります。それが他者不信感にまで繋がっていくこともあります。

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日ごろから親子で民主的な対話を

このようなことにならないためには、まず親も先生も「自分の言っていることはダブルバインドではないか?」と意識していることが大事です。

例えば、「あっ、いま自分は不安だから、子どもを思い通りにさせて安心しようとしているな」とか「どの学校でもいいよと言ってるけど、本当はこの学校に誘導したがっているな」などのように自覚するようにしましょう。

ダブルバインドを全くゼロにするのは難しいとしても、自覚していればかなり違ってきます。

そして、日ごろから親子で共感的かつ民主的な対話をすることが大事です。
子どもの気持ちや考えを共感的に聞き、親も自分の気持ちや考えを丁寧に話します。譲れるところは譲り、主張したいところは主張し、ときには代案を考えたりしながら着地点を見つけていきます。

民主的な対話ですから、親が上で子どもが下という上下関係ではなく、ひとりの人間同士として話し合うことが大切です。外交交渉のようなものです。

例えば1の場合、次のことを丁寧に伝えながら話し合うといいと思います。

・自分の人生だから自分で決めていい。それが大事。その権利がある。
・でも、ママ、パパの正直な気持ちはできたら○○してほしい。なぜなら○○だから。
・でも、それはママとパパの気持ちだから、繰り返すけど自分の気持ちを優先して決めていい。
・他の選択肢として、○○という方法もあるかもしれない。これはどう思う?

これが基本ですが、とはいえ親として「絶対に譲れないライン」があることもあります。そういうときはどうしたらいいでしょうか?
実際にあった例がご参考になると思います。

ある中学生が、友だちと3人で海水浴に行きたいと言いました。親御さんは子どもの話を共感的に聞きながらも、危険性が高いと判断して最終的には許可を出しませんでした。

その理由を丁寧に説明して、他の2人の子の親で連れて行ける人がいないか聞いてみることと、海ではなくプールにするなどの代案も伝えました。結局、他の子の親が連れて行ってくれることになりました。

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子どもを苦しめないメッセージのポイント

他にも次のようなことに気をつけましょう。

・4のように「なんでも話して」と言ったなら、話した内容を叱る材料にしない。

・5のように「失敗してもいいから、チャレンジすることが大事」と言ったなら、子どもが実際にチャレンジして失敗した場合は決して責めることなく「ナイスチャレンジ」と言ってあげる

・6のように「無理にがんばらなくてもいいんだよ」と言ったなら、成績が下っても泰然自若としている

・7のように「行けるところに行けばいいよ」と言ったなら、より偏差値の高い学校への未練は断ち切る

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中学受験対策として多くの受験生が利用している先が大手の集団塾になります。大手の集団塾は中学受験のカリキュラムや情報提供に長けており、受験生活全体のペースメーカーという役割も兼ねているので、頼もしい存在であります。

とは言うものの、集団塾にいると、受験期が近づくにつれて「今のクラスのままで大丈夫だろうか?」「うちの子、授業に着いていけている?」と不安になる保護者の方が出てしまうのもまた事実。中学受験家庭が抱えがちなお悩みには「わが子が集団塾でつまずき始めた」というのがとても多いのです。

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「ハイブリッド型」が増加傾向

そこで選択肢に挙がるのが「個別指導塾の追加(併用)」になります。
中学受験にはTOMASを筆頭に個別学習塾という存在があります。“個別”ですから、当然、その子個人の理解度や志望校に合わせての微調整が可能。よりパーソナルに受験生活を伴走してくれる心強い味方といえるでしょう。

もちろん、最初から個別1本で受験を戦う子もいますし、集団塾のみというケースもあります。
しかし、最近では「ハイブリット型」、つまり集団塾と家庭教師も含む個別指導を併用しているご家庭が多くなっているといわれています。
(ライフデザイン運営の「中学受験ポータル」の調査では合格者の約57%が家庭教師や個別指導塾を利用したと回答。その内の6割以上が、個別指導がなければ合格は難しかったと答えています
https://lifedesign-edu.jp/chugakujuken-kobetsu/#st-toc-h-2

私個人も「ハイブリット型」は増えているという印象を持っています。それは共働きの影響を多分に受けており「教育も外注」というのが一般的になったことと、少子化の影響で子ども一人にかけられる教育資金が上がっているのが理由ではないかと考えています。

今の保護者の皆さんは塾を上手に使い分けていて、「最初からフル併用」というよりは「成績や学年に応じて一時的に個別を追加」といった具合に、個別を“保険的“に利用されている方が多いと感じています。つまり、カリキュラムと情報は集団塾、調整とフォローは個別塾という形で役割分担をして利用するご家庭が多いのです。

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個別塾は、家庭学習面のフォロー役

では、どのタイミングで個別塾の利用を考えたら良いのでしょうか。個別塾を追加するタイミングとその理由には大きく分けると次の3パターンがあります。

1)小5前半の「基礎固め・つまずき防止」

中学受験の勉強は小学校の授業よりも遥かに難しいです。小5になれば学習単元も増え、一気に難易度が上がったと感じるほうがむしろ普通です。
この時期に国語の読解ができない、算数の基礎がおぼつかないといったことで「つまずき」を感じた場合に、遅れのリセットと学習習慣の立て直しという目的で、個別塾を限定的に利用するケースがあります。

難関中の最新入試傾向はこちら 難関中学入試問題分析

2)小5後半~小6夏の「苦手科目の補強」

小5の終わりから小6の前半あたりは成績の伸びが頭打ちになりやすく、苦手科目と得意科目の差がはっきりしてくる時期になります。
苦手科目があるのは自然なことなので、すべての科目を得意にしようと躍起になる必要はないのですが、合格を取る上では、苦手科目の中でも誰もができている問題は解けるようにしておいたほうが良いのは確かです。
それゆえ、模試や振り返りテストの結果から科目と単元を絞って、苦手な分野を少しだけ引き上げるイメージで個別塾を利用するケースがあります。

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3)小6の夏以降の「志望校対策・過去問演習」

多くの大手塾では、小6の夏休みはすべての単元の学習が終了しているとみなしており、総復習の時間に充てています。
ここで理解しきれていない分野があらわになりやすいのですが、この弱点補強のために個別塾を利用する場合があるのと、秋以降から本格的に始まる過去問演習に合わせて、わが子の志望校の出題傾向に応じた頻出単元や記述対策などを、ピンポイントで指導してほしいという目的で利用するケースがあります。

過去問の丸付けはご家庭でもできますが、やはり添削などの細かいところまではなかなか回らないので、そこを個別塾に任せるご家庭も多いです。

特に、集団塾の「志望校別特訓」は基本的には上位校や人気校の対策がメインです。「わが子の第1志望校の対策コースがない」「解説を読んでもわからない問題のフォローがほしい」という場合、秋からの個別塾追加は非常に強力な武器になり得ます。

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このように個別学習塾は、家庭ではなかなか見きれない学習面をフォローしてもらうために利用することがほとんどです。

個別塾という特効薬の副作用に注意!

一方で、個別塾の追加(併用)利用には注意が必要です。

それは、ズバリ「丸投げ厳禁!」

個別塾を追加して成績が伸びる家庭と、逆に失速してしまう家庭の間には、その使い方に決定的な違いがあります。

合格を引き寄せる「賢い使い方」のポイントは【目的の限定】です。
「算数が苦手だから全部みてください」という曖昧なオーダーでは、集団塾の学習の上に、さらに個別塾の学習が加わることになりかねないので、完全なオーバーワークになってしまうという危険性があるのです。

子どもをパンクさせないためにも、目的をピンポイントに絞ったほうが上手くいきます。
たとえば、算数の「立体図形」のみ、国語の「記述対策」だけを集中的にお願いするなど、「依頼すること」を限定したほうが効果を発揮しやすいです。

もし、集団塾のフォローをお願いしたい場合は新たな教材を追加するのではなく、集団塾のテキストの中で理解しきれていない問題や宿題のサポートをしてもらうほうが効率的でしょう。
また、それぞれの塾での宿題の優先度などの調整は子ども自身では判断できないので、学習量の調整は保護者の役割になります。

そういう意味でも、集団塾との兼ね合いで個別塾を週に何コマ取るかを慎重に考えてください。
塾での時間を増やせば必ず合格というのであれば行かせる価値はあるやもしれませんが、「塾を増やす=子どもの負担になる=生活リズムが崩れる」ということにつながるケースもあるので、お子さんの体力、性格なども含めて総合的に判断してください。

また、個別塾は時間単価が高くなりやすいという傾向があります。コストの面からもご家庭の上限金額を定めた上での選択のほうが、無理がありません。

さらに、一口に個別塾といっても様々な塾があります。
中学受験は特殊な解法(つるかめ算や旅人算など)が必要なため、「中学受験の指導実績が豊富な塾」であるのか、「プロ講師・実績のある学生講師」を指名できるのかも確認してみてください。ご家庭が何を望んでいて、それに対してどのようなフォローができるかを塾と共通認識として持つことは欠かせません。

さらにお通いの集団塾との併用実績、その教室での志望校の合格実績、通っている集団塾の教材持ち込みの可否、講師の変更の可否なども確認しておいてください。それにはやはり、入塾前に教室長や担当者との腹を割った面談が必須です。

もちろん、通うのはお子さんなので、塾や講師との相性が大事です。体験授業などを通して、その場所がやる気が出る空間かどうかの感触は、お子さん自身で確かめる必要があります。

個別塾は「困ったらとりあえず足してみる」場所ではありません。個別塾は、いわば中学受験における「特効薬」のようなもの。正しく使えば劇的な効果をもたらしますが、処方箋(目的)を間違えれば、子どもを疲れさせてしまう副作用もあります。

個別塾という選択をされる際は、保護者は冷静に「何のために、どのように」という意識を持ち、個別塾を「戦略的なツール」として活用してください。
これができるならば、子どもの負担を増やすことなく目的を達成することも可能です。

まずは「集団塾のこの部分を補うために、○カ月だけ個別塾に頼ろう」といった具合に、わが家の現状に合わせた「ちょうどいい併用プラン」を冷静に組み立てることをお勧めします。

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終身雇用ではなくなった時代に 「続ける経験・やり通す経験」だけでいいのか? https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/oyanoteacher/11320/ https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/oyanoteacher/11320/#comments Tue, 14 Jul 2026 00:00:36 +0000 https://www.tomas.co.jp/schola/?p=11320 .button{ color: #ffffff !important; width: 60%; height: 3em; padding: 10px; background: #E60012; border-radius: 30px; border: none; font-size: 130%; box-shadow: 0 5px 0 #ca1c30; display: block; margin:0 auto; text-decoration: none!important; text-align: center; } .button:hover { box-shadow: none; transform: translateY(5px); } .button:active{ box-shadow: none; transform: translateY(5px); } @media screen and (max-width: 767px) { .button{ font-size:100%; padding:8px 0;} }

子どもが何かをやめたいと言ったとき(習い事・塾・部活・学校など)、「やめさせたくない」と思う親御さんが多いようです。

理由は「やめ癖がつくのでは? 困難から逃げる癖がつくのでは?」と考えるからだと思います。さらには「大人になってから仕事を転々と変わるようになるのでは?」と、先々のことが心配になるということもあるかもしれません。

日本には、以前から、一度始めたことはやり通して道を究めることが美徳という価値観が根強くあります。また、これまで企業などによる終身雇用制が長く続いてきたという事情もあります。

そうした価値観の中で今の親世代は育てられました。ですから、無意識のうちに「続ける=美徳」「やめる=逃げる=不徳」という思い込みがすり込まれています。

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戦略的に撤退する能力は必要

でも、長い人生を生き抜いていくためには、やめたり逃げたりすることが正解になることもあると思います。というのも、世の中には、困難からうまく逃げることができずに、抜き差しならない状態になっている大人もたくさんいるからです。

ですから、適切なタイミングで戦略的に撤退(やめる・逃げる)する能力も必要なのです。つまり、「これは無理だ。自分には合わない。このままでは自分は大変なことになる」と思ったら、ちゃんと逃げたり拒否したりできる能力です。

そのためには、子どものときからそういう経験を何度かしておくことも必要です。失敗の経験が大事なように、やめる経験・逃げる経験も必要なのです。それが自分を守るためにNOと言って逃げる訓練になります。

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「やめる経験」は適性を知る貴重なデータ

もう1つ留意しておくべき大事なことがあります。

「途中でやめてはいけない」という呪縛が強すぎると、子どもは「一度やり始めたら簡単にはやめられない。軽い気持ちで始めるのはやめたほうがいい。最初から絶対に失敗しない無難なことしかやらないでおこう」と考えるようになるということです。

これは非常にもったいないことです。チャレンジの機会が減るからです。

逆に「やってみて違ったらやめてもいいんだ」「合わなかったら別のものを探せばいいんだ」という心理的な安全性が確保されていれば、新しいことに積極的にチャレンジすることできます。

そうすれば、自分が本当に好きなものや向いているものに出会える可能性が高まります。こうしたチャレンジの機会を増やすためにも、「やめる自由」を保証することが不可欠です。

そして、「やめる経験」を自分の適性を知るための貴重なデータ収集の機会と考えればいいと思います。「やめる=失敗」ではなく、「自分にはこういうのは合わない」という自己分析データを一つ獲得したということです。

いろいろな習い事や部活を「お試し」してはやめる経験は、自分の好き・嫌い、得意・不得意を知るためのリサーチ期間と考えましょう。最初から自分に合うものに出会える確率など、ごくわずかしかないのですから。

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親御さんたちがアップデートを

これからの時代は、AI技術の急速な進化とそれに伴う社会構造の激変が確実です。
人々の価値観や生き方も大きく変わり、万事において多様性と流動性が高まります。
就職とか仕事とか働き方などのあり方も大きく変わります。

今の子どもたちは、そんな時代に生きていくことを運命づけられています。親御さんたちが従来の価値観や無意識の思い込みに縛られていると、子どもたちの足を引っ張ることになります。ですからアップデートが必要です。

余談になりますが、私は、子どもたちや若者たちの方が、敏感なセンサーと無意識の動物的本能によって、いろいろな面で来るべき時代の生き方に適応しようとしているのではないかと思います。

子どもたちがゲームに熱中したりするのも、不登校の子どもたちが増えたりしているのも、そのひとつの表れではないかとすら思えます。

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“損切り”して、次に向かおう

ここまで書いて、親御さんたちが「やめさせたくない」と思ってしまうもう一つの理由があることに気づきました。それは、今まで費やした時間やお金(サンクコスト)に執着してしまうからです。

でも、このサンクコストに執着して傷口を広げてしまうことは、ビジネスや投資の世界でも最も気をつけるべきことのひとつと言われています。「これは違う」と判断したらすぐに“損切り”して次に向かうことが大事なのです。

損切りができないビジネスマンや投資家は、結局大損してしまうことになります。

関連記事「親が自分の子育てを後悔するとき」を読む

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今頃は塾での夏期講習の申し込みが始まっていることでしょう。塾から「夏休みは受験生の天王山。夏を制する者が受験を制す!」と鼓舞される時期でもあります。

中学受験を目的とした塾の場合の夏期講習日程はとても長く、平均すると25日間ほどになるのが普通です。受験学年である6年生ともなると、その拘束時間は朝から晩までに及ぶのも特に珍しい話ではありません。

大手の進学塾で推奨される勉強時間は、6年生ともなると夏休みは1日あたり約10〜13時間。もちろん、これは塾にいる時間も含まれますが、それにしてもこの勉強量は大学受験並みですから、相当多いと言えます。
これを是とするか否かは各ご家庭の判断になりますが、中学受験を経て進学校に進もうとする場合には、この数字はむしろ当たり前とされている現状があります。
やはり、塾が言うように夏休みの過ごし方が合否を左右するというのは当たらずとも遠からず。学校がない時期に勉強時間を確保して、しっかりと知識を定着させることで実力がグッと上がるというのも、また事実なのです。

塾の「この夏をどう過ごすかが合否を分ける!」というご指導をプレッシャーに感じる保護者の思いは複雑です。受験のためとは言え、本来は楽しい夏の思い出を作れるはずの夏休みを勉強漬けにしてしまうのも抵抗がある、さりとて塾の方針に逆らう勇気もないという狭間の中で揺れやすくなるのです。よって「塾の夏期講習は本当に必要なのか?」と悩む保護者は多いかと思います。

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夏期講習の5大メリット

こういった状況を踏まえて、まずは夏期講習に行くメリットをお話ししましょう。メリットは主に下記の5つになるかと思います。

① 1日の使い方にメリハリが出る

最近の夏は特に暑いですから、何となくやる気が起きずにダラダラと過ごし、気付けば夜になっていたということは大人でもよくある話です。仕事があるから仕方なくでも会社に行き、業務をこなしているうちにエンジンがかかるという人も少なくないかと思われます。

それと同じで「塾」という場所でカリキュラムをこなす「タスク」を持つことで、1日の中でこの時間は学ぶ・この時間は休むというメリハリを付けやすくなります。

夏休み前までの子どもは、学校と塾のタイムスケジュールをこなしていたはずですので、いきなり「何もない」という毎日にしてしまうよりは、ある程度は規則正しい毎日にしたほうが受験対策という意味では成果が出やすいでしょう。

② 学習時間の確保

①で語ったように、学校がない夏休みは生活リズムが乱れやすくなるので、時間割が決まった夏期講習を軸にすることで生活が整えやすくなるのがメリット。同時に、半ば強制的にでも学習時間が確保できるのも大きいといえます。

やはり、人間は弱い生き物ですので、楽なほうに転びやすいのですが、カリキュラムで「この時間は算数の比をやる時間」と決まっているとやらざるを得ない環境になります。「学習するのは当然」という習慣化が、合格への大きな鍵になることもまた確かなのです。

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③ 苦手単元の復習ができる

夏休みの大きなメリットのひとつに「苦手単元の克服」があります。
多くの塾は夏期講習を総復習のためのカリキュラムに充てています。6年生になると1学期の終わりには一通りの学習を終えていますので、夏の間に抜けている単元を埋めていくという意味で行うのです。

塾の先生もこのことは熟知されているので、多くの子たちが苦手とする分野に関しては丁寧に指導していくはずです。

このように夏期講習はわが子の苦手分野を掴み、得意にならずとも“人並”といえるところまで持っていける絶好のチャンスになります。
もし、ここで「解った! できた!」という「知の扉」を自力で開けられたという体験ができれば、それは「やる気スイッチ」のボタンを押したも同然。時間がある夏休みに、ゆっくりと確実に「穴の修復」をしていき、自信を付ける夏にできたらしめたものです。

④ 塾で友人たちと触れ合える

今の子どもたちは受験しようがしまいが忙しいのがむしろ普通ですから、夏休みともなるとなかなか、友だち同士で遊ぶということも難しいようです。
しかし、塾に行きさえすれば、そこには友だちがいますから、休み時間などで交わす会話は貴重なコミュニケーションとなります。「塾が楽しい」という子どもたちの多くが「友だちと話すのが楽しい」と言います。
塾は勉強だけの空間ではなく、子どもたちにとっての楽しい社交場という役割もあるのです。

⑤ 皆で頑張るという気運に触発される

進学校や中学受験塾の先生たちがよく口にする言葉に「受験は団体戦」というのがあります。
周囲の友だちの頑張りが刺激になり「一緒に皆で合格しよう!」というムーブメントが起こりやすいという意味で使われます。ライバルという存在が「自分も負けられない」という気持ちにさせ、共に頑張るという相乗効果を生むそうです。
ひとりでは挫折しそうなことでも、皆で取り組めば乗り越えられるというのは、教室では「ある・ある」なのだそうです。

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わが子に合った“わが家流”で夏期講習を使う

以上5項目を挙げました。
それならば、「塾の言う通りの講座を受講したほうがいいのか?」という気持ちになるかもしれませんが、申し込みの前に一旦、冷静になって「わが子に合った夏の対策」を考えることをお勧めします。デメリットも当然あり得るからです。デメリットとして、よく指摘されるのがこちらです。

「量が多過ぎて消化不良になりやすく、結局、身につかない」

先述しましたが、6年の夏ともなると朝から晩までの講習+大量の宿題となるケースは稀ではありません。子どもによって、このやり方が合う・合わないが当然、出てくるわけです。

夏期講習の間中、長時間、塾に籠っていれば合格するという話ならば、親たる者、喜んで行かせたくなるというものですが、そうではないから難しいですよね。

言葉を選ばずに言うならば、中学受験塾はビジネスです。よって特に通塾生には一律に必須講座と称して、当然のように受講申し込みを呼びかけます。塾によってはさらに「おススメ」として単科講座を推奨するでしょう。ここで塾の言いなりになっていないかを一旦、冷静に考えることも必要です。

もちろん、受講料もそれなりにするので家計にとっては大問題になるのですが、それよりも問題なのは、わが子にとって体力的にも精神的にも「ツーマッチ」にならないかです。
「おススメ」だからといってあれもこれもと受講してしまうと、子どもはパンクしかねません。それこそ“お客さん状態”になって、ただ座っているだけになると本末転倒。わが子にとって本当に必要な講座なのかを吟味して厳選するのは親にしかできないことです。

子どもともよく話し合いをして、夏休みに何を重点的に仕上げていくのかを検討してみてください。本当に必要な講座なのかをよく見極めて受講するほうが実力は上がります。

さらに、親は「塾に行っているから安心」と思いがちなのですが、これは危険な発想です。「塾に行きさえすれば何とかなる」という考えは、ややもすると自宅学習や復習の計画が抜け落ちてしまう可能性があります。受験には講義↔復習の両方が必要です。

夏期講習は受験のための頼もしいペースメーカーになりますが、「夏の時間をどう設計するか」が本質です。それには、やはり「わが家流」が大切です。

競争で燃えるタイプであれば、集団塾の夏期講習を軸にし、自宅学習で復習していく方法もありですし、マイペース型のお子さんであれば夏期講習は午前中のみにして、午後は自宅、あるいは個別塾等で講習の復習と宿題の時間とする。さらに夜は暗記系や過去の単元の小テストの振り返りに充てるというほうが好循環になるケースもあります。
小6から受験に参入したというように学習習慣がまだ弱い場合であれば、短期間のみ通うなどの方法で「勉強のリズム」を作ることに主眼を置くのも有効です。

まだまだ受験勉強が始まったばかりである小4・小5の子どもについては、学習習慣を崩さないという目標を持つことが重要ですので、全部を受講するというよりは主要科目+弱点に絞り、家庭での夏を謳歌するというのも「有り」です。
家族の時間は子どもが中学生になると思うようには取れなくなるのがむしろ普通なので「お盆休みだけは勉強から離れてリフレッシュする!」でもOK。これもとても大事なことだと思います(蛇足ですが、自然と触れ合うなどといった実体験ベースの入試問題はとても多く出題されているのです)。

受験学年の小6生については、多くの大手塾が夏期講習を「前提」としてカリキュラムを組んでいるので、先ほど申し上げたことに留意しながら、わが子のメンタルと体力に応じたコマ数で調整してみてください。

このように大切なのは「夏期講習そのものよりも使い方」です。充実の夏を過ごすべく、各ご家庭で無理のない範囲でわが子に合った計画を立ててくださいね。
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児童期・青年期は女子の方が男子より優秀! その理由とは? https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/oyanoteacher/11270/ https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/oyanoteacher/11270/#comments Tue, 09 Jun 2026 00:00:36 +0000 https://www.tomas.co.jp/schola/?p=11270 .button{ color: #ffffff !important; width: 60%; height: 3em; padding: 10px; background: #E60012; border-radius: 30px; border: none; font-size: 130%; box-shadow: 0 5px 0 #ca1c30; display: block; margin:0 auto; text-decoration: none!important; text-align: center; } .button:hover { box-shadow: none; transform: translateY(5px); } .button:active{ box-shadow: none; transform: translateY(5px); } @media screen and (max-width: 767px) { .button{ font-size:100%; padding:8px 0;} }

現在、学業において世界中で男子より女子の方が優勢です。例えば、大学の学位取得率で女子の方が優勢です。高校の成績でも女子が圧倒していて、成績優秀者の上位2/3が女子で下位2/3が男子です。

中学3年生(15才)時点で理科は女子がやや優勢。数学でも女子が優勢。言語能力や読解力では大差をつけて女子が優勢です。

小学生でも女子が優勢です。特に言語能力や読解力では女子が圧倒的に優勢です。

こうしたことについて、世界中の学校や塾の先生たちは以前から何となく気づいていました。それが、アメリカのブルッキングス研究所のリチャード・リーブス博士の著書『OF BOYS AND MEN』で明確に指摘されてから、大きな問題であることがはっきりしました。

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前頭前野の成熟において男子は女子に比べて1〜2年遅い

今まで男子はいろいろな意味で下駄を履かせてもらっていました。息子は大学に行かせるけど娘は行かせない。行かせても短大にさせる。息子は都会の大学に行かせるけど娘は県外の大学には行かせない。

2018年には、大学医学部の入試で女子が不利に扱われるという不正まで発覚しました。以前は、こうしたことが高校入試でも普通によくあったのです。

でも、そうしたことは「あるよね」で済まされることではなく、差別であり不正であると認識されるようになりました。そうした差別がなくなって(まだ完全にではありませんが)、公平に比べたら児童期と青年期においては女子の方が成績優秀であることがわかったのです。

その理由は脳の成長の仕方に男女差があるからです。もちろん個人差も大きいのですが、平均してみたとき、脳の前頭前野の成熟において男子は女子に比べて1〜2年遅れをとることがわかりました。つまり、男子の多くは晩熟型の脳を搭載しているのです。

私の経験でいえば、男子の8割と女子の2割は晩熟型の脳で、女子の8割と男子の2割が早熟型の脳です。

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成人済みの男女では脳に違いはない

前頭前野が司るのが実行機能(非認知能力の1つ)です。実行機能とは自分の気持ちや行動をコントロールする力です。平たく言えば自制心です。

実行機能(自制心)が成熟していれば次のことができます。

  • 勉強や宿題をやりたくないけどやる
  • 生活習慣的なことでも、やらなければならないことはやる
  • 期限までに課題を提出する
  • サボりたい気持ちを抑えて努力する
  • 定期テストに向けて計画的にコツコツ勉強する

実行機能が未成熟だと次のようになります。

  • 口では「勉強がんばる」「練習がんばる」と言いながら、いざとなるとやらない
  • 自分がやりたいことはやるが、やりたくないことはやらない
  • 生活習慣で面倒なことはやらない
  • 衝動や欲求を抑えられずにやってしまう

これらのことができないのは、その子がダメな子なのではなく、その子が搭載している脳というハードウェアがまだ成長過程であって、自己コントロールという高度な処理に対応できる状態になっていないということにすぎません。

もう一つ重要なのは、晩熟型の脳の子は能力がないわけではなく、成熟するのが遅いというだけだと理解しておくことです。やがてちゃんと成熟するので安心してください。

実際に、研究でも、成人済みの男女では脳に違いはないことがわかっています。

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「やることをやらない」晩熟型の脳の子を叱るのはやめよう

こうしたことを親や先生が理解しておくことが必要です。それでないと、晩熟型の脳の子(男子の8割と女子の2割)を不必要に叱ってしまいます。その結果、親子関係や先生との人間関係が悪くなってしまいます。

同時に、「自分はダメな子だ」という思いがすり込まれて、自己肯定感が下がってしまいます。これだとよけいにがんばりにくくなります。

研究者のリチャード・リーブス博士は、こうした諸問題を個人の問題としてではなく、システムの問題として捉えるべきだとして次のような提言をしています。

  • 1.男子の就学を1年遅らせる(アメリカの一部では既に実施)
  • 2.男性教員を増やして、男子がよいロールモデルが持てるようにする
  • 3.男子を女子の基準で評価しないで個々の困難に配慮する
  • 4.ゼロサム思考(どちらか一方だけ支援する考え)を避け男女両方に必要な支援をする
  • 1は日本においてすぐに実現するのは難しそうですが、2・3・4などは可能だと思います。すぐにできるのは3と4だと思います。

    これは私がいつも言っていることですが、子どもの苦手なことやできないことを叱るのではなく、少しでもやりやすいようにハードルを下げる工夫をしたり、やる気が出るような言葉がけを工夫したりなどが大事です。
    関連記事「宿題・勉強を始めない子には、取りかかりのハードルを下げる工夫が大事」を読む

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    ]]> https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/oyanoteacher/11270/feed/ 0 【学習院中等科】偏差値や入試情報、過去問対策について徹底解説!【2026年度 】 https://www.tomas.co.jp/schola/list/11245/ https://www.tomas.co.jp/schola/list/11245/#comments Tue, 02 Jun 2026 00:00:05 +0000 https://www.tomas.co.jp/schola/?p=11245 .button{ color: #ffffff !important; width: 60%; height: 3em; padding: 10px; background: #E60012; border-radius: 30px; border: none; font-size: 130%; box-shadow: 0 5px 0 #ca1c30; display: block; margin:0 auto; text-decoration: none!important; text-align: center; } .button:hover { box-shadow: none; transform: translateY(5px); } .button:active{ box-shadow: none; transform: translateY(5px); } .table-responsive{ margin-bottom: 0px!important; } .table-responsive2{ margin-bottom: 0px!important; margin-top: 0px!important; } .table-responsive2 td, .table-responsive2 th{ border-top: none!important; } .block-sp{ display: none; } .table-responsive2 thead, .table-responsive2 caption{ display: none; } @media (max-width: 767px) { .button{ font-size:100%; padding:8px 0; } .block-sp{ display: block; } .table-responsive th, .table-responsive td{ border-top: none!important; } table tr:first-child{ border-top: 1px solid #333; } .block-pc{ display: none !important; } .table-responsive table, .table-responsive thead, .table-responsive tbody, .table-responsive th, .table-responsive td, .table-responsive tr { display: block; } .table-responsive thead{ position: absolute; top: -9999px; left: -9999px; } .table-responsive td{ position: relative; padding-left:47%!important; text-align: left; padding-bottom: 0px!important; padding-top: 0px!important; } .table-responsive td::before{ content: attr(data-label); position: absolute; left: 0px; padding: 0px 10px; width: 45%; white-space: nowrap; text-align: left; box-sizing: border-box; background: #eee; border-right: solid 1px; } .table-responsive2 table, .table-responsive2 thead, .table-responsive2 tbody, .table-responsive2 th, .table-responsive2 td, .table-responsive2 tr { display: block; } .table-responsive2 thead{ position: absolute; top: -9999px; left: -9999px; } .table-responsive2 td{ position: relative; padding-left:47%!important; text-align: left; padding-bottom: 0px!important; padding-top: 0px!important; width: 100%!important; } .table-responsive2 th{ width: 100%!important; } .table-responsive2{ margin-top: 15px!important; } .table-responsive2 td::before{ content: attr(data-label); position: absolute; left: 0px; padding: 0px 10px; width: 45%; white-space: nowrap; text-align: left; box-sizing: border-box; background: #eee; border-right: solid 1px; } .th-pc{ display: none; }}

    学習院中等科に入りたい!
    学校の基本情報と2026年度入試対策を徹底解説!

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    約半数が学習院大学へ進学する男子校の学習院中等科。
    多くの中学受験生が夢の志望校として合格をめざしています。

    この記事では、学習院中等科の基本情報をふまえた上で、入試対策としての過去問の使い方について解説します。
    現在の実力と志望校のレベルに差がある場合でも、過去問を正しく活用して志望校の出題傾向に沿った対策を進めれば、入試本番までに合格力をつけることは十分に可能です。

    夢の学習院中等科合格に向かって、最後まであきらめることなく対策を進めていきましょう!

    記事作成日:2026年6月2日
    記事執筆者:TOMAS

    学習院中等科・高等科について

    目白駅徒歩約30秒の好立地に、幼稚園・大学と合わせて東京ドーム約4.4個分(約20万㎡)の自然豊かで広大な敷地を持つ。
    動植物や鉱物・岩石・化石など約8,000点の標本がある標本保管室があり、中・高等科の理科の授業で活用されている。毎年7月に3-4km泳ぐ臨海学校(沼津游泳)を実施する(希望者参加)。中等科2年で行われる3泊4日の長距離歩行では富士山麓と河口湖畔を歩き、2・3日目には1日20km移動する。

    ◎ 住所
    〒171-0031 東京都豊島区目白1-5-1
    ◎ 最寄り駅
    目白駅(JR山手線) 徒歩約30秒
    雑司が谷駅(東京メトロ副都心線) 徒歩約7分

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    学習院中等科・高等科の特徴

    のびのびとした校風

    「目白の杜」と呼ばれる緑豊かな落ち着いた環境で、のびのびとした学校生活を送ることができます。

    高い進学実績

    中等科卒業後は95%が学習院高等科へ推薦で進学します。高等科卒業後は、約半数が推薦で学習院大に進学します。東大や京大などの国公立大や、慶應義塾大や早稲田大などの難関私立大、海外の大学に進学する生徒もいます。

    学習院中等科・高等科の教育理念

    学習院の教育目標である「ひろい視野 たくましい想像力 ゆたかな感受性」に基づき、中等科は「集い 出会い 研き合い」を教育理念として掲げています。

    学習院中等科の学費

    学習院中等科のホームページによれば、2025年度の学費等は次の通りです。

    中学校の初年度納入金
    (1) 入学金 300,000 円
    (2) 授業料(年額) 718,000 円
    (3) 維持費(年額) 292,000 円
    (4) 諸会費(年額)※1 13,300 円
    (5) 積立金(年額)等※2 274,202 円

    ※1 学習院父母会費、学習院輔仁会費、中等科輔仁会費
    ※2 移動教室費積立金(宿泊行事,遠足,芸術鑑賞会等)、生徒用ノートパソコン購入費、副教材費、中等科父母会費など
    ※別途、制服代、略服代、通学鞄代、上履き代、運動場用靴代、体育館用靴代、体育着代等が必要。

    学習院中等科・高等科の奨学金制度

    学習院中等科・高等科には、下記の奨学金制度があります。

    • 学習院各科学費支援給付奨学金
    • 学習院父母会奨学金

    給付条件や詳細は学校のホームページでご確認ください。

    学習院中等科・高等科の大学合格実績

    学習院高等科の主な2025年度大学合格実績
    東京大 京都大 東北大 千葉大 海外大
    1 1 1 4 3
    学習院高等科の主な2025年度大学合格実績
    学習院大 慶應義塾大 早稲田大 上智大 東京理科大
    115 15 10 9 9

    学習院中等科16名合格!
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    学習院中等科の入試について

    学習院中等科の偏差値と入試難易度

    学習院中等科の偏差値は第1回55、第2回56です(2024年度/森上教育研究所調べによる)。中学入試における難関校のひとつです。

    学習院中等科の入試日程(2027年度)

    ①出願情報入力・入学検定料支払

    第1回 2027年1月10日(日)~1月31日(日)
    第2回 2027年1月10日(日)~2月2日(火)
    ※インターネット出願

    帰国子弟入試 2026年11月1日(日)~11月15日(日)
    手続書類郵送提出期限:2026年11月1日(日)~11月20日(金)必着
    ※インターネット出願後、手続書類を郵送にて提出。

    ②入学試験日

    第1回 2027年2月2日(火)
    第2回 2027年2月3日(水)

    帰国子弟入試 2026年12月4日(金)

    ③合格発表日

    第1回 2027年2月2日(火) 20時
    第2回 2027年2月4日(木) 13時

    帰国子弟入試 2026年12月5日(土)9時

    ※合格発表サイトにて発表

    ④入学手続き期間

    合格者は、入学金を納入後、入学手続書類をダウンロードし、学校事務室にて提出。
    【入学金納入期間】
    第1回 2027年2月2日(火)20時~3日(水)16時 
    第2回 2027年2月4日(木)13時~5日(金)13時
    帰国子弟入試 2026年12月5日(土)9時~7日(月)14時
    【入学手続書類ダウンロード期間】
    第1回 2027年2月2日(火)20時~3日(水)16時 
    第2回 2027年2月4日(木)13時~5日(金)13時
    帰国子弟入試 2026年12月5日(土)9時~7日(月)14時
    【入学手続書類の提出期間】
    第1回 2027年2月3日(水)13時~16時 
    第2回 2027年2月5日(金)10時~13時
    帰国子弟入試 2026年12月7日(月) 10時~14時
    ※最新情報は学校のホームページでご確認ください。

    ⑤中学校説明会

    【学校説明会】※入試出題教科の説明あり。校内見学可。
    2026年5月30日(土)、7月11日(土)
    【ミニ説明会】※入試出題教科の説明なし。校内見学不可。
    2026年5月2日(土)、5月11日(月)、6月8日(月)
    【入試説明会】※入試出題教科の説明あり。校内見学可。
    2026年11月7日(土)
    【体験会】
    クラブ体験会 2026年3月28日(土)、2027年3月6日(土)
    授業体験会  2026年5月9日(土)

    ※全て事前申し込み制
    ※最新情報は学校のホームページでご確認ください。

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    学習院中等科の入試結果(受験者数と合格者数・実倍率)

    学習院中等科の受験者数と合格者数・実倍率は下記の通りです。

    2026年度入試結果
    定員数 偏差値 偏差値
    前年差
    受験者 受験者
    前年差
    合格者 合格者
    前年差
    実倍率
    第1回 約75 55 ▲1 339 ▲15 149 1 2.3
    2026年度入試結果
    定員数 偏差値 偏差値
    前年差
    受験者 受験者
    前年差
    合格者 合格者
    前年差
    実倍率
    第2回 約50 56 0 279 47 60 2 4.7
    2026年度入試結果
    定員数 偏差値 偏差値
    前年差
    受験者 受験者
    前年差
    合格者 合格者
    前年差
    実倍率
    帰国子弟入試 約15 54 ▲15 38 ▲10 1.4

    ※偏差値は2024年度の情報です。

    学習院中等科入試の受験科目・科目別配点と試験時間

    学習院中等科の受験科目・科目別配点と試験時間は下記の通りです。

    一般入試
    科目 満点 試験時間
    国語 100点 50分
    算数 100点 50分
    理科 80点 40分
    社会 80点 40分
    帰国子弟試験
    科目 満点 試験時間
    国語・筆記試験 50点 25分
    国語・作文〈日本語〉 50点 25分
    面接 100点 約15分

    学習院中等科入試の教科別攻略方法

    学習院中等科の国語で合格点をとるポイント

    論説、文学的文章。物語を端的にまとめる練習を。

    学習院中等科の算数で合格点をとるポイント

    出題内容は2回ともほぼ同じ。途中式を書く必要あり。

    学習院中等科の理科で合格点をとるポイント

    時事問題が毎年出題されるので、対策しておこう。

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    学習院中等科の社会で合格点をとるポイント

    出題傾向がバランス型に。とはいえ時事対策は必須。

    ”コレだけは”やっておきたい時事問題
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    学習院中等科入試の過去問

    過去問は何年分、いつから解く?

    過去問演習は小6の9月から本格的に始めるのが一般的です。
    とはいえ、単元学習が終わっていないのに焦って過去問に取り組んでも、自信を失うだけになりかねません。11月でも決して遅くはありませんので、基礎をしっかりと固めてから取り組むことをおすすめします。

    逆に基礎がほぼ完成している場合や、難関校を志望している受験生であれば、夏休みから過去問に挑戦してみましょう。志望校の出題傾向を早目に把握することで、秋からの対策を有利に進めることができるだけでなく、志望校のレベルと現在の力のギャップを知ることで目標が明確になり、学習のモチベーションにもつながります。
    初めて過去問に取り組む際は、第二志望校から始めるとよいでしょう。
    解く年数の目安は10年分です。特に重要なのが算数の過去問演習です。難関中入試は算数で大きく差がつき、算数が合否を分けると言っても過言ではありません。算数の過去問は遅くても9月から始め、第一志望校は10年分、第二志望校は5年分、第三志望校以降は3年分を目安に解きましょう。国語も同様に第一志望校は10年分が目安です。

    社会については、時事問題などは古い年度になると参考にならないため、5年分が目安になります。理科も5年分を目安に解きましょう。

    最難関中合格者はどのように過去問に取り組んだのか
    「最難関中合格者の過去問演習法」はこちら

    過去問の復習法はどうする?

    過去問演習で大切なのは、「やりっぱなしにしない」ことに尽きます。

    間違えた問題は、なぜ間違えたのかを分析するところまでやるということです。ミスの原因が知識不足であれば、その単元の知識をチェックし直します。思考系の問題であれば、どの過程でミスがあったのかを確認し、条件の読み飛ばし、計算ミス、途中式の書き方など、失点原因別の対策が必要です。

    近年はグラフや作図など、描かせる問題が増える傾向があります。自分ではきちんと書いたつもりでも採点官が点をつけられない答案になっていることが多々あります。「わかっている」ことを採点官にそのまま伝えられる答案づくりを心がけましょう。

    とはいえ、記述答案の採点・添削指導は、集団指導の塾ではなかなか対応が難しいものです。過去問演習においては、個別指導塾などの力を借りるのも一つの方法です。

    もう一つ大切なのは、過去問の解き直しをする際は、「振り返りノート」を作ること。模試も含めて、間違えた問題を時系列でノートに貼っていき、自分の解答や間違えたポイントなどをまとめます。

    努力しているにもかかわらず、なかなか点数に反映されないという受験生は、どこに何があるのか整理できていないことが原因になっているケースが多くあります。振り返りノートをまとめることで、「大切なことはすべてこのノートに集約されている状態」を作ることができます。復習の効率が格段に上がるだけでなく、ノートを見直すことが精神的な支えにもなるでしょう。

    過去問がなかなか解けないときは?

    なぜ解けないのか、原因を分析しましょう。単元学習が十分にできておらず、知識が足りないために解けないのであれば、その単元に戻って復習し直すことが必要です。失点が目立っているようなら、どの過程でミスがあったのかを確認します。前段でも述べましたが、失点の原因が計算ミスなのか、条件の読み飛ばしなのか、あるいは途中式の書き方なのを見極め、原因別に弱点を補強することで、徐々に得点が安定してきます。

    合格したお子さんも、最初に解いたときの得点率は5割以下というのが珍しくありません。解けないからといって焦らず、数を重ねて復習をしっかりと行うことで、12~1月には手応えが得られるはずです。

    また、難問揃いの過去問を解いていると、簡単な問題を難しく考えてしまい、ミスが目立ってくるケースもあります。過去問演習と並行して、計算や漢字などの基礎も毎日欠かさず継続してください。

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    まとめ

    繰り返しになりますが、保護者の皆さんに心掛けていただきたいのは、点数に一喜一憂しないこと。最大の目的である「志望校の出題傾向を理解・体得すること」を忘れずに、いつどの年度を解くか、過去問演習スケジュールを綿密に組んでみましょう。第3志望校まで解き切るためには、保護者の皆さんのスケジュール管理が非常に重要になってきます。

    また、お子さんが過去問を解く際には、ストップウォッチなどを用意し、時間をきっちり計って挑ませてください。入試本番では4科目タテに続けて受験します。途中で息切れしないように集中力を持続させる訓練も必要です。日曜日などに4科目続けて過去問に取り組んでみるとよいでしょう。

    入試当日はわずか12歳にして一人で戦わなければなりません。普段から本番同様の環境で解く体験を積むことで徐々に自信をつけ、さらに1月入試で実戦を経験し、2月の本命校入試につなげていきましょう。

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    執筆:TOMAS
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    MARCHの附属校に行くメリット・デメリットを考える https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/toriiteacher/11238/ https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/toriiteacher/11238/#comments Tue, 26 May 2026 00:00:21 +0000 https://www.tomas.co.jp/schola/?p=11238 .button{ color: #ffffff !important; width: 60%; height: 3em; padding: 10px; background: #E60012; border-radius: 30px; border: none; font-size: 130%; box-shadow: 0 5px 0 #ca1c30; display: block; margin:0 auto; text-decoration: none!important; text-align: center; } .button:hover { box-shadow: none; transform: translateY(5px); } .button:active{ box-shadow: none; transform: translateY(5px); } @media screen and (max-width: 767px) { .button{ font-size:100%; padding:8px 0;} }

    先日、とある模試会場で講演をしておりました際に、保護者の方から以下のようなご相談を受けました。

    「MARCHの附属校に行ける実力ならば、入学しておいたほうがいいでしょうか?」

    実はこのご質問、最近、増えている印象があります。「大学附属かそれ以外か」で悩むのではなく、「早慶・MARCH以上の附属校か、大学附属ではない難関校か」という選択で悩まれるご家庭が少なくないのです。

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    MARCH附属校が人気を集める背景

    以前であれば、わが子を附属校に入れたいというご家庭は「大学受験のプレッシャーを感じずに、部活や留学・趣味などに打ち込み、6年間を伸び伸びと有意義に過ごさせたい」という理由で志望されており、受験スケジュールも大学附属校を軸にすることが多かったのです。

    ところが、近年は定員厳格化による難関私大入試の難化、それに伴う一般入試枠の減少という大学側の事情が強く影響しているようで、中学受験の段階で最終学歴を確保しておきたいという層が以前よりも増えている傾向があるように感じます。

    大学側も中高一貫校側も、それを見越したがごとくに高大連携に力を入れているのですが、附属校(大学附属校・系属校・系列校)化する学校も増えています。

    近年、MARCHで附属校化した例でいえば、中央大学附属横浜(2013年)、青山学院横浜英和(2016年)、青山学院大学系属・浦和ルーテル学院(2019年)があり、いずれも大人気校になっていますが、2026年度の首都圏中学入試では、何と言っても明治大学附属世田谷が大きな話題になりました。日本学園中学校・高等学校が明治大学の系列校となり共学化、校名を明治大学附属世田谷中学校・高等学校に変更したのです。

    日本学園は伝統ある男子校でしたが、2023年度中学入学生から附属校推薦入試で明治大学への入学が可能になったことから、この正式発表を受けた段階で入試難易度は大幅に上がっており、今後もこの傾向は続いていくと予想されています(2022年度偏差値40、2023年度偏差値60、2026年度偏差値68/ONETES株式会社のデータより)。

    このように、MARCHの附属校は「大学受験の負担軽減という安心感」の上に「最低でもMARCHにはしっかりとつながっておきたい」という保護者の思いを満たす進学先であるのは間違いないでしょう。

    この「最低でもMARCH」という言い方ですが、以前から保護者はもとより中高一貫校側からもよく発せられていました。
    大学進学先として「早慶は無理でもMARCHのどこかには入ってもらいたい」という意味になるかと思いますが、MARCHというくくりはとても興味深いもので、一昔前までは中高一貫校の中堅校が「MARCH100」(=「本校はMARCHに最低でも100名合格させます」)というような具体的な数値が入った教育目標を掲げていたものでした。

    もちろん、ひとくくりにMARCHと言えど、学部学科も様々で難易度にも差があるのは当然なのですが、大学の学術的なレベル、就活などの面も考慮に入れて、世間的に見てひとつの基準になっているとは言えそうです。
    つまり、保護者の立場から見れば「わが子がMARCH以上の大学を卒業できれば、とりあえずは安心」ということなのでしょう。

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    「大学受験をどう考えるのか?」─わが家に最適だと思える選択を

    では、冒頭の保護者の質問である「MARCHの附属校に行ける実力ならば、入学しておいたほうがいいでしょうか?」を考えてみましょう。

    まずはメリット。

    先ほど挙げたように、大学レベルとして世間的に高評価を得ている大学であるということは大きいです。この事実があるので、中学生の段階から一定の評価がある高レベルの大学を最終学歴として確保しやすいというのが一番のメリットになるかと考えます。

    さらに付け加えれば、大学附属校になりますから、大学受験競争からはある程度守られた「安全地帯」的な環境を得られやすい。ゆえに、過度な予備校通いなどをする必要がなく、自分の好きなことに時間を使うことができ、落ち着いた環境の元、伸び伸びと学べるという利点があります。
    また、多くの大学附属校の合格発表は年内に出ますので、卒業までの日々を進学先の大学の専門分野の勉強に充てることも可能です。

    一方でデメリットも存在します。

    一番のデメリットは、必ずしも自分の行きたい学部・学科に行けるとは限らないということです。
    内部進学は大抵の場合、校内成績順です。成績が下位であれば希望学部に行けないどころか、附属校であるにもかかわらず併設大学へ推薦してもらえないというケースも少なくないのが実情です。難関学部、あるいは人気学部に推薦で行くためには、コンスタントに校内成績の実績を積み重ねておく必要があります。

    また、「附属校あるある」ですが、併設大学への推薦数は学校によって違います。各校の内部進学条件である評定・テスト・学部学科配分などは確認が必須です。
    先ほど挙げた明治大学世田谷は現時点では明治大学への推薦人数を約7割超としています。附属校だからといって、そもそも全員を保証しているわけではないのが普通です。
    それに加え、推薦権を行使しない生徒(他大学受験)もいますので、どれくらいの生徒が、どの学部学科に何人くらい内部進学をしているのかの複数年度にわたる数字(学年によって幅があるケースもあり、その推移の把握は重要です)は必ず、各校に問い合わせて実態を正確に掴んでおいてください。

    さらに、併設大学に自分が目指す進路に合う学部学科がないケースもあり得ます。医者になりたいのに医学部がないことに代表されますが、どちらかと言えば現時点では文系志向が強い学校が多く、理系志望には不利なケースもないわけではありません。
    進路希望は小6時点と高3時点では変化している可能性があるので、この点については留意が必要です。

    もちろん、附属校にいるからといって他大学を受験できないわけではありませんが、大学附属校は進学校と比べると大学受験対策は圧倒的に弱いです。大学受験の負担が少ないというメリットは他大学を受験する際のデメリットになり得るという事実は知っておく必要があります。
    そもそも、一般受験あるいは総合型選抜入試を目指す生徒が少ないという事情がありますので、進学校にある「受験は団体戦」「全員がもっと上を目指す!」という空気は薄いです。よって、学習環境や進路の自由度がやや狭まるという面はあるでしょう。

    ご家庭、そして本人が「MARCHを目指す」というのであれば効率的な選択ですが、東大や医学部をはじめとした難関大学の学部学科も視野に入れたいという場合は、進学校との比較検討をすることをお勧めします。

    もうひとつ、蛇足として付け加えるならば「入口(中学受験)と出口(大学受験)のコスパ問題」があります。

    先述したとおり、現在、どのMARCH附属校であっても大人気ですから、難易度はかなり高いのが現実です。
    つまり、相当、優秀でなければ合格できないという事実があるのですが、これが入口の難度に比べると、出口のレベルが「釣り合っていないのでは?」という指摘がなされる場合があるのです。
    大学がMARCHで納得できるのであれば、中学受験はオーバーワーク=中学受験は不要という説もあり、MARCHの附属校に合格できる実力があるのであれば、「大学はもっと上の大学に行くポテンシャルがあるのでは?」とする意見も多いです。

    以上、メリット・デメリットをご説明しましたが、「大学受験をどう考えるのか?」を保護者が先に考えるほうが現実的と言えるでしょう。
    MARCHレベルの私大文系を第1志望と考え、かつ、受験とは一度距離を取り、大学受験のストレスを減らす中で6年間を比較的自由に使いたいということであれば、MARCH附属校の選択は「有り」。
    逆に、中学の段階から進路を固定したくないとするご家庭には、再考の余地があるかもしれません。

    しかし、こればかりは、ご家庭の考え方、お子さんのタイプにもよりますので、申し上げてきたようなメリット・デメリットの両方をよく理解した上で、わが家に最適だと思える選択をするということに尽きるかと思います。
    志望校選びの参考になりましたら嬉しいです。

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    【中学入試に出る理科実験⑪】渋谷教育学園渋谷中で出題されたチョコレートに関する実験 https://www.tomas.co.jp/schola/list/11097/ https://www.tomas.co.jp/schola/list/11097/#comments Tue, 19 May 2026 00:00:59 +0000 https://www.tomas.co.jp/schola/?p=11097 .br-sp{ display: none; } .br-pc{ display: block; } .tempering{ width: 400px; } @media (max-width: 767px) { .br-sp{ display: block; } .br-pc{ display: none; }} @media (max-width: 420px) { .tempering{ width: 98%; }}
    渋谷教育学園渋谷中で、チョコレートをテーマとする出題がありました(2012年理科)。
    今回は、チョコレートの結晶に関する実験を紹介します。

    <TOMASサイエンス教室はこちら>

    実験 チョコレートをおいしくつくるひみつは結晶の型にあり!?

    チョコレートは固まる温度によっていくつかの結晶の型があり、結晶の種類は温度によって変わります。

    表1.結晶の型と固まる温度の関係
    結晶の型とできる温度の関係

    おいしい結晶とされる5型の結晶を作るのがおいしさのひみつです。通常、5型の結晶を作るにはテンパリングを行います。

    [テンパリングのやり方]
    1.チョコレートを湯煎で溶かす(約50度)。
    2.溶かしたチョコレートを氷水で冷やす(約26度)。
    3.再び湯煎につけ、チョコレートの温度を上げる(約32度)。
    4.冷やし固める。

    科学的根拠に基づく“超カンタン”レシピ紹介
    ①チョコレートをきざみます。
    きざんだチョコレート

    ②チョコレートを溶かします。今回はドライヤーを使います。
    ドライヤーの熱風でチョコを溶かしている

    ③溶かしたチョコにきざんだチョコを入れて混ぜます。
    溶かしたチョコレートを混ぜている

    ④冷やし固めて完成です
    溶かしたチョコレートを薄く伸ばし冷やしている

    考えてみよう!
    【問題】
    このときの刻んだチョコレートのはたらきはなんでしょうか。

    【解答】
    市販の固形チョコレートの結晶は5型のため、刻んだチョコレートは5型結晶の核となる。

    【まとめ】
    テンパリングとは
    チョコレートを湯煎で溶かし(約50度)、氷水で冷やす(約26度)と不安定な3型・4型の結晶ができます。再び湯煎につけ、チョコレートの温度が上がる(約32度)と3型・4型の結晶が融けると同時に安定な5型の結晶の核ができます。
    市販の固形チョコレートは5型結晶でできているため、テンパリングをしなくても固形チョコレートに含まれている5型結晶を核として簡単に5型結晶のチョコレートを作ることができます。

    関連実験「渋谷教育学園渋谷中で出題された パンケーキの粉の化学変化に関する実験」

    これまでの実験はこちらから

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    ■実験監修

    TOMASサイエンス教室 矢野 仁(やの ひとし)先生
    TOMASの教室で理科実験プログラムを開催している。子どもたちの「なぜ?」「ふしぎ!」を引き出す問題発見型のプログラムに定評がある。
    <TOMASサイエンス教室はこちら>

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    https://www.tomas.co.jp/schola/list/11097/feed/ 0
    STEM(ステム)教育とSTEAM(スティーム)教育の違いは非常に大きい https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/oyanoteacher/11201/ https://www.tomas.co.jp/schola/list/mother/oyanoteacher/11201/#comments Tue, 12 May 2026 00:00:57 +0000 https://www.tomas.co.jp/schola/?p=11201 .button{ color: #ffffff !important; width: 60%; height: 3em; padding: 10px; background: #E60012; border-radius: 30px; border: none; font-size: 130%; box-shadow: 0 5px 0 #ca1c30; display: block; margin:0 auto; text-decoration: none!important; text-align: center; } .button:hover { box-shadow: none; transform: translateY(5px); } .button:active{ box-shadow: none; transform: translateY(5px); } @media screen and (max-width: 767px) { .button{ font-size:100%; padding:8px 0;} }

    最近、非常に注目されているのが「STEAM(スティーム)教育」です。以前から「STEM(ステム)教育」というモデルがあったので、違いを意識しないまま使っている人が多いと思いますが、その違いは非常に重要です。

    まずSTEM教育ですが、Science・Technology・Engineering・Mathematicsの4分野(科学・技術・工学・数学)を重視した理系中心の教育です。 目指すのは、ICT社会・AI時代・ロボット時代に活躍できる人材の育成です。

    そのためには理系分野を重視し、客観的な事実にもとづく論理的な思考で問題解決する力(プログラミング的思考など)を養うことが大事だ、ということで出てきた教育モデルです。

    STEMにAを付け加えたのがSTEAMです。AはArtsの略で、芸術・教養・文学・歴史・文化・法律・経済・心理学・倫理・哲学などが含まれる幅広いものです。

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    STEM教育はHowの力、STEAM教育は What やWhyの力を育てる

    なぜAが付け加えられたかというと、STEM教育だけでは不十分だという認識が世界的に広まってきたからです。

    例えば物作りにしても、STEM教育を充実させればより便利で高性能のものをはやく作る理系の力を育てることはできます。

    でも、実はそれだけでは不十分で、そもそも「何を作るべきか」「なぜ作るべきか」「作る意義があるのか」「人間を幸せにするのか」を考える力が必要なのです。そして、それを育てるのがAの部分です。

    言い換えるとSTEM教育はHowの力、STEAM教育は What やWhyの力を育てるといってもいいでしょう。

    芸術・教養・文学・歴史・文化・法律・経済・心理学・倫理・哲学の部分を深めることなく、理系の力だけを伸ばしても、作った物が人間の役に立たないかもしれません。それどころか不幸をもたらすかもしれません。

    また、個人的なレベルにおいても、決められた正解を導き出すHowの力だけだと、急速に進歩するAIにいずれ代替されてしまう可能性があります。

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    理系の研究者や技術者もAの豊かさが必要になる

    Aの部分が必要だと認識されるようになったもう一つの理由は、社会課題が理系の力だけでは解決できないほど複雑化していることです。

    環境問題、気候変動、国際関係、都市計画、貧困、差別、医療、教育、福祉など、現代の課題はどれをとっても複雑であり多方面から考える必要があります。

    医療ひとつとっても、技術をどんどん進化させて病気やけがを何でも治せるようにして、人間の寿命をひたすら伸ばせばいいという単純なものではありません。

    死ぬ権利をどうするか、生きがいをどうするか、医療資源の配分をどうするかなどの問題も切実です。そういう問題はSTEM教育で理系の力だけ伸ばしても解決できません。

    今後はたとえ理系に進むにしても、そのどんな分野でもAの部分抜きには考えられなくなります。研究者や技術者になるにしても、専門分野を深めれば深めるほどAの部分の豊かさが重要になってきます。

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    Aの部分「豊かな教養」は一朝一夕で身につくものではない

    西洋の教育にはもともとリベラルアーツという概念があります。これは古代ギリシア・ローマの「自由7科」にルーツを持ち、自由な人間を育てるための広範な教養教育です。まさにAの部分を育てる教育であり、近年のその重要性が改めて再認識されているそうです。

    このAの部分は一朝一夕で豊かになるものではありません。子ども時代からじっくり時間をかけて育てていく必要があります。そういうわけで日本でも注目度が上がっているのです。

    と、ここまで書いてきて思い出すのが古文漢文不要論です。その主な意見は次のようなものです。

    • 大人として仕事や生活をしている中で古文漢文は役立っていない
    • 学校の授業や入試において古文漢文はもういらないのではないか?
    • 学校で学ぶとしても、もう少し時間を減らしてもいいのではないか?
    • その時間を数学や理科、英語、プログラミング、ICTやAIのリテラシー、金融リテラシーなどに割いたほうがいいのではないか?
    • 同じ国語でも現代文の読解力やプレゼンのリテラシーを高める時間に割いたほうがいいのではないか?

    こういう意見は以前からあり、ときどきネット上でも熱心な議論がなされます。実際、今の時代、学ぶべきことがたくさんあり、あまり役だっていなさそうな古文漢文の時間を、そういうものに振り分けた方がいいという意見には一定の説得力があります。

    とはいえ、ここまで見てきたようなAの部分の重要性を考えると、古文漢文が日本人のAの部分に多大な貢献をしてきたことも考慮する必要があり、難しい問題だと感じます。

    古文漢文は日本人の文化的ルーツであり、先人が築きあげてきた情報・知識・知恵の宝庫です。そこに直接アクセスするために役立つのが古文漢文の力です。学校で学ばなくなったら、そうした宝庫に繋がりにくくなるのは目に見えています。

    難関中の最新入試傾向はこちら 難関中学入試問題分析

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